【6章】膨らむ想い
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「変じゃないかな・・・」
私は鏡の前で自分の姿を何度も確認した。
デートなんて久しぶりなので、お気に入りの服を着ようとクローゼットから引っ張り出した。
今日は買い物だから動きやすい服装じゃなくても大丈夫なはず。
私はワンピースを選んだ。
靴ずれが出来ないように履き慣れたパンプスと合わせる。
最終チェックをしているときに相澤先生から『下に着いた』と連絡が入った。
「というか、相澤先生服装とか無頓着そうだから私が何着てても気にしない気がする・・・」
私は玄関の扉を開けた。
*********
昨日は名字の家で飯を食い、今日は買い物。
俺の30年間の人生の中で、こんなに同じ人とプライベートの時間を共有したことがあっただろうか。
元々他者と関わるのが得意な方ではない。
しかし名字の隣は居心地がよかった。
初対面の頃よりは大分彼女は打ち解けたと思う。
それでもまだ遠慮は残っているようで、昨日の夜ご飯をショッピングモールで食べるのはどうかと言い出した。
会う口実が欲しくて、仕事の疲れを理由に買い物は今日にすることにしたのだが。
俺の返事に名字もほっとしたような表情を浮かべた。
やはり気を使っただけか。
こういう所がもっとなくなっていけばいいと思うのだが、逆にそれがまた彼女の良さだから難しいところだ。
車を路肩に止めて名字に連絡を入れた。
セキュリティが緩いこのアパートは、ここからでも名字が玄関扉から出てくる姿が見えた。
階段を下りてこちらへ駆け寄ってくる。
紺色のワンピースの裾が風に揺れていて、色白の足に深緑のパンプスがよく映えていた。
普段のビジネスカジュアルな服装とは違い、これがデートなのだと感じさせられた。
「おはようございます。お待たせしました」
「おはよう」
「お邪魔します」
名字が助手席に乗って、シートベルトを付けたのを確認すると車を走らせた。
*********
木椰区にあるショッピングモールへ今日は向かう予定だ。
私は隣で運転してくれる相澤先生を直視できないでいた。
いつも黒い服装なので、てっきり今日も黒い相澤先生を想像していた。
しかし紺のパンツスタイルに上は七分袖のシャツ。
髪も一つにまとめていて何より驚いたのは髭をきちんと剃っている。
「どうかしたか」
挙動不審な私を不思議に思ったのか相澤先生は赤信号で止まったタイミングで尋ねた。
「いえ!相澤先生が髭を剃ったところ初めて見たなぁと思って・・・」
「いつもの格好じゃ名字が恥ずかしいだろ」
「そんなことないですよ!今日の相澤先生は格好良すぎて直視できません・・・って!何言ってんの私」
つい思ってたことをポロリと言ってしまった。
「はは、ありがとう。その・・・なんだ。名字もその格好似合ってる」
「あああありがとうございます」
服装に無頓着だと決めつけていた10分前の自分を殴りたい。
相澤先生はちゃんと私を見てくれてる。
それが嬉しくて堪らなかった。
もどかしい空気のまま車は走り続けた。
私は鏡の前で自分の姿を何度も確認した。
デートなんて久しぶりなので、お気に入りの服を着ようとクローゼットから引っ張り出した。
今日は買い物だから動きやすい服装じゃなくても大丈夫なはず。
私はワンピースを選んだ。
靴ずれが出来ないように履き慣れたパンプスと合わせる。
最終チェックをしているときに相澤先生から『下に着いた』と連絡が入った。
「というか、相澤先生服装とか無頓着そうだから私が何着てても気にしない気がする・・・」
私は玄関の扉を開けた。
*********
昨日は名字の家で飯を食い、今日は買い物。
俺の30年間の人生の中で、こんなに同じ人とプライベートの時間を共有したことがあっただろうか。
元々他者と関わるのが得意な方ではない。
しかし名字の隣は居心地がよかった。
初対面の頃よりは大分彼女は打ち解けたと思う。
それでもまだ遠慮は残っているようで、昨日の夜ご飯をショッピングモールで食べるのはどうかと言い出した。
会う口実が欲しくて、仕事の疲れを理由に買い物は今日にすることにしたのだが。
俺の返事に名字もほっとしたような表情を浮かべた。
やはり気を使っただけか。
こういう所がもっとなくなっていけばいいと思うのだが、逆にそれがまた彼女の良さだから難しいところだ。
車を路肩に止めて名字に連絡を入れた。
セキュリティが緩いこのアパートは、ここからでも名字が玄関扉から出てくる姿が見えた。
階段を下りてこちらへ駆け寄ってくる。
紺色のワンピースの裾が風に揺れていて、色白の足に深緑のパンプスがよく映えていた。
普段のビジネスカジュアルな服装とは違い、これがデートなのだと感じさせられた。
「おはようございます。お待たせしました」
「おはよう」
「お邪魔します」
名字が助手席に乗って、シートベルトを付けたのを確認すると車を走らせた。
*********
木椰区にあるショッピングモールへ今日は向かう予定だ。
私は隣で運転してくれる相澤先生を直視できないでいた。
いつも黒い服装なので、てっきり今日も黒い相澤先生を想像していた。
しかし紺のパンツスタイルに上は七分袖のシャツ。
髪も一つにまとめていて何より驚いたのは髭をきちんと剃っている。
「どうかしたか」
挙動不審な私を不思議に思ったのか相澤先生は赤信号で止まったタイミングで尋ねた。
「いえ!相澤先生が髭を剃ったところ初めて見たなぁと思って・・・」
「いつもの格好じゃ名字が恥ずかしいだろ」
「そんなことないですよ!今日の相澤先生は格好良すぎて直視できません・・・って!何言ってんの私」
つい思ってたことをポロリと言ってしまった。
「はは、ありがとう。その・・・なんだ。名字もその格好似合ってる」
「あああありがとうございます」
服装に無頓着だと決めつけていた10分前の自分を殴りたい。
相澤先生はちゃんと私を見てくれてる。
それが嬉しくて堪らなかった。
もどかしい空気のまま車は走り続けた。
