【5章】嫉妬
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「ねー、イレイザー、私と結婚しようよぉ」
「離してください」
私は目の前の光景に凍りついている。
遡ること2時間前。
お酒を開けて乾杯した後、しばらくは相澤先生とプシーキャッツの方々が双方活動報告をしていたのだが、酒が進むにつれプライベートな話へと移行していった。
その中でピクシーボブさんが結婚適齢期を気にしているという話になり、なまじヒーローだから公に婚活しにくいという悩みをぶちまけていた。
「イレイザーだって独身でしょ?年上の女はダメ?1歳しか変わんないよ?」
お酒で目が虚ろになっているピクシーボブさんが相澤先生の腕に絡み付いた。
「必死すぎ!」
ラグドールさんが手を叩きながら爆笑している。
「ピクシーボブさん、お水飲まれますか…?」
「ありがとー!!でも大丈夫らよぉ」
相澤先生から離れてほしくて渡したお水には見向きもされなかった。
「あ、もしかして彼女いる感じ?」
みんな興味津々と言った具合で相澤先生を見た。
答えを知っている私は目の前のからあげをつついた。
「彼女はいませんが、好きな人はいます」
ピクシーボブさんは相澤先生の返事に項垂れた。
私は口に運ぼうとたからあげをお皿に落としてしまった。
隣に座る洸汰くんに「何やってんだよ」と呆れられた。
「そうなの!?へー!!イレイザーがねぇ。どんな人?」
マンダレイさんは深堀りしようとした。
「あ~…」
その先の言葉を聞くのが怖かった。
ガタリ、と音を立てて立ち上がった。
「あ、洸汰くん、もうそろそろお風呂入って寝る時間じゃない!?私、洸汰くんとお風呂入ってきます!」
「は!?何で一緒に入るんだよ!つーか子ども扱いすんなっ」
「後片付けは私がするので置いておいてください」
「助かる~。いってらっしゃーい」
私は洸汰くんを無理矢理抱き上げて部屋を後にした。
*********
「おーろーせー!!」
「いたたっ」
お風呂の前までは大人しくついてきたが、さすがに女子風呂は嫌だと暴れた。
「なんなんだよ、急に!」
「ごめん・・・」
私情で洸汰くんを巻き込んでしまったことを反省した。
私の腕から降りた洸汰くんは溜息をついて男風呂の方に向かった。
「・・・ここ、男湯と女湯が仕切り一枚しかないから入っても喋れる」
えーっと、つまり女湯に入るのは嫌だけどお風呂には付き合ってくれるってことかな?
洸汰くんはそれだけ言うと脱衣所に消えていった。
私も慌ててお風呂セットを取りに行ったあと、脱衣所へ入った。
ガラガラと内湯へ繋がる扉を開けた。
「わ~!岩風呂だ!」
まさかこんなしっかりしたお風呂だとは。
ちゃぷんと肩まで浸かった。
「気持ちいい~。あ、洸汰くんいる?」
仕切りに向かって話しかけると「おう」と聞こえた。
「さっきは急にごめんね」
改めて謝ったが洸汰くんから反応が返ってこなかった。
え、怒ってる!?
「え、本当ごめ」
「・・・あいつのこと好きなのかよ」
焦る私の言葉と被った。
「あいつ?」
「相澤先生」
「ええっ!!」
「・・・さっき、抱き上げられたとき、心臓音がすごかったから」
「うそ!」
「あの話の流れだったし」
「う~・・・」
私はブクブクと顔の半分をお湯に沈めた。
「・・・やめとけよ。ヒーローなんて」
「洸汰くん?」
その声は寂しげで、私は仕切りに身体を寄せた。
「俺の父ちゃんと母ちゃん、ヒーローだったんだ。でも死んじゃった」
マンダレイさんと一緒に生活しているから何かあったのかとは思っていたが、まさかそんな背景があっただなんて。
「残されるってすげぇ辛いんだぜ。だから名前にはヒーローと付き合ってほしくない」
私は掛ける言葉が見つからなくて、洸汰くんの想いは想像することしかできない。
想像しただけなのに、私の目からは涙が溢れ出てきた。
「名前?泣いてんの?」
ぐずぐずと鼻を啜る音が聞こえたらしい。
「う~・・・だって。洸汰くんまだ小さいのに。お父さんとお母さん急に居なくなっちゃうなんて、辛すぎる」
「何で名前が泣くんだよ」
「そうだよね、ごめん。でも止まらない~・・・」
「そんな泣くなよ。俺だって・・・」
「洸汰くん、辛かったら泣いていいんだよ。一緒に泣こう」
「う・・・グズ。うわーん」
私達は仕切りごしに一緒に泣いた。
お互い泣きつくして、ぐずぐずと鼻を鳴らした。
少しのぼせてきたので湯船から上がり、髪と身体を洗った。
洸汰くんまだいるかな?
「洸汰く~ん!まだいる??」
返事がない。
まさか逆上せて倒れてないよね?
