【2章】彼女の事情
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2時間しか時間がない。
私は家に帰ると最低限部屋を片付け、スーパーへと買い出しに飛び出した。
帰宅後は時計を気にしながら準備を進める。
あっという間に約束の19時になった。
インターホンが鳴り、ドアスコープで3人の姿を確認すると扉を開けた。
「お疲れ様です」
どうぞ、と中へ迎え入れた。
「名前ちゃん、これ途中で買ってきたの」
ミッドナイト先生がケーキの箱を渡してくれた。
「わっ!ありがとうございます。冷やしときますね」
「お邪魔しまーす!」
ヒーローが3人も自分の部屋にいるなんて不思議な気分だ。
「おーっ!すげーっ!」
マイク先生が感嘆の声を上げた。
「これ、作ってくれたの?」
「時間なかったので簡単なものしかできなかったんですけど」
惣菜を買ってそのまま出すのはどうかと思ったので、からあげ、枝豆、たこわさ、チャーハンなど簡単にできるものは作って用意した。
「悪いな」
「とんでもないです」
「いいお嫁さんになるわねー」
「さ、飲みましょう!」
正方形のテーブルに4人は座った。
正面に座った相澤先生がビールのプルタブを起こした。
プシュッっと音をたてた。
「あ、よかったら注ぎますよ」
「マジで!せっかくだから注いでもらおー」
マイク先生が嬉しそうにグラスを向けるので私もビールを開けて彼のグラスに注いだ。
「んなもん自分でしろ」
「なんだよー、可愛子ちゃんに注いでもらったほうが美味しいじゃん」
「じゃあイレイザーのは私がしてあげようか?」
「遠慮しときます」
相澤先生は自分で注いでしまったので、右隣のミッドナイト先生のグラスに注ぐ。
「名前ちゃんは飲める口?」
「いえ…それがあまり飲めなくて。でもせっかくの飲み会なのでこれ飲もうかなって」
取り出したのは抹茶ミルク。
「ぶっ!それアルコール入ってるの?」
「はい、一応入ってるみたいです。炭酸も苦手だからお酒の選択肢あまりなくて」
「可愛い~」
マイク先生にからかわれながら抹茶ミルクを自分のグラスに注いだ。
「じゃ!名前ちゃんの歓迎会と消太の復帰祝いをかねて」
「「「かんぱーい!」」」
グラスを中央に寄せてコツンと合わせた。
************
グラスを突き合わせてから1時間。
私が作った料理は気に入って頂けたようで、どんどん減っていった。
「イレイザーはどう?怖くない?」
ミッドナイト先生は酒が強いらしい。
どんどんビールの缶を開けていく。
「はい!指導は分かりやすいですし、優しいです」
「イレイザーに泣かされたら俺んとこおいで~」
「おい」
相澤先生はテーブルの下でマイク先生を足蹴にした。
「ところで!」
ミッドナイト先生は私の肩を引き寄せた。
突然のことでバランスがくずれ、彼女の豊満な胸にダイブした。
「わふっ!」
何事?と思い顔を上げると、ミッドナイト先生は少し酔っている様子で悪巧みをしているいたずらっ子のような表情をしていた。
「名前ちゃんは彼氏いるの?」
「あ、それ俺っちも知りたーい!」
「やめとけ、困ってるだろ」
ミッドナイト先生の言葉に私は狼狽えた。
「かかかか彼氏ですか?」
「おやー?その反応はいる?」
私は身体を起こすと首を振った。
「残念ながらいません」
「そうなの!あんた達やったじゃない!」
「ミッドナイトさん、飲みすぎです」
「いつからいないのー?」
「えーっと、半年ぐらい前からですかね」
「あら、結構最近」
「ミッドナイトさん」
「別れた理由聞い…ぐふっ」
「名字、こんな酔っぱらいにまともに返事しなくていい。どうせ明日になったら覚えてない」
掘り下げようとした2人を相澤先生が制した。
「ありがとうございます」
クスクス笑う私を尻目に相澤先生はグラスに残ってたビールを飲み干した。
「注ぎますね」
冷やしておいたビールを新しく出して相澤先生のグラスに注いだ。
「悪いな」
「えー、名前ちゃんのこともっと知りたいー」
「えー、私のことですか?面白いこと何もないですよ」
マイク先生は顔が赤く、完全に酔っぱらっている。
明日も仕事なのに大丈夫なのかな?
