【6章】膨らむ想い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ショッピングモールは、休日というだけあってそれなりに混んでいた。
「1階から順番に見ていくか」
「私、服とドラッグストア見たいです」
相澤先生は目的買いしかしない人だろうから、無駄がないよう買い物リストをしっかり用意した。
メモ用紙を確認する私から、ひらっとそれを取られた。
「名字はデートでウィンドウショッピングはしないのか?」
「へ?」
それってつまりぶらぶら見ていいってこと?
相澤先生もデートって思ってくれてるってこと?
「します・・・」
「なら順番に行くぞ」
「は、はい!」
そこから私達は周りのカップルと同じようなデートをした。
目的の物は買いそろえたし、途中でペットショップに寄って猫に癒された。
「猫可愛かったですね~」
「ああ」
「でもあんなに相澤先生の表情を緩ませることができるなんて、ちょっと猫にジェラシーです」
「猫だけじゃないと思うぞ」
「犬も好きなんですか?」
「そうじゃない」
「じゃあうさぎ?」
「何で動物限定なんだ」
私がうーんと唸っていると急に手を引っ張られた。
「相澤先生!?」
手に繋がった相澤先生の温もりに心臓が高鳴った。
「マイクだ」
「へ?」
しかし相澤先生の一言に私の甘い感情なんて吹っ飛んだ。
相澤先生は手を引っ張っり通路へ私を押し込むと顔を覗かせ様子を伺っていた。
私も相澤先生の後ろから遠慮がちに顔を覗かせた。
「あ、ほんとですね。マイク先生だ」
髪を下ろして私服だから分かりづらいが、相澤先生に言われてよく見たらマイク先生だ。
マイク先生は一人で買い物をしているようだ。
CDショップへと入っていった。
はあ、と一つ溜息をつく相澤先生。
「・・・もう帰りましょうか」
マイク先生と相澤先生は同級生と聞いている。
私は相澤先生とデートしているところを見られても、ちょっと恥ずかしいけど全然平気だ。
でも相澤先生は思うところがあるんだろうな、そう思ったら残念だけど見つかる前に引き上げた方がいいのかもしれない。
必要な物は買えたし。
「いや、違うんだ。咄嗟に隠れたが・・・そうだな。隠すようなことじゃない」
「私は見られても大丈夫です」
「悪かった。次行くぞ」
「はい!」
でも見つからないに越したことはないのでマイク先生がいる方とは逆側の通路から出て、そのままウィンドウショッピングを続けた。
手を離すタイミングが分からず、そのままだった。
私から手を離すのは惜しくて、相澤先生が離すのを待つことにしたが、繋がった手はレストランに入るまで離れることはなかった。
*********
「ごちそうさまでした」
「どういたしまして」
昨日夜ご飯を作ったお礼と言われ、イタリアンでお昼を御馳走してもらった。
本当、いつも相澤先生には色々してもらって感謝してもしきれない。
何かお返しできないかな。
レストランを出た後もブラブラ歩いた。
相澤先生は新しい寝袋が欲しいみたいで吟味していた。
キャンプ以外で寝袋で寝る人を初めて見たので、当初は驚いたがもう慣れた。
相澤先生と言えば寝袋と猫。
食事が適当なのでせめて睡眠は良質にとってほしい。
個性も目だしね!
そういえばちょっと前に見た店で充電式のホットアイマスクを売っていた。
「私、ちょっとお手洗いに行ってきます。このお店に居てもらえますか?」
「分かった」
私は店を出て来た道を戻った。
*********
「あった。これこれ」
安過ぎず、高すぎず、プレゼントにはちょうどいい。
ラッピング包装をしてもらい、店を出た。
渡すとしたら帰り際かな?
喜んでくれたらいいなぁ。
そう思いながら相澤先生がいるお店へ戻ろうとした、その時。
「きゃーーー!!」
耳をつんざくような悲鳴がフロアに響いた。
人が逃げ惑っていることからただのひったくり等ではないようだ。
私は何が起こっているのか分からず、でもとりあえず人々と同じ方向に逃げなきゃと思って足を動かした。
「わっ」
休日で人が多いため逃げる人の肩がぶつかる。
大きい男の人にぶつかったときよろめいてしまった。
前のめりになった私の腕を誰かに捕まれ引き上げられた。
「ったく、騒がしいな」
相澤先生かと思ったけれど、頭上から聞こえる声で違うことが分かった。
男に腕を引かれ横道に逸れた。
「すみません、ありがとうございます」
「咄嗟に手が出ただけだ。ただの気まぐれだ」
「それでも助かったことに違いはないので、ありがとうございます」
お礼を言って顔を上げ、男の顔を見て息を飲んだ。
焼け焦げたような皮膚を繋ぎ合わせたかの風貌。
事故にでもあったのだろうか。
「じゃあな」
そう言ってその場を立ち去ろうとする彼を慌てて呼び止めた。
「どうしよう、こんなものしかない・・・」
私は鞄に入れていた飴玉を持っていただけ全て彼に渡した。
「こんなもので申し訳ないんですけど、せめてもの感謝の気持ちです」
「はは」
男は笑い出した。
「大阪のおばちゃんかよ」
「うっ!」
「まあ貰っとく」
今度こそ男は立ち去った。
*********
おまけ
「おい、荼毘何してたんだ」
「人助け」
「ヴィランがか?」
「ヴィランでもたまには慈善活動するだろ」
「あっそ」
「1階から順番に見ていくか」
「私、服とドラッグストア見たいです」
相澤先生は目的買いしかしない人だろうから、無駄がないよう買い物リストをしっかり用意した。
メモ用紙を確認する私から、ひらっとそれを取られた。
「名字はデートでウィンドウショッピングはしないのか?」
「へ?」
それってつまりぶらぶら見ていいってこと?
