【3章】助けてヒーロー
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「はぁ~・・・やってしまった」
私は朝目覚めて、洗面所で自分の少し腫れた目を見てうなだれた。
あの後、マイク先生もミッドナイト先生も起きて服を着替えたいからということで帰宅された。
相澤先生、マイク先生を凄い形相で睨みつけてたな。
そんなことより。
「失礼すぎるでしょ、私」
相澤先生にすごい失礼な態度や発言をした気がする。
子どものように泣いて大人として恥ずかしすぎる。
「行きたくない・・・」
しかし時間は止まってくれないので仕事へ行く準備をした。
************
職員室の扉を開け、自分のデスクの横を確認すると黒いヒーロースーツで少し猫背の相澤先生がすでに座っていた。
私はゆっくりデスクに近づいた。
「・・・おはようございます」
「おはよう」
相澤先生は上半身を捻り私の方を向いてくれた。
「昨日は風呂まで借りて悪かったな」
「いえ!こここここちらこそご迷惑をおかけしてすみませんでした!」
私は思いっきり頭を下げた。
「ほんと・・・失礼な態度を取ってしまってすみませんでした」
私の頭にパコンと何かが乗った。
頭を上げると出席簿を持った相澤先生。
あ、出席簿で頭を叩かれたんだ。
「昨日の話聞いてたか?気をつかうな」
「いえ、これは社会人として当たり前の謝罪といいますか!」
「まぁ、そこがお前の良いところだけどな」
「へっ?」
急に来たデレ発言に私はドキっとした。
「どうしても気になるなら、働きに期待しているから頑張ってくれ」
「はい!頑張ります」
「早速、今度の演習には名字にも参加してもらいたい」
「え?演習?」
昨日言ったばかりだが、私、無個性ですよ?
ヒーロー科の演習なんてできるのだろうか。
「人質役をお願いしたい」
「あ、なるほどです。わかりました」
それは確かに私にもってこいの役だ。
しかし、数日後私はこの承諾を激しく後悔することとなった。
*********
「あっ!名前さんもおる」
人質役をする日がやってきた。
演習場に相澤先生と共に姿を現したところ、麗日さんが私に気付いた。
麗日さんの言葉に反応して生徒達が振り返った。
生徒達とは以前の昼食会で仲良くなり、名前で呼んでくれる子が増えた。
私はひらひらと手を振って応える。
「今日は敵役とヒーロー役に分かれる。敵役から人質役の名字を救出しゴールゲートをくぐる、もしくは敵の捕獲に成功すればヒーロー側の勝利。敵役は制限時間の15分人質を渡さない、もしくはヒーローを捕獲すれば勝利」
全員にハンドカフスが配られた。
これを付けられたら捕獲されたとみなされリタイアになる。
「人質の名字は好きなように動け。もし1人で脱出できそうならゲートを目指して構わない」
それだとヒーロー側が有利になるため、その代わりに制限時間が短いのか。
「現場では保護対象が常に大人しくしているとは限らない。思いもよらない行動を取ることもある。より実践に近づけた演習だ」
私はとりあえず動けそうならゴールを目指したらいいんだよね。
遠目に見えるゴールと書かれた看板を確認した。
「ちなみに名字は無個性だ。いざとなっても自分で身を守れない・・・爆豪、間違っても彼女を爆破するなよ」
「ウス」
ば、爆破!?
目を剥いて相澤先生にアイコンタクトを送るが残念な事に気付いていない。
私が無個性であることをクラスの皆に伝えるのは、ここに来るまでですでに了承済みだ。
私は自分の"無個性"という"個性"を受け入れることに決めたのだ。
よし、人質役頑張るぞ!
私は朝目覚めて、洗面所で自分の少し腫れた目を見てうなだれた。
あの後、マイク先生もミッドナイト先生も起きて服を着替えたいからということで帰宅された。
相澤先生、マイク先生を凄い形相で睨みつけてたな。
そんなことより。
「失礼すぎるでしょ、私」
相澤先生にすごい失礼な態度や発言をした気がする。
子どものように泣いて大人として恥ずかしすぎる。
「行きたくない・・・」
しかし時間は止まってくれないので仕事へ行く準備をした。
************
職員室の扉を開け、自分のデスクの横を確認すると黒いヒーロースーツで少し猫背の相澤先生がすでに座っていた。
私はゆっくりデスクに近づいた。
「・・・おはようございます」
「おはよう」
相澤先生は上半身を捻り私の方を向いてくれた。
「昨日は風呂まで借りて悪かったな」
「いえ!こここここちらこそご迷惑をおかけしてすみませんでした!」
私は思いっきり頭を下げた。
「ほんと・・・失礼な態度を取ってしまってすみませんでした」
私の頭にパコンと何かが乗った。
頭を上げると出席簿を持った相澤先生。
あ、出席簿で頭を叩かれたんだ。
「昨日の話聞いてたか?気をつかうな」
「いえ、これは社会人として当たり前の謝罪といいますか!」
「まぁ、そこがお前の良いところだけどな」
「へっ?」
急に来たデレ発言に私はドキっとした。
「どうしても気になるなら、働きに期待しているから頑張ってくれ」
「はい!頑張ります」
「早速、今度の演習には名字にも参加してもらいたい」
「え?演習?」
昨日言ったばかりだが、私、無個性ですよ?
ヒーロー科の演習なんてできるのだろうか。
「人質役をお願いしたい」
「あ、なるほどです。わかりました」
それは確かに私にもってこいの役だ。
しかし、数日後私はこの承諾を激しく後悔することとなった。
*********
「あっ!名前さんもおる」
人質役をする日がやってきた。
演習場に相澤先生と共に姿を現したところ、麗日さんが私に気付いた。
麗日さんの言葉に反応して生徒達が振り返った。
生徒達とは以前の昼食会で仲良くなり、名前で呼んでくれる子が増えた。
私はひらひらと手を振って応える。
「今日は敵役とヒーロー役に分かれる。敵役から人質役の名字を救出しゴールゲートをくぐる、もしくは敵の捕獲に成功すればヒーロー側の勝利。敵役は制限時間の15分人質を渡さない、もしくはヒーローを捕獲すれば勝利」
全員にハンドカフスが配られた。
これを付けられたら捕獲されたとみなされリタイアになる。
「人質の名字は好きなように動け。もし1人で脱出できそうならゲートを目指して構わない」
それだとヒーロー側が有利になるため、その代わりに制限時間が短いのか。
「現場では保護対象が常に大人しくしているとは限らない。思いもよらない行動を取ることもある。より実践に近づけた演習だ」
私はとりあえず動けそうならゴールを目指したらいいんだよね。
遠目に見えるゴールと書かれた看板を確認した。
「ちなみに名字は無個性だ。いざとなっても自分で身を守れない・・・爆豪、間違っても彼女を爆破するなよ」
「ウス」
ば、爆破!?
目を剥いて相澤先生にアイコンタクトを送るが残念な事に気付いていない。
私が無個性であることをクラスの皆に伝えるのは、ここに来るまでですでに了承済みだ。
私は自分の"無個性"という"個性"を受け入れることに決めたのだ。
よし、人質役頑張るぞ!