一応二日酔いの薬も買っておいたけど。
「そういえば、名字」
相澤先生呼ばれたので顔を向けた。
「聞いておきたいことがある」
「はい、何でしょう?」
距離を詰めてくるマイク先生を押し戻しつつ返事をした。
「名字の個性は何だ?」
相澤先生の問いかけはこれまで幾度となくされてきたものだった。
いつか聞かれるものだと覚悟もしていた。
だから私は"いつものように"笑顔で答えた。
「無個性です」
私は家に帰ると最低限部屋を片付け、スーパーへと買い出しに飛び出した。
帰宅後は時計を気にしながら準備を進める。
あっという間に約束の19時になった。
インターホンが鳴り、ドアスコープで3人の姿を確認すると扉を開けた。
「お疲れ様です」
どうぞ、と中へ迎え入れた。
「名前ちゃん、これ途中で買ってきたの」
ミッドナイト先生がケーキの箱を渡してくれた。
「わっ!ありがとうございます。冷やしときますね」
「お邪魔しまーす!」
ヒーローが3人も自分の部屋にいるなんて不思議な気分だ。
「おーっ!すげーっ!」
マイク先生が感嘆の声を上げた。
「これ、作ってくれたの?」
「時間なかったので簡単なものしかできなかったんですけど」
惣菜を買ってそのまま出すのはどうかと思ったので、からあげ、枝豆、たこわさ、チャーハンなど簡単にできるものは作って用意した。
「悪いな」
「とんでもないです」
「いいお嫁さんになるわねー」
「さ、飲みましょう!」
正方形のテーブルに4人は座った。
正面に座った相澤先生がビールのプルタブを起こした。
プシュッっと音をたてた。
「あ、よかったら注ぎますよ」
「マジで!せっかくだから注いでもらおー」
マイク先生が嬉しそうにグラスを向けるので私もビールを開けて彼のグラスに注いだ。
「んなもん自分でしろ」
「なんだよー、可愛子ちゃんに注いでもらったほうが美味しいじゃん」
「じゃあイレイザーのは私がしてあげようか?」
「遠慮しときます」
相澤先生は自分で注いでしまったので、右隣のミッドナイト先生のグラスに注ぐ。
「名前ちゃんは飲める口?」
「いえ…それがあまり飲めなくて。でもせっかくの飲み会なのでこれ飲もうかなって」
取り出したのは抹茶ミルク。
「ぶっ!それアルコール入ってるの?」
「はい、一応入ってるみたいです。炭酸も苦手だからお酒の選択肢あまりなくて」
「可愛い~」
マイク先生にからかわれながら抹茶ミルクを自分のグラスに注いだ。
「じゃ!名前ちゃんの歓迎会と消太の復帰祝いをかねて」
「「「かんぱーい!」」」
グラスを中央に寄せてコツンと合わせた。
************
グラスを突き合わせてから1時間。
私が作った料理は気に入って頂けたようで、どんどん減っていった。
「イレイザーはどう?怖くない?」
ミッドナイト先生は酒が強いらしい。
どんどんビールの缶を開けていく。
「はい!指導は分かりやすいですし、優しいです」
「イレイザーに泣かされたら俺んとこおいで~」
「おい」
相澤先生はテーブルの下でマイク先生を足蹴にした。
「ところで!」
ミッドナイト先生は私の肩を引き寄せた。
突然のことでバランスがくずれ、彼女の豊満な胸にダイブした。
「わふっ!」
何事?と思い顔を上げると、ミッドナイト先生は少し酔っている様子で悪巧みをしているいたずらっ子のような表情をしていた。
「名前ちゃんは彼氏いるの?」
「あ、それ俺っちも知りたーい!」
「やめとけ、困ってるだろ」
ミッドナイト先生の言葉に私は狼狽えた。
「かかかか彼氏ですか?」
「おやー?その反応はいる?」
私は身体を起こすと首を振った。
「残念ながらいません」
「そうなの!あんた達やったじゃない!」
「ミッドナイトさん、飲みすぎです」
「いつからいないのー?」
「えーっと、半年ぐらい前からですかね」
「あら、結構最近」
「ミッドナイトさん」
「別れた理由聞い…ぐふっ」
「名字、こんな酔っぱらいにまともに返事しなくていい。どうせ明日になったら覚えてない」
掘り下げようとした2人を相澤先生が制した。
「ありがとうございます」
クスクス笑う私を尻目に相澤先生はグラスに残ってたビールを飲み干した。
「注ぎますね」
冷やしておいたビールを新しく出して相澤先生のグラスに注いだ。
「悪いな」
「えー、名前ちゃんのこともっと知りたいー」
「えー、私のことですか?面白いこと何もないですよ」
マイク先生は顔が赤く、完全に酔っぱらっている。
明日も仕事なのに大丈夫なのかな?
一応二日酔いの薬も買っておいたけど。
「そういえば、名字」
相澤先生呼ばれたので顔を向けた。
「聞いておきたいことがある」
「はい、何でしょう?」
距離を詰めてくるマイク先生を押し戻しつつ返事をした。
「名字の個性は何だ?」
相澤先生の問いかけはこれまで幾度となくされてきたものだった。
いつか聞かれるものだと覚悟もしていた。
だから私は"いつものように"笑顔で答えた。
「無個性です」