【13章】束の間の休息
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
一緒に出掛けるところを見られたらあまり良くないからということで、私達はあえて外で待ち合わせをした。
合流して手早く助手席に乗り込んだ。
「おはよう」
「おはようございます」
消太さんもデートであるということを意識してくれているのだろう。
前回同様、すっきりまとまったスタイルで、大人の男性の魅力を感じる。
私の胸は高鳴りっぱなしだ。
「じゃ、行くか」
目指すは前回と同じモール。
車内でお喋りしながらだとあっという間についた。
立体駐車場に入り、入り口に近い場所に停車した。
・・・ちょっとダメかも。
消太さんとデートしたこの場所。
思い出の地でもあるが、同時に荼毘と出会った場所でもある。
実際に着くまで気にしていなかったが、自分でも気づかない内にトラウマになっているようだ。
冷や汗が背中にたらりと流れた。
「どうした?」
「いえ、大丈夫です」
消太さんはとっくに降りていて、なかなか降りない私を不審に思ったらしく、助手席のドアを開けてくれた。
私は駐車場に足をつけた。
バッグを肩に掛けて、歩きだそうとしたとき手に温もりを感じた。
消太さんは当たり前のように私の手を取ってそのまま歩を進めていく。
まるで恋人のようだ。
「大丈夫だ。何も起きない」
ああ、この人は全部分かってくれてるんだ。
「この手は絶対離さない」
繋がれた手はよく見ると傷が多くて、この手で何人もの人を守ってきた証が刻まれていた。
私もぎゅっとその手を握り返した。
********
ずっと考えていた。
寮生活しているとはいえ、名前は入寮して以降極端に外出をしていなかった。
元々自炊はしていたようだが、1回の買い出しに買う量が多い。
まるで何日も行かなくて済むように。
本人は自覚していないのだろう。
その証拠に買い物に付き合って欲しいといえばすんなりと了承を取れた。
懸念していたマスコミも落ち着いたことだし、敵連合に動きもない今荼毘の件もしばらくは大丈夫そうだ。
だから名前を食材の買い出しではない外出へ連れ出した。
このモールにしたのはあえてだ。
あんなことはもう二度と起こさせない。
平和な世の中だと安心して外を歩いてほしい。
そう認識させるためにも、ここへきて記憶の上書きを行う必要があった。
荒療治かもしれないが、素直な彼女の性格だから今日一日で俺が塗り替えさせられる自信もあった。
予想していたとおり、モールについた途端それまで意気揚々としていた名前の雰囲気は打って変わって沈んでいる。
助手席を開けて促した。
顔色が悪く少し震えている手をそっと握った。
今日一日この手は離さないと決めている。
「大丈夫だ。何も起きない」
名前は俺の考えが分かったようで、眉を下げて笑った。
「消太さんは何でもお見通しですね」
「名前だからかな」
似合わないセリフを吐けば名前は照れ笑いした。
笑顔でいてくれるなら、似合わないセリフでもいくらでも伝えたい。
合流して手早く助手席に乗り込んだ。
「おはよう」
「おはようございます」
消太さんもデートであるということを意識してくれているのだろう。
前回同様、すっきりまとまったスタイルで、大人の男性の魅力を感じる。
私の胸は高鳴りっぱなしだ。
「じゃ、行くか」
目指すは前回と同じモール。
車内でお喋りしながらだとあっという間についた。
立体駐車場に入り、入り口に近い場所に停車した。
・・・ちょっとダメかも。
消太さんとデートしたこの場所。
思い出の地でもあるが、同時に荼毘と出会った場所でもある。
実際に着くまで気にしていなかったが、自分でも気づかない内にトラウマになっているようだ。
冷や汗が背中にたらりと流れた。
「どうした?」
「いえ、大丈夫です」
消太さんはとっくに降りていて、なかなか降りない私を不審に思ったらしく、助手席のドアを開けてくれた。
私は駐車場に足をつけた。
バッグを肩に掛けて、歩きだそうとしたとき手に温もりを感じた。
消太さんは当たり前のように私の手を取ってそのまま歩を進めていく。
まるで恋人のようだ。
「大丈夫だ。何も起きない」
ああ、この人は全部分かってくれてるんだ。
「この手は絶対離さない」
繋がれた手はよく見ると傷が多くて、この手で何人もの人を守ってきた証が刻まれていた。
私もぎゅっとその手を握り返した。
********
ずっと考えていた。
寮生活しているとはいえ、名前は入寮して以降極端に外出をしていなかった。
元々自炊はしていたようだが、1回の買い出しに買う量が多い。
まるで何日も行かなくて済むように。
本人は自覚していないのだろう。
その証拠に買い物に付き合って欲しいといえばすんなりと了承を取れた。
懸念していたマスコミも落ち着いたことだし、敵連合に動きもない今荼毘の件もしばらくは大丈夫そうだ。
だから名前を食材の買い出しではない外出へ連れ出した。
このモールにしたのはあえてだ。
あんなことはもう二度と起こさせない。
平和な世の中だと安心して外を歩いてほしい。
そう認識させるためにも、ここへきて記憶の上書きを行う必要があった。
荒療治かもしれないが、素直な彼女の性格だから今日一日で俺が塗り替えさせられる自信もあった。
予想していたとおり、モールについた途端それまで意気揚々としていた名前の雰囲気は打って変わって沈んでいる。
助手席を開けて促した。
顔色が悪く少し震えている手をそっと握った。
今日一日この手は離さないと決めている。
「大丈夫だ。何も起きない」
名前は俺の考えが分かったようで、眉を下げて笑った。
「消太さんは何でもお見通しですね」
「名前だからかな」
似合わないセリフを吐けば名前は照れ笑いした。
笑顔でいてくれるなら、似合わないセリフでもいくらでも伝えたい。
