【1章】希望を胸に
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敵に襲撃され、大怪我を負ったものの何とか体育祭に間に合った。
医者に止められながらも強制退院。
だが、体育祭よりも前に確認することができたため朝一校長室へと立ち寄った。
「やあ。相澤くん。大丈夫かい?」
「ご迷惑おかけしてすみません。なんとかいけます。ところで・・・」
「名字さんのことだろ?」
校長は小さなティーカップをソーサーの上に置いた。
「君はちょっと働きすぎだ。彼女をサポートにつけるから事務処理を任せるといいよ」
「お気遣いは有り難いのですが」
「彼女の処遇は君に一任する。どうしても合わないなら二週間後の試用期間で雇止めにするから言ってね」
俺は小さく溜息をついた。
「でもきっと君は彼女を切らないよ!」
「どうしてそう言えるんですか?」
「だって、彼女君の好みじゃないか!」
「はぁっ!?」
相手は校長だというのに思わず心の声が出てしまった。
「僕の個性はハイスペックさ!HAHAHAHA」
校長の話は長いので、適度なところで会話を切り上げ諦めて部屋を後にした。
*********
「おはようございます」
透き通った声の持ち主は擦れ違う教師達に挨拶をしながら俺の横で止まった。
「相澤先生、おはようございます」
オフィスカジュアルな服装に身を包んだ彼女は俺の隣のデスクに荷物を置いた。
「ああ、おはよう」
先ほどの校長との会話を思い出し、何となく気まずい。
「いいよなー。俺も名前ちゃんみたいな可愛い補佐ほしい~」
「やめろ、マイク。セクハラだ」
「あはは。マイク先生お上手ですね」
どうやら昨日一日でマイクと仲良くなったらしい。
一体どういうコミュ力があれば次の日に名前を呼ぶような仲になるというのだ。
「あ、でもマイク先生も何かあったら遠慮なく言ってください。私、頑張ります」
名字さんの言葉にマイクは鼻の下をだらしなく伸ばしている。
イラついたので捕縛布でその横っ面をはたいた。
「いって!消太ひでぇ」
「ふん」
パソコンを立ち上げようと電源ボタンに指を伸ばそうとしたとき、横から細い指が視界に入った。
「まだギプス取れてないんですから無理しないでください。私が代わりにやります」
にこっと微笑んだ彼女と目が合った。
「あ、差し出がましかったですかね・・・?」
「いや、助かる。ありがとう」
名字さんは「良かった」と息をついた。
電源がつき、見たい資料のファイルを開けてもらうと、彼女は席を外した。
「何かあれば呼んでください」
どこに行くのか目で追うと向かった先は給湯室だった。
お茶を入れて教師全員に配っている。
「名前ちゃん!男共を甘やかしちゃだめよ」
ミッドナイトさんとも仲良くなったようだ。
「いえ!先生方は業務に集中してください。私、今はまだこんなことしかできないので・・・」
「んもー!可愛い」
「わっ、お茶こぼれちゃいます」
ミッドナイトさんの豊満な胸に包み込まれた彼女はあたふたしている。
「相澤先生もどうぞ」
出されたコップには太いストローがついていた。
「手を使わずに飲めるかなって思ったので」
「悪いな、ありがとう」
「いえ、相澤先生の負担を軽くするのが私のお仕事なので」
ふわりと微笑んだその表情に胸が疼いた。
そして再び校長の言葉を思い出した。
『だって、彼女君の好みじゃないか!』
***********
おまけ
「・・・勘弁してくれ」
「どうかしましたか?」
「何でもない」
医者に止められながらも強制退院。
だが、体育祭よりも前に確認することができたため朝一校長室へと立ち寄った。
「やあ。相澤くん。大丈夫かい?」
「ご迷惑おかけしてすみません。なんとかいけます。ところで・・・」
「名字さんのことだろ?」
校長は小さなティーカップをソーサーの上に置いた。
「君はちょっと働きすぎだ。彼女をサポートにつけるから事務処理を任せるといいよ」
「お気遣いは有り難いのですが」
「彼女の処遇は君に一任する。どうしても合わないなら二週間後の試用期間で雇止めにするから言ってね」
俺は小さく溜息をついた。
「でもきっと君は彼女を切らないよ!」
「どうしてそう言えるんですか?」
「だって、彼女君の好みじゃないか!」
「はぁっ!?」
相手は校長だというのに思わず心の声が出てしまった。
「僕の個性はハイスペックさ!HAHAHAHA」
校長の話は長いので、適度なところで会話を切り上げ諦めて部屋を後にした。
*********
「おはようございます」
透き通った声の持ち主は擦れ違う教師達に挨拶をしながら俺の横で止まった。
「相澤先生、おはようございます」
オフィスカジュアルな服装に身を包んだ彼女は俺の隣のデスクに荷物を置いた。
「ああ、おはよう」
先ほどの校長との会話を思い出し、何となく気まずい。
「いいよなー。俺も名前ちゃんみたいな可愛い補佐ほしい~」
「やめろ、マイク。セクハラだ」
「あはは。マイク先生お上手ですね」
どうやら昨日一日でマイクと仲良くなったらしい。
一体どういうコミュ力があれば次の日に名前を呼ぶような仲になるというのだ。
「あ、でもマイク先生も何かあったら遠慮なく言ってください。私、頑張ります」
名字さんの言葉にマイクは鼻の下をだらしなく伸ばしている。
イラついたので捕縛布でその横っ面をはたいた。
「いって!消太ひでぇ」
「ふん」
パソコンを立ち上げようと電源ボタンに指を伸ばそうとしたとき、横から細い指が視界に入った。
「まだギプス取れてないんですから無理しないでください。私が代わりにやります」
にこっと微笑んだ彼女と目が合った。
「あ、差し出がましかったですかね・・・?」
「いや、助かる。ありがとう」
名字さんは「良かった」と息をついた。
電源がつき、見たい資料のファイルを開けてもらうと、彼女は席を外した。
「何かあれば呼んでください」
どこに行くのか目で追うと向かった先は給湯室だった。
お茶を入れて教師全員に配っている。
「名前ちