【11章】三角関係
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夕食会が始まって30分。
真鍋さんもクラスの雰囲気に馴染んできたようで、固かった表情もだいぶ和らいできた。
「名字さんは寮生活されてるんですよね?」
「はい、ここが一番セキュリティ万全なんで。真鍋さんはどの辺にお住まいなんですか?」
「ここから30分ぐらいです」
「ちょうどいい距離ですね。近すぎたら休日に生徒に会う可能性ありますし」
「総務課なのでバレることないですけどね」
「そういう意味では相澤先生よく近所に家借りましたね!生徒や保護者にスーパーで買い物してるところとか見られたら嫌じゃないですか?」
「俺は気にしない。あえて遠いところに住むのは合理的じゃないからな」
「鋼のメンタルですね!」
「名字もだろ」
「えへへ。深く考えずに借りちゃいました」
人数が多いのでそれぞれグループごとに話している。
テーブルについて3人で話すのは初めてだが、変な間ができることなく上手く会話のキャッチボールを行えていた。
「はいはーい!真鍋さんに質問!」
「えっ、服が喋って・・・!?」
「彼女、葉隠さんです。個性が透明化なんです」
「なるほど」
驚いている真鍋さんにコソッと教えた。
「真鍋さんは恋人いるんですか~?」
「葉隠さん、そういうデリケートな質問は・・・」
「いいですよ。気にしないんで。いないよ」
「じゃあ好きな人は!?」
「いない・・・かな」
「何かちょっと間があった!怪しい!」
「はは。じゃあ内緒ってことで」
「じゃあ!好きなタイプは?」
「う~ん・・・優しい女性かな?」
嫌な顔もせず大人な対応で質問に答えていく真鍋さんを関心して見ていた。
「ほんと女子ってそういう話好きだよな~」
「だって上鳴くんが・・・じゃなくて、ほら名前さんの恋人候補探してるの!」
「え?私?」
呆れ顔をした佐藤くんに葉隠さんが何やら言い返そうとしていたが見えない口をつぐんで、代わりに飛び火したのは私だった。
「あんな怖い目にあったんだし、恋人が居たら気休めでも安心できるんじゃないかなって!」
「私はここで生活できるだけで十分安心してるよ。ほら、ここに沢山ヒーローの卵もいるしね!」
「じゃあ俺と付き合いますか!?」
「私クビ切られて、ここにいられなくなっちゃう」
茶化す上鳴くんに笑いながら返した。
「名前さんは恋人欲しいんですか?」
「え!それ聞いちゃいますか?そりゃあ・・・欲しいか欲しくないかで聞かれたら欲しいですけど・・・」
真鍋さんがまさかの深堀りをしてきた。
何て回答するのが正解なのか分からない!
ずっと無言の消太さんがどんな表情をしているのか隣の私は見えないし・・・。
「好きな人はいないんですか?」
「ぶっ」
私は飲んでいた水を吹き出しそうになった。
「い、いないです」
変な汗が出てきた気がする。
きっとカレーが辛いせいだ、うん。
「相澤先生は?」
「確かに、相澤先生のプライベートって謎!想像できない」
君たちよく消太さんにそんな質問できるね!?
私には優しいけど生徒にはそこそこ普段厳しいのに。
「・・・答えてやらんでもない」
ええ!
それまで他の人達とお喋りしていた子も消太さんの恋愛事情には興味があるらしい。
ほぼ全員が消太さんの回答を待った。
どうするつもりなんだろう。
まさか私とのこと言わないよね?
平静を装うが内心バクバクだ。
「その前に、上鳴。人に尋ねるときはまず自分から・・・と教わらなかったか?」
「へ?」
「お前が実のある話をしたら俺も正直に答えてやる」
「実のある話・・・」
上鳴くんは腕組をして考え込んだ。
「だー!!!俺なんっもねえ!!!実のある話なんもねえ!」
「だめじゃん、上鳴」
「芦戸でも構わないぞ」
「うえっ!私!?うーん・・・ない!!!ねえちょっと誰かいないの!?」
芦戸さんはぐるっと一周見渡すが手を挙げる者は誰も居なかった。
「残念だね。また今度な」
「えー」
肩を落とす芦戸さんと上鳴くん。
そんなに聞きたかったの。
私は苦笑を浮かべた。
「ごちそうさん。洗い物は俺と名字でやっておくからお前たちは早く風呂入って寝ろ」
「はーい」
「真鍋さん仕事残ってるんですよね?洗い物やっておくので!」
「すみません、色々ありがとうございます。上鳴くん、今日は誘ってくれてありがとう。みんな、カレー美味しかったよ」
真鍋さんはお礼を言うと仕事へと戻っていった。
ドタバタ夕食会は消太さんが締めたことでお開きになった。
********
おまけ
上「っていうか!俺達華の高校生なのに何も無さすぎじゃね!?自分に虚しくなったわ」
峰「合コンしようぜ!合コン!誰か紹介してくれよ~」
芦「峰田には無理!」
瀬「ひでえ!」
切「人の心配するより自分の心配しろってことだな」
真鍋さんもクラスの雰囲気に馴染んできたようで、固かった表情もだいぶ和らいできた。
「名字さんは寮生活されてるんですよね?」
「はい、ここが一番セキュリティ万全なんで。真鍋さんはどの辺にお住まいなんですか?」
「ここから30分ぐらいです」
「ちょうどいい距離ですね。近すぎたら休日に生徒に会う可能性ありますし」
「総務課なのでバレることないですけどね」
「そういう意味では相澤先生よく近所に家借りましたね!生徒や保護者にスーパーで買い物してるところとか見られたら嫌じゃないですか?」
「俺は気にしない。あえて遠いところに住むのは合理的じゃないからな」
「鋼のメンタルですね!」
「名字もだろ」
「えへへ。深く考えずに借りちゃいました」
人数が多いのでそれぞれグループごとに話している。
テーブルについて3人で話すのは初めてだが、変な間ができることなく上手く会話のキャッチボールを行えていた。
「はいはーい!真鍋さんに質問!」
「えっ、服が喋って・・・!?」
「彼女、葉隠さんです。個性が透明化なんです」
「なるほど」
驚いている真鍋さんにコソッと教えた。
「真鍋さんは恋人いるんですか~?」
「葉隠さん、そういうデリケートな質問は・・・」
「いいですよ。気にしないんで。いないよ」
「じゃあ好きな人は!?」
「いない・・・かな」
「何かちょっと間があった!怪しい!」
「はは。じゃあ内緒ってことで」
「じゃあ!好きなタイプは?」
「う~ん・・・優しい女性かな?」
嫌な顔もせず大人な対応で質問に答えていく真鍋さんを関心して見ていた。
「ほんと女子ってそういう話好きだよな~」
「だって上鳴くんが・・・じゃなくて、ほら名前さんの恋人候補探してるの!」
「え?私?」
呆れ顔をした佐藤くんに葉隠さんが何やら言い返そうとしていたが見えない口をつぐんで、代わりに飛び火したのは私だった。
「あんな怖い目にあったんだし、恋人が居たら気休めでも安心できるんじゃないかなって!」
「私はここで生活できるだけで十分安心してるよ。ほら、ここに沢山ヒーローの卵もいるしね!」
「じゃあ俺と付き合いますか!?」
「私クビ切られて、ここにいられなくなっちゃう」
茶化す上鳴くんに笑いながら返した。
「名前さんは恋人欲しいんですか?」
「え!それ聞いちゃいますか?そりゃあ・・・欲しいか欲しくないかで聞かれたら欲しいですけど・・・」
真鍋さんがまさかの深堀りをしてきた。
何て回答するのが正解なのか分からない!
ずっと無言の消太さんがどんな表情をしているのか隣の私は見えないし・・・。
「好きな人はいないんですか?」
「ぶっ」
私は飲んでいた水を吹き出しそうになった。
「い、いないです」
変な汗が出てきた気がする。
きっとカレーが辛いせいだ、うん。
「相澤先生は?」
「確かに、相澤先生のプライベートって謎!想像できない」
君たちよく消太さんにそんな質問できるね!?
私には優しいけど生徒にはそこそこ普段厳しいのに。
「・・・答えてやらんでもない」
ええ!
それまで他の人達とお喋りしていた子も消太さんの恋愛事情には興味があるらしい。
ほぼ全員が消太さんの回答を待った。
どうするつもりなんだろう。
まさか私とのこと言わないよね?
平静を装うが内心バクバクだ。
「その前に、上鳴。人に尋ねるときはまず自分から・・・と教わらなかったか?」
「へ?」
「お前が実のある話をしたら俺も正直に答えてやる」
「実のある話・・・」
上鳴くんは腕組をして考え込んだ。
「だー!!!俺なんっもねえ!!!実のある話なんもねえ!」
「だめじゃん、上鳴」
「芦戸でも構わないぞ」
「うえっ!私!?うーん・・・ない!!!ねえちょっと誰かいないの!?」
芦戸さんはぐるっと一周見渡すが手を挙げる者は誰も居なかった。
「残念だね。また今度な」
「えー」
肩を落とす芦戸さんと上鳴くん。
そんなに聞きたかったの。
私は苦笑を浮かべた。
「ごちそうさん。洗い物は俺と名字でやっておくからお前たちは早く風呂入って寝ろ」
「はーい」
「真鍋さん仕事残ってるんですよね?洗い物やっておくので!」
「すみません、色々ありがとうございます。上鳴くん、今日は誘ってくれてありがとう。みんな、カレー美味しかったよ」
真鍋さんはお礼を言うと仕事へと戻っていった。
ドタバタ夕食会は消太さんが締めたことでお開きになった。
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おまけ
上「っていうか!俺達華の高校生なのに何も無さすぎじゃね!?自分に虚しくなったわ」
峰「合コンしようぜ!合コン!誰か紹介してくれよ~」
芦「峰田には無理!」
瀬「ひでえ!」
切「人の心配するより自分の心配しろってことだな」