【8章】決断
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「え・・・?」
私の体温が一気に下がった気がした。
何を言われているのか一瞬理解できなかった。
「えっと・・・クビってことですか・・・?」
かろうじて絞り出した声は震えていた。
「そうじゃない。USJ事件でセキュリティを強化したにも関わらず今回の失態だ。名字が攫われたのも俺に責任がある」
「そんな!相澤先生のせいじゃないです!」
「USJ事件のときより被害は甚大で、かつ最悪だった。死者が出なかったのも偶然にすぎない」
私の脳裏に死柄木が過った。
確かに私が生きて帰ってこれたのは偶然なのかもしれない。
「校長とももう話した。名字は雄英と関わりのない生活をするべきだ」
「そんな・・・」
私は俯いた。
やっと自分と向き合えたのに。
やっと自分を好きになれたのに。
もし私に“個性”があったらまだ雄英で働けたのだろうか。
もっと雄英で働きたい。
辞めたくない。
そう言いたかったけれど・・・。
「守りきれなくてすまなかった」
頭を下げる相澤先生の気持ちは痛い程伝わってきて。
私を大事に考えてくれているからこその決断だと分かっていた。
だから私が返せる言葉は・・・
「分かりました」
これしかなかったのだ。
私はまた“無個性”だから居場所を失ったのだ。
私の体温が一気に下がった気がした。
何を言われているのか一瞬理解できなかった。
「えっと・・・クビってことですか・・・?」
かろうじて絞り出した声は震えていた。
「そうじゃない。USJ事件でセキュリティを強化したにも関わらず今回の失態だ。名字が攫われたのも俺に責任がある」
「そんな!相澤先生のせいじゃないです!」
「USJ事件のときより被害は甚大で、かつ最悪だった。死者が出なかったのも偶然にすぎない」
私の脳裏に死柄木が過った。
確かに私が生きて帰ってこれたのは偶然なのかもしれない。
「校長とももう話した。名字は雄英と関わりのない生活をするべきだ」
「そんな・・・」
私は俯いた。
やっと自分と向き合えたのに。
やっと自分を好きになれたのに。
もし私に“個性”があったらまだ雄英で働けたのだろうか。
もっと雄英で働きたい。
辞めたくない。
そう言いたかったけれど・・・。
「守りきれなくてすまなかった」
頭を下げる相澤先生の気持ちは痛い程伝わってきて。
私を大事に考えてくれているからこその決断だと分かっていた。
だから私が返せる言葉は・・・
「分かりました」
これしかなかったのだ。
私はまた“無個性”だから居場所を失ったのだ。