相澤先生もデートって思ってくれてるってこと?
「します・・・」
「なら順番に行くぞ」
「は、はい!」
そこから私達は周りのカップルと同じようなデートをした。
目的の物は買いそろえたし、途中でペットショップに寄って猫に癒された。
「猫可愛かったですね~」
「ああ」
「でもあんなに相澤先生の表情を緩ませることができるなんて、ちょっと猫にジェラシーです」
「猫だけじゃないと思うぞ」
「犬も好きなんですか?」
「そうじゃない」
「じゃあうさぎ?」
「何で動物限定なんだ」
私がうーんと唸っていると急に手を引っ張られた。
「相澤先生!?」
手に繋がった相澤先生の温もりに心臓が高鳴った。
「マイクだ」
「へ?」
しかし相澤先生の一言に私の甘い感情なんて吹っ飛んだ。
相澤先生は手を引っ張っり通路へ私を押し込むと顔を覗かせ様子を伺っていた。
私も相澤先生の後ろから遠慮がちに顔を覗かせた。
「あ、ほんとですね。マイク先生だ」
髪を下ろして私服だから分かりづらいが、相澤先生に言われてよく見たらマイク先生だ。
マイク先生は一人で買い物をしているようだ。
CDショップへと入っていった。
はあ、と一つ溜息をつく相澤先生。
「・・・もう帰りましょうか」
マイク先生と相澤先生は同級生と聞いている。
私は相澤先生とデートしているところを見られても、ちょっと恥ずかしいけど全然平気だ。
でも相澤先生は思うところがあるんだろうな、そう思ったら残念だけど見つかる前に引き上げた方がいいのかもしれない。
必要な物は買えたし。
「いや、違うんだ。咄嗟に隠れたが・・・そうだな。隠すようなことじゃない」
「私は見られても大丈夫です」
「悪かった。次行くぞ」
「はい!」
でも見つからないに越したことはないのでマイク先生がいる方とは逆側の通路から出て、そのままウィンドウショッピングを続けた。
手を離すタイミングが分からず、そのままだった。
私から手を離すのは惜しくて、相澤先生が離すのを待つことにしたが、繋がった手はレストランに入るまで離れることはなかった。
*********
「ごちそうさまでした」
「どういたしまして」
昨日夜ご飯を作ったお礼と言われ、イタリアンでお昼を御馳走してもらった。
本当、いつも相澤先生には色々してもらって感謝してもしきれない。
何かお返しできないかな。
レストランを出た後もブラブラ歩いた。
相澤先生は新しい寝袋が欲しいみたいで吟味していた。
キャンプ以外で寝袋で寝る人を初めて見たので、当初は驚いたがもう慣れた。
相澤先生と言えば寝袋と猫。
食事が適当なのでせめて睡眠は良質にとってほしい。
個性も目だしね!
そういえばちょっと前に見た店で充電式のホットアイマスクを売っていた。
「私、ちょっとお手洗いに行ってきます。このお店に居てもらえますか?」
「分かった」
私は店を出て来た道を戻った。
*********
「あった。これこれ」
安過ぎず、高すぎず、プレゼントにはちょうどいい。
ラッピング包装をしてもらい、店を出た。
渡すとしたら帰り際かな?
喜んでくれたらいいなぁ。
そう思いながら相澤先生がいるお店へ戻ろうとした、その時。
「きゃーーー!!」
耳をつんざくような悲鳴がフロアに響いた。
人が逃げ惑っていることからただのひったくり等ではないようだ。
私は何が起こっているのか分からず、でもとりあえず人々と同じ方向に逃げなきゃと思って足を動かした。
「わっ」
休日で人が多いため逃げる人の肩がぶつかる。
大きい男の人にぶつかったときよろめいてしまった。
前のめりになった私の腕を誰かに捕まれ引き上げられた。
「ったく、騒がしいな」
相澤先生かと思ったけれど、頭上から聞こえる声で違うことが分かった。
男に腕を引かれ横道に逸れた。
「すみません、ありがとうございます」
「咄嗟に手が出ただけだ。ただの気まぐれだ」
「それでも助かったことに違いはないので、ありがとうございます」
お礼を言って顔を上げ、男の顔を見て息を飲んだ。
焼け焦げたような皮膚を繋ぎ合わせたかの風貌。
事故にでもあったのだろうか。
「じゃあな」
そう言ってその場を立ち去ろうとする彼を慌てて呼び止めた。
「どうしよう、こんなものしかない・・・」
私は鞄に入れていた飴玉を持っていただけ全て彼に渡した。
「こんなもので申し訳ないんですけど、せめてもの感謝の気持ちです」
「はは」
男は笑い出した。
「大阪のおばちゃんかよ」
「うっ!」
「まあ貰っとく」
今度こそ男は立ち去った。
*********
おまけ
「おい、荼毘何してたんだ」
「人助け」
「ヴィランがか?」
「ヴィランでもたまには慈善活動するだろ」
「あっそ」
