【12章】勘違い
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消太さんが部屋にやってきて。
苦虫を潰したような表情をするものだから、ああやっぱりジョークさんと復縁したくてそのことを言いに来たんだと思った。
お茶を入れようとした手は震えていたと思う。
結局すぐに済むからと制されて入れなくてよかったが、こんなに重要な話がすぐに済むものだと言われたことも悲しかった。
私としては小一時間ぐらい話すつもりでいた。
悲しさと悔しさと、諦めと。
負の感情が駆け巡って、頑張ってはいたものの涙腺が耐えきれなかった。
消太さんは驚いていて、何故だかわからないといった表情をした時点で私が勘違いしている可能性に気付けばよかったのだが、あの時はなんてひどい人なのだろうと消太さんを責める気持ちしか湧かなかった。
ここまできたらとっとと終わらせてしまいたい。
そんな投げやりな気持ちが芽生えて、話を促すのだが消太さんは逆に私から話を聞こうとした。
ここで話が噛みあっていないことに気付いた。
思い切って、ジョークさんと復縁したいのではないかと問うと、消太さんは深い溜息をつき頭を抱えてしまった。
「・・・何でそんな勘違いしたんだ?」
勘違い?どこからが勘違いなのだろうか。
私は首を傾げた。
「聞いてしまったので」
「何を?」
「昔、事務所が近くて助け助けられるうちに相思相愛の仲に「なってない」
消太さんが私が言い終わる前に食い気味に割って入った。
「付き合おうって言ってたので、復縁を希望されているのかと思いました」
「そもそも付き合った事実などない」
「でも、結婚したら笑いの絶えない家庭が築けるって逆プロポーズまで・・・」
「俺はあの時「それは絶対幸せじゃない」って返したはずだが?」
確かに消太さんの声までは聞こえなかった。
それに砂藤くんの後ろに隠れていたので、消太さんがどんな表情をしていたかも見ていない。
「で、でも!普通付き合ったことのない人にそんなこと言いますか?」
私には理解不能だ。
「・・・名前、あいつのヒーロー名は?」
「Ms.ジョーク」
「ジョークを日本語にすると?」
「・・・冗談?・・・冗談!?」
消太さんは頭を縦に振った。
「あれはあいつの『冗談(ジョーク)』だ」
そして消太さんは『爆笑』が彼女の個性であることを教えてくれた。
ここで一気に辻褄が合い、私が勘違いしていたことにようやく合点がいったのだ。
「すみません・・・」
「それで悩んでたのか」
「それもあります」
「まだあるのか」
呆れ顔の消太さんにうっと言葉に詰まると、ポンポンと隣を叩くので私は抱えた足を崩して隣に移動した。
「・・・消太さんと対等に会話ができるジョークさんを見て羨ましかったです。私は消太さんとどうすれば対等になれるのか考えてたんですけど答えが見つからなくて」
「名前の考える対等って何だ?」
対等とは何か、そう聞かれると上手い言葉が喉から出てこなかった。
「大事なのは立場ではなく相性だと俺は思うが」
「相性・・・」
「俺は仕事とプライベートは切り離したいタイプだ」
消太さんの目は優しかった。
「俺は同じヒーローよりは一般人と付き合いたい。同職だとスケジュールも合わせにくいし、何かと衝突しそうだからな」
「そういうものなんですか・・・」
「逆に理解してもらいたいから同職がいいというヒーローもいる。そんなの人それぞれだ」
そっか。
消太さんに言われて憑き物が落ちた。
「だから名前が悩んでいることはほぼ無駄だ」
「無駄ってひどいです。でも、ごめんなさい」
また余計なことをぐるぐる考えて迷惑を掛けてしまった。
「待たせてしまっているのは俺のせいだからな。不安になることは仕方がないことだと思う。・・・だから」
消太さんは私の頭を優しく撫でてくれた。
「その不安ごと全て受け入れたい」
私は再び目に涙が溜まった。
今度は悲しいからじゃない。
「最近分かったことがあるよ」
「?」
「案外、名前は泣き虫だ」
「それ、最近私自身も思ってました」
へへ、と笑うと消太さんは安心したように息を吐いた。
「名前は名前のままでいてほしい」
私はコクンと頷いた。
髪を触る手が気持ちよくて私は目を閉じた。
「・・・何か外騒がしくないですか?」
耳をそばだてると機械音が聞こえる。
窓を開けると監視ロボットが騒いでいた。
「・・・トラブルか。ちょっと行ってくる」
「私も行きましょうか?」
「いや、大丈夫だ」
消太さんはやれやれと気怠そうに出ていった。
