【14章】絡まる糸
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ひどくないですか!?そりゃ付き合ってないから私何も言う権利ないんですけど・・・」
真鍋さんに引きずられるように連れていかれたレストランで、ピザをピザカッターで切り分けながら文句をぶつけた。
普段ならこんなに声を荒げることはないが、今日は飲みたい気分だった。
「大丈夫ですか?あまり強くないんですし、飲まない方が・・・」
「大丈夫です!一人で帰れるぐらいにしておくので」
「そこは僕が送ります」
「いえいえ、そんなご迷惑はかけられません」
私は頼んだお酒を煽った。
「うっ・・・」
「ほら~。言わんこっちゃない」
「すみません・・・」
結局真鍋さんの忠告を無視した私は激しく後悔している。
歩けるは歩けるけど気分が悪い。
そういえば、体育祭後の飲み会でも消太さんの隣に座った女性に嫉妬して、こんな感じになってしまったっけ。
今となってはあんな小さなことで嫉妬していた自分が恥ずかしい。
現状よりよっぽどマシだ。
「名字さん、相澤先生に一度聞いてみた方がいいと思いますよ。僕どうして信じられなくて・・・」
「私も信じられません」
「本当に仕事なのかも」
「女性とご飯食べることが?」
「う~ん・・・。僕はヒーローじゃないから彼らの仕事はよくわからないですけど・・・。何か事情があるのかも」
実は身内説も考えてみたけど、似てなさすぎて親族には見えなかった。
でも真鍋さんの言うことも正しくて、何も聞いていないのに妄想だけが一人歩きするのはよくない。
「・・・はい、一度聞いてみます」
雄英に着いて、私はここでいいと言ったのだが、敷地内も広いから途中で倒れられたら困ると教員寮までついてきてくれた。
「本当にありがとうございました」
「誘ったのは僕ですから」
話を聞いてもらって少しすっきりした。
部屋の前に着きバッグの中を漁った。
「鍵鍵・・・」
「名前?」
名前を呼ばれてそちらを向くと消太さんと廊下で鉢合わせした。
ちょうど彼も帰ってきたところらしい。
「消太さん・・・」
私はハッとした。
思わずお互い名前で呼んでしまったが、今私の隣には真鍋さんが立っている。
でもまあ、事情を知っている彼には今更か。
「こんばんは、相澤先生」
「ああ・・・」
「鍵見つかりましたか?」
「あ、はい・・・」
「じゃあ僕はこれで。おやすみなさい」
「色々ありがとうございました。おやすみなさい」
最後に合った真鍋さんの目から「頑張ってくださいね」とエールを感じた。
真鍋さんと擦れ違った消太さんは私に向かって歩いてきた。
「・・・酒、飲んだのか」
「ちょっとだけ」
消太さんはまだ火照っている私の頬に手を当てた。
「あいつと食事に行ったのか」
「街中で偶然会って、お互い夜ご飯食べてなかったので・・・」
消太さんのハア・・・と溜息を吐いた。
「以前他の男に送られるのは止めてくれって言わなかったか?」
消太さんの非難めいた声が私の心を抉った。
何で私が責められてるの?