私は仕切りに耳を付けて人の気配がないか確認した。
するとちゃぷっと湯が揺れる音がした。
「洸汰くん!?倒れてない?大丈夫??」
私は仕切りをトントンと叩いた。
「あいつならさっき入れ違いになったぞ」
洸汰くんとは全然違うハスキーボイスが私の耳に届いた。
「離してください」
私は目の前の光景に凍りついている。
遡ること2時間前。
お酒を開けて乾杯した後、しばらくは相澤先生とプシーキャッツの方々が双方活動報告をしていたのだが、酒が進むにつれプライベートな話へと移行していった。
その中でピクシーボブさんが結婚適齢期を気にしているという話になり、なまじヒーローだから公に婚活しにくいという悩みをぶちまけていた。
「イレイザーだって独身でしょ?年上の女はダメ?1歳しか変わんないよ?」
お酒で目が虚ろになっているピクシーボブさんが相澤先生の腕に絡み付いた。
「必死すぎ!」
ラグドールさんが手を叩きながら爆笑している。
「ピクシーボブさん、お水飲まれますか…?」
「ありがとー!!でも大丈夫らよぉ」
相澤先生から離れてほしくて渡したお水には見向きもされなかった。
「あ、もしかして彼女いる感じ?」
みんな興味津々と言った具合で相澤先生を見た。
答えを知っている私は目の前のからあげをつついた。
「彼女はいませんが、好きな人はいます」
ピクシーボブさんは相澤先生の返事に項垂れた。
私は口に運ぼうとたからあげをお皿に落としてしまった。
隣に座る洸汰くんに「何やってんだよ」と呆れられた。
「そうなの!?へー!!イレイザーがねぇ。どんな人?」
マンダレイさんは深堀りしようとした。
「あ~…」
その先の言葉を聞くのが怖かった。
ガタリ、と音を立てて立ち上がった。
「あ、洸汰くん、もうそろそろお風呂入って寝る時間じゃない!?私、洸汰くんとお風呂入ってきます!」
「は!?何で一緒に入るんだよ!つーか子ども扱いすんなっ」
「後片付けは私がするので置いておいてください」
「助かる~。いってらっしゃーい」
私は洸汰くんを無理矢理抱き上げて部屋を後にした。
*********
「おーろーせー!!」
「いたたっ」
お風呂の前までは大人しくついてきたが、さすがに女子風呂は嫌だと暴れた。
「なんなんだよ、急に!」
「ごめん・・・」
私情で洸汰くんを巻き込んでしまったことを反省した。
私の腕から降りた洸汰くんは溜息をついて男風呂の方に向かった。
「・・・ここ、男湯と女湯が仕切り一枚しかないから入っても喋れる」
えーっと、つまり女湯に入るのは嫌だけどお風呂には付き合ってくれるってことかな?
洸汰くんはそれだけ言うと脱衣所に消えていった。
私も慌ててお風呂セットを取りに行ったあと、脱衣所へ入った。
ガラガラと内湯へ繋がる扉を開けた。
「わ~!岩風呂だ!」
まさかこんなしっかりしたお風呂だとは。
ちゃぷんと肩まで浸かった。
「気持ちいい~。あ、洸汰くんいる?」
仕切りに向かって話しかけると「おう」と聞こえた。
「さっきは急にごめんね」
改めて謝ったが洸汰くんから反応が返ってこなかった。
え、怒ってる!?
「え、本当ごめ」
「・・・あいつのこと好きなのかよ」
焦る私の言葉と被った。
「あいつ?」
「相澤先生」
「ええっ!!」
「・・・さっき、抱き上げられたとき、心臓音がすごかったから」
「うそ!」
「あの話の流れだったし」
「う~・・・」
私はブクブクと顔の半分をお湯に沈めた。
「・・・やめとけよ。ヒーローなんて」
「洸汰くん?」
その声は寂しげで、私は仕切りに身体を寄せた。
「俺の父ちゃんと母ちゃん、ヒーローだったんだ。でも死んじゃった」
マンダレイさんと一緒に生活しているから何かあったのかとは思っていたが、まさかそんな背景があっただなんて。
「残されるってすげぇ辛いんだぜ。だから名前にはヒーローと付き合ってほしくない」
私は掛ける言葉が見つからなくて、洸汰くんの想いは想像することしかできない。
想像しただけなのに、私の目からは涙が溢れ出てきた。
「名前?泣いてんの?」
ぐずぐずと鼻を啜る音が聞こえたらしい。
「う~・・・だって。洸汰くんまだ小さいのに。お父さんとお母さん急に居なくなっちゃうなんて、辛すぎる」
「何で名前が泣くんだよ」
「そうだよね、ごめん。でも止まらない~・・・」
「そんな泣くなよ。俺だって・・・」
「洸汰くん、辛かったら泣いていいんだよ。一緒に泣こう」
「う・・・グズ。うわーん」
私達は仕切りごしに一緒に泣いた。
お互い泣きつくして、ぐずぐずと鼻を鳴らした。
少しのぼせてきたので湯船から上がり、髪と身体を洗った。
洸汰くんまだいるかな?
「洸汰く~ん!まだいる??」
返事がない。
まさか逆上せて倒れてないよね?
私は仕切りに耳を付けて人の気配がないか確認した。
するとちゃぷっと湯が揺れる音がした。
「洸汰くん!?倒れてない?大丈夫??」
私は仕切りをトントンと叩いた。
「あいつならさっき入れ違いになったぞ」
洸汰くんとは全然違うハスキーボイスが私の耳に届いた。