緑谷くんと爆豪くんが喧嘩したのが原因らしく、2人とも謹慎になったそうだ。
苦虫を潰したような表情をするものだから、ああやっぱりジョークさんと復縁したくてそのことを言いに来たんだと思った。
お茶を入れようとした手は震えていたと思う。
結局すぐに済むからと制されて入れなくてよかったが、こんなに重要な話がすぐに済むものだと言われたことも悲しかった。
私としては小一時間ぐらい話すつもりでいた。
悲しさと悔しさと、諦めと。
負の感情が駆け巡って、頑張ってはいたものの涙腺が耐えきれなかった。
消太さんは驚いていて、何故だかわからないといった表情をした時点で私が勘違いしている可能性に気付けばよかったのだが、あの時はなんてひどい人なのだろうと消太さんを責める気持ちしか湧かなかった。
ここまできたらとっとと終わらせてしまいたい。
そんな投げやりな気持ちが芽生えて、話を促すのだが消太さんは逆に私から話を聞こうとした。
ここで話が噛みあっていないことに気付いた。
思い切って、ジョークさんと復縁したいのではないかと問うと、消太さんは深い溜息をつき頭を抱えてしまった。
「・・・何でそんな勘違いしたんだ?」
勘違い?どこからが勘違いなのだろうか。
私は首を傾げた。
「聞いてしまったので」
「何を?」
「昔、事務所が近くて助け助けられるうちに相思相愛の仲に「なってない」
消太さんが私が言い終わる前に食い気味に割って入った。
「付き合おうって言ってたので、復縁を希望されているのかと思いました」
「そもそも付き合った事実などない」
「でも、結婚したら笑いの絶えない家庭が築けるって逆プロポーズまで・・・」
「俺はあの時「それは絶対幸せじゃない」って返したはずだが?」
確かに消太さんの声までは聞こえなかった。
それに砂藤くんの後ろに隠れていたので、消太さんがどんな表情をしていたかも見ていない。
「で、でも!普通付き合ったことのない人にそんなこと言いますか?」
私には理解不能だ。
「・・・名前、あいつのヒーロー名は?」
「Ms.ジョーク」
「ジョークを日本語にすると?」
「・・・冗談?・・・冗談!?」
消太さんは頭を縦に振った。
「あれはあいつの『冗談(ジョーク)』だ」
そして消太さんは『爆笑』が彼女の個性であることを教えてくれた。
ここで一気に辻褄が合い、私が勘違いしていたことにようやく合点がいったのだ。
「すみません・・・」
「それで悩んでたのか」
「それもあります」
「まだあるのか」
呆れ顔の消太さんにうっと言葉に詰まると、ポンポンと隣を叩くので私は抱えた足を崩して隣に移動した。
「・・・消太さんと対等に会話ができるジョークさんを見て羨ましかったです。私は消太さんとどうすれば対等になれるのか考えてたんですけど答えが見つからなくて」
「名前の考える対等って何だ?」
対等とは何か、そう聞かれると上手い言葉が喉から出てこなかった。
「大事なのは立場ではなく相性だと俺は思うが」
「相性・・・」
「俺は仕事とプライベートは切り離したいタイプだ」
消太さんの目は優しかった。
「俺は同じヒーローよりは一般人と付き合いたい。同職だとスケジュールも合わせにくいし、何かと衝突しそうだからな」
「そういうものなんですか・・・」
「逆に理解してもらいたいから同職がいいというヒーローもいる。そんなの人それぞれだ」
そっか。
消太さんに言われて憑き物が落ちた。
「だから名前が悩んでいることはほぼ無駄だ」
「無駄ってひどいです。でも、ごめんなさい」
また余計なことをぐるぐる考えて迷惑を掛けてしまった。
「待たせてしまっているのは俺のせいだからな。不安になることは仕方がないことだと思う。・・・だから」
消太さんは私の頭を優しく撫でてくれた。
「その不安ごと全て受け入れたい」
私は再び目に涙が溜まった。
今度は悲しいからじゃない。
「最近分かったことがあるよ」
「?」
「案外、名前は泣き虫だ」
「それ、最近私自身も思ってました」
へへ、と笑うと消太さんは安心したように息を吐いた。
「名前は名前のままでいてほしい」
私はコクンと頷いた。
髪を触る手が気持ちよくて私は目を閉じた。
「・・・何か外騒がしくないですか?」
耳をそばだてると機械音が聞こえる。
窓を開けると監視ロボットが騒いでいた。
「・・・トラブルか。ちょっと行ってくる」
「私も行きましょうか?」
「いや、大丈夫だ」
消太さんはやれやれと気怠そうに出ていった。
緑谷くんと爆豪くんが喧嘩したのが原因らしく、2人とも謹慎になったそうだ。