「消太さんこそ、今日本当にお仕事だったんですか?」
「そう言っただろ」
「仕事なのにヒーロースーツじゃないんですか?」
「守秘義務だから話せない」
酒が残っているからか、私は一番聞きたかったことをそのまま口にした。
「消太さんが女性と食事していたって聞いたんですけど、本当ですか?」
自分が見たっていうことは言えなかった。
消太さんは驚いてたが、すぐに表情を引き締めていた。
「守秘義務だ。何も話せない」
そればっかり。
ヒーローに守秘義務があることは分かっている。
だったらもう聞かれたくないこと全てにおいてそれを言えば終わりだ。
ヒーロー活動でも、そうじゃなくても。
それを言われた私は何も聞けないではないか。
「・・・すみません。変なこと言っちゃって。おやすみなさい」
私はへらっと出来る限りの笑顔を作って、自分の部屋に入った。
真鍋さんに引きずられるように連れていかれたレストランで、ピザをピザカッターで切り分けながら文句をぶつけた。
普段ならこんなに声を荒げることはないが、今日は飲みたい気分だった。
「大丈夫ですか?あまり強くないんですし、飲まない方が・・・」
「大丈夫です!一人で帰れるぐらいにしておくので」
「そこは僕が送ります」
「いえいえ、そんなご迷惑はかけられません」
私は頼んだお酒を煽った。
「うっ・・・」
「ほら~。言わんこっちゃない」
「すみません・・・」
結局真鍋さんの忠告を無視した私は激しく後悔している。
歩けるは歩けるけど気分が悪い。
そういえば、体育祭後の飲み会でも消太さんの隣に座った女性に嫉妬して、こんな感じになってしまったっけ。
今となってはあんな小さなことで嫉妬していた自分が恥ずかしい。
現状よりよっぽどマシだ。
「名字さん、相澤先生に一度聞いてみた方がいいと思いますよ。僕どうして信じられなくて・・・」
「私も信じられません」
「本当に仕事なのかも」
「女性とご飯食べることが?」
「う~ん・・・。僕はヒーローじゃないから彼らの仕事はよくわからないですけど・・・。何か事情があるのかも」
実は身内説も考えてみたけど、似てなさすぎて親族には見えなかった。
でも真鍋さんの言うことも正しくて、何も聞いていないのに妄想だけが一人歩きするのはよくない。
「・・・はい、一度聞いてみます」
雄英に着いて、私はここでいいと言ったのだが、敷地内も広いから途中で倒れられたら困ると教員寮までついてきてくれた。
「本当にありがとうございました」
「誘ったのは僕ですから」
話を聞いてもらって少しすっきりした。
部屋の前に着きバッグの中を漁った。
「鍵鍵・・・」
「名前?」
名前を呼ばれてそちらを向くと消太さんと廊下で鉢合わせした。
ちょうど彼も帰ってきたところらしい。
「消太さん・・・」
私はハッとした。
思わずお互い名前で呼んでしまったが、今私の隣には真鍋さんが立っている。
でもまあ、事情を知っている彼には今更か。
「こんばんは、相澤先生」
「ああ・・・」
「鍵見つかりましたか?」
「あ、はい・・・」
「じゃあ僕はこれで。おやすみなさい」
「色々ありがとうございました。おやすみなさい」
最後に合った真鍋さんの目から「頑張ってくださいね」とエールを感じた。
真鍋さんと擦れ違った消太さんは私に向かって歩いてきた。
「・・・酒、飲んだのか」
「ちょっとだけ」
消太さんはまだ火照っている私の頬に手を当てた。
「あいつと食事に行ったのか」
「街中で偶然会って、お互い夜ご飯食べてなかったので・・・」
消太さんのハア・・・と溜息を吐いた。
「以前他の男に送られるのは止めてくれって言わなかったか?」
消太さんの非難めいた声が私の心を抉った。
何で私が責められてるの?
「消太さんこそ、今日本当にお仕事だったんですか?」
「そう言っただろ」
「仕事なのにヒーロースーツじゃないんですか?」
「守秘義務だから話せない」
酒が残っているからか、私は一番聞きたかったことをそのまま口にした。
「消太さんが女性と食事していたって聞いたんですけど、本当ですか?」
自分が見たっていうことは言えなかった。
消太さんは驚いてたが、すぐに表情を引き締めていた。
「守秘義務だ。何も話せない」
そればっかり。
ヒーローに守秘義務があることは分かっている。
だったらもう聞かれたくないこと全てにおいてそれを言えば終わりだ。
ヒーロー活動でも、そうじゃなくても。
それを言われた私は何も聞けないではないか。
「・・・すみません。変なこと言っちゃって。おやすみなさい」
私はへらっと出来る限りの笑顔を作って、自分の部屋に入った。
