【9章】半歩進む
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どれぐらい泣いていたのだろうか。
途中で眠ってしまった。
起きた時には涙は枯れていて、泣いたせいか頭痛がひどかった。
市販薬を飲んだ。
「お風呂入らなきゃ・・・」
私は脱衣所で服を脱いだ。
洗面台の鏡に映る自分の顔はひどいものだ。
ふと鏡に荼毘が映った。
「ひっ・・・」
振り向いたが誰もいない。
「そうよ、いるわけない」
私はぶんぶんと横に頭を振った。
しかし私の脳内は相澤先生と同じぐらい荼毘にも浸食されていた。
意味合いは全く違うけれど。
「あの時なんて言っていたんだろう・・・」
私は鏡の自分と対峙した。
『 』
思い出したくないけれど、荼毘の記憶を手繰り寄せる。
「確か三文字だった・・・」
口の動きを鏡の前で再現する。
「う~ん・・・」
『戦利品ってことで頂いていく』
『殺されたくなかったら大人しくしとけよ』
『お前は玩具が欲しいときに理由なんてあるか?何となく興味がある。何となく遊んでみたい』
『敵連合にはあいにく女がガキ1人しかいないからな。・・・飢えてんだよ』
『あとで楽しませてもらう』
「あ・・・」
今までの記憶を振り返りながら口元を再現していると分かってしまった。
『ま た な』
彼はきっとそう言っていた。
途中で眠ってしまった。
起きた時には涙は枯れていて、泣いたせいか頭痛がひどかった。
市販薬を飲んだ。
「お風呂入らなきゃ・・・」
私は脱衣所で服を脱いだ。
洗面台の鏡に映る自分の顔はひどいものだ。
ふと鏡に荼毘が映った。
「ひっ・・・」
振り向いたが誰もいない。
「そうよ、いるわけない」
私はぶんぶんと横に頭を振った。
しかし私の脳内は相澤先生と同じぐらい荼毘にも浸食されていた。
意味合いは全く違うけれど。
「あの時なんて言っていたんだろう・・・」
私は鏡の自分と対峙した。
『 』
思い出したくないけれど、荼毘の記憶を手繰り寄せる。
「確か三文字だった・・・」
口の動きを鏡の前で再現する。
「う~ん・・・」
『戦利品ってことで頂いていく』
『殺されたくなかったら大人しくしとけよ』
『お前は玩具が欲しいときに理由なんてあるか?何となく興味がある。何となく遊んでみたい』
『敵連合にはあいにく女がガキ1人しかいないからな。・・・飢えてんだよ』
『あとで楽しませてもらう』
「あ・・・」
今までの記憶を振り返りながら口元を再現していると分かってしまった。
『ま た な』
彼はきっとそう言っていた。