【7章】後悔先に立たず
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※原作と流れが違うところありますがご了承ください。
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なんでこんなことになってしまったんだろう。
私は森を走りながらここ数分の出来事を回想した。
緑谷くんと肝試しのペアになって・・・。
B組生徒に驚かされながら進んでいたのだ。
でも途中で敵が現れて・・・。
私は洸汰くんの安否を一番最初に心配した。
緑谷くんも同じだった。
「洸汰くんを見つけないと!」
「僕、多分場所わかります!でも名前さんを施設に送り届けてから・・・」
「私のことはいいから!自分で施設に戻る。だから洸汰くんを・・・」
「分かりました。必ず僕が見つけてきます。気を付けてください」
「緑谷くんも・・・気を付けてね」
ここで私達は分かれた。
緑谷くんも生徒なのだから彼自身の安全を優先すべきだ。
私は大人なのだからあそこで止めるべきだった。
なのに、私は送り出してしまった。
どうしよう。
間違った選択をしてしまったかもしれない。
私の責任だ・・・。
考え事をしていたのがさらに悪い方向へと事態を進ませた。
「お?」
「あ?」
敵だ。
気を付けながら進まないとってあれだけ自分に言い聞かせていたのに。
最悪なことに鉢合わせしてしまった。
私は後ずさり、踵を返して走り出した。
「リストにねーし、ほっとこうぜ!」
「いや待て・・・」
2人の男が後ろで会話をしているが、私に内容を聞いている余裕はない。
足を止めるなと言い聞かせ、死にもの狂いで右へ左へと移動する。
「きゃっ!」
木の根元に躓いて前のめりになった。
「またかよ、よくコケるな」
ぐいっと腕を引かれた。
この感覚・・・デジャブだ。
私はゆっくり顔を上げた。
「あなたは・・・」
忘れもしない。
つぎはぎの見た目はそれほどまでに印象的だった。
「雄英の教師・・・ではなさそうだな。かといって生徒って年齢でもないしな」
「ヴィラン・・・だったんですか」
「言っただろ。あの日はただの気まぐれだって。で、あんたは何?」
私は答えなかった。
すると、ぐっと腕に入る力が込められた。
「痛っ・・・」
「答えろよ」
「ただの事務員です」
「ただの事務員が何でここにいるんだよ?」
「お手伝いに・・・」
「ふーん。個性は?」
「・・・無個性です」
「無個性!雄英に無個性なんているんだな!」
殺されるだろうか。
私はきゅっと目を瞑った。
「何々!?荼毘知り合い!?」
全身タイツの男がつぎはぎの男に話しかけた。
荼毘っていうんだ。
「知り合いってほどじゃねぇけど。ま、戦利品ってことで頂いていく」
「それヤバくね!?死柄木ぜってー怒るって!」
戦利品・・・?
私のことだよね?
逃げないと・・・。
そう思うのだが、腕はしっかり捕まれているし下手に暴れたら本当に殺されかねない。
逃げられる瞬間を見つけるまでは、今は大人しくしておくしかない。
私はA組での訓練を思い出した。
逃げる機会は必ず来るはず。
ヴィランを前にしていかに自分が無力かを思い知った。
私はペタンとその場に座り込んだ。
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なんでこんなことになってしまったんだろう。
私は森を走りながらここ数分の出来事を回想した。
緑谷くんと肝試しのペアになって・・・。
B組生徒に驚かされながら進んでいたのだ。
でも途中で敵が現れて・・・。
私は洸汰くんの安否を一番最初に心配した。
緑谷くんも同じだった。
「洸汰くんを見つけないと!」
「僕、多分場所わかります!でも名前さんを施設に送り届けてから・・・」
「私のことはいいから!自分で施設に戻る。だから洸汰くんを・・・」
「分かりました。必ず僕が見つけてきます。気を付けてください」
「緑谷くんも・・・気を付けてね」
ここで私達は分かれた。
緑谷くんも生徒なのだから彼自身の安全を優先すべきだ。
私は大人なのだからあそこで止めるべきだった。
なのに、私は送り出してしまった。
どうしよう。
間違った選択をしてしまったかもしれない。
私の責任だ・・・。
考え事をしていたのがさらに悪い方向へと事態を進ませた。
「お?」
「あ?」
敵だ。
気を付けながら進まないとってあれだけ自分に言い聞かせていたのに。
最悪なことに鉢合わせしてしまった。
私は後ずさり、踵を返して走り出した。
「リストにねーし、ほっとこうぜ!」
「いや待て・・・」
2人の男が後ろで会話をしているが、私に内容を聞いている余裕はない。
足を止めるなと言い聞かせ、死にもの狂いで右へ左へと移動する。
「きゃっ!」
木の根元に躓いて前のめりになった。
「またかよ、よくコケるな」
ぐいっと腕を引かれた。
この感覚・・・デジャブだ。
私はゆっくり顔を上げた。
「あなたは・・・」
忘れもしない。
つぎはぎの見た目はそれほどまでに印象的だった。
「雄英の教師・・・ではなさそうだな。かといって生徒って年齢でもないしな」
「ヴィラン・・・だったんですか」
「言っただろ。あの日はただの気まぐれだって。で、あんたは何?」
私は答えなかった。
すると、ぐっと腕に入る力が込められた。
「痛っ・・・」
「答えろよ」
「ただの事務員です」
「ただの事務員が何でここにいるんだよ?」
「お手伝いに・・・」
「ふーん。個性は?」
「・・・無個性です」
「無個性!雄英に無個性なんているんだな!」
殺されるだろうか。
私はきゅっと目を瞑った。
「何々!?荼毘知り合い!?」
全身タイツの男がつぎはぎの男に話しかけた。
荼毘っていうんだ。
「知り合いってほどじゃねぇけど。ま、戦利品ってことで頂いていく」
「それヤバくね!?死柄木ぜってー怒るって!」
戦利品・・・?
私のことだよね?
逃げないと・・・。
そう思うのだが、腕はしっかり捕まれているし下手に暴れたら本当に殺されかねない。
逃げられる瞬間を見つけるまでは、今は大人しくしておくしかない。
私はA組での訓練を思い出した。
逃げる機会は必ず来るはず。
ヴィランを前にしていかに自分が無力かを思い知った。
私はペタンとその場に座り込んだ。