【13章】束の間の休息
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「名前は買いたいものないのか?」
「そうですね。特に欲しい物ないので・・・。あっ!最後にあのお店見たいです」
一通りお店を見てもうそろそろ帰ろうかという雰囲気になったが、最後にどうしても気になるお店が目に入った。
「アセサリー?」
「はい!」
私は小さな髪留めを一つ一つ手に取って吟味した。
「あの、いつか壊理ちゃんに会いに行っていいですか?」
壊理ちゃんは髪の毛が長かった。
あれぐらいの年頃の子はお母さんに髪を結ってもらうのだが、壊理ちゃんにはそのお母さんがいない。
だからいつか会えたとき、私が髪の毛を結ってあげたい。
そう伝えたら消太さんは「もちろん」と答えてくれた。
「なんなら今日行くか?」
「いいんですか?行きたいです」
それなら早く選ばないと。
私はいくつか候補を出して最終的にビー玉のようにキラキラした装飾具がついている髪留めに決めた。
********
女性だからか、名前だからか。
服や必要な物ばかりに気を取られていた俺とは違い、細かいところに気が付く。
髪留めなんて思いつかなかった。
壊理ちゃんが保護されている施設へ行くと、始めは少し警戒していた彼女も名前の持前スキルですぐに打ち解けていた。
「できた!」
「わあ・・・!」
さっき購入した髪留めとシンプルなゴムを併用し、器用に壊理ちゃんの髪を結って見せた名前はその出来栄えに満足しているようだ。
「壊理ちゃん可愛い!やっぱりこれにしてよかった。似合ってる」
「ありがとう」
「私が来た時は結ってあげるね」
自分でもできるようにと、簡単に2つくくりを教えてあげている。
その姿はまるで母と子のようで。
3人で外を歩けば家族のように見えるのだろうか。
ふとそんなことを思った。
********
時間も遅かったので、そんなに長居することなくお暇した。
素直で可愛い子だった。
壊理ちゃん喜んでくれて良かった。
「今日はありがとう」
寮に帰る道すがら、消太さんは改まってお礼を言う。
「壊理ちゃんに会えてよかったです」
「名前に頼んで正解だったよ」
「そう言ってもらえて嬉しいです」
寮の廊下を歩き、部屋の前に着いたので「それじゃあ」と名残惜しさも残しつつ部屋の鍵を開けた。
「これ」
消太さんは私に小さな袋を渡した。
「大したものじゃないんだが」
「えっ、そんな!お礼なんていいですよ」
「貰ってもらわないと俺が困る」
「あ、ありがとうございます」
私は遠慮なくそれを受け取った。
「近々またどこか行こう」
「はい!楽しみにしてます」
こうして私達は次の約束を交わしつつ、お互いの部屋へ戻った。
部屋へ入って鞄を置くと早速貰った袋の中身を開けた。
「素敵!」
壊理ちゃんの服を選ぶときは一瞬センスを疑う時もあったが、思い出せば過去にこんなに綺麗なプリザーブドフラワーを贈ってくれた人だ。
贈り物のセンスはあるらしい。
壊理ちゃんのために選んだ髪留めとは違って、大人の私に合う上品な髪留めが入っていた。
「いつ買ったんだろう、これ」
私が壊理ちゃんのやつを吟味している間に選んで買ってくれたのかな。
私に隠れて品物を選んで、レジを通す一連の消太さんの姿を想像すると少し笑えた。
次会うときにつけたら可愛いって思ってくれるかな。
私もまた消太さんに何かお返ししたいな。
貰った髪留めを、ベッドサイドのプリザーブドフラワーの横に置いた。
「そうですね。特に欲しい物ないので・・・。あっ!最後にあのお店見たいです」
一通りお店を見てもうそろそろ帰ろうかという雰囲気になったが、最後にどうしても気になるお店が目に入った。
「アセサリー?」
「はい!」
私は小さな髪留めを一つ一つ手に取って吟味した。
「あの、いつか壊理ちゃんに会いに行っていいですか?」
壊理ちゃんは髪の毛が長かった。
あれぐらいの年頃の子はお母さんに髪を結ってもらうのだが、壊理ちゃんにはそのお母さんがいない。
だからいつか会えたとき、私が髪の毛を結ってあげたい。
そう伝えたら消太さんは「もちろん」と答えてくれた。
「なんなら今日行くか?」
「いいんですか?行きたいです」
それなら早く選ばないと。
私はいくつか候補を出して最終的にビー玉のようにキラキラした装飾具がついている髪留めに決めた。
********
女性だからか、名前だからか。
服や必要な物ばかりに気を取られていた俺とは違い、細かいところに気が付く。
髪留めなんて思いつかなかった。
壊理ちゃんが保護されている施設へ行くと、始めは少し警戒していた彼女も名前の持前スキルですぐに打ち解けていた。
「できた!」
「わあ・・・!」
さっき購入した髪留めとシンプルなゴムを併用し、器用に壊理ちゃんの髪を結って見せた名前はその出来栄えに満足しているようだ。
「壊理ちゃん可愛い!やっぱりこれにしてよかった。似合ってる」
「ありがとう」
「私が来た時は結ってあげるね」
自分でもできるようにと、簡単に2つくくりを教えてあげている。
その姿はまるで母と子のようで。
3人で外を歩けば家族のように見えるのだろうか。
ふとそんなことを思った。
********
時間も遅かったので、そんなに長居することなくお暇した。
素直で可愛い子だった。
壊理ちゃん喜んでくれて良かった。
「今日はありがとう」
寮に帰る道すがら、消太さんは改まってお礼を言う。
「壊理ちゃんに会えてよかったです」
「名前に頼んで正解だったよ」
「そう言ってもらえて嬉しいです」
寮の廊下を歩き、部屋の前に着いたので「それじゃあ」と名残惜しさも残しつつ部屋の鍵を開けた。
「これ」
消太さんは私に小さな袋を渡した。
「大したものじゃないんだが」
「えっ、そんな!お礼なんていいですよ」
「貰ってもらわないと俺が困る」
「あ、ありがとうございます」
私は遠慮なくそれを受け取った。
「近々またどこか行こう」
「はい!楽しみにしてます」
こうして私達は次の約束を交わしつつ、お互いの部屋へ戻った。
部屋へ入って鞄を置くと早速貰った袋の中身を開けた。
「素敵!」
壊理ちゃんの服を選ぶときは一瞬センスを疑う時もあったが、思い出せば過去にこんなに綺麗なプリザーブドフラワーを贈ってくれた人だ。
贈り物のセンスはあるらしい。
壊理ちゃんのために選んだ髪留めとは違って、大人の私に合う上品な髪留めが入っていた。
「いつ買ったんだろう、これ」
私が壊理ちゃんのやつを吟味している間に選んで買ってくれたのかな。
私に隠れて品物を選んで、レジを通す一連の消太さんの姿を想像すると少し笑えた。
次会うときにつけたら可愛いって思ってくれるかな。
私もまた消太さんに何かお返ししたいな。
貰った髪留めを、ベッドサイドのプリザーブドフラワーの横に置いた。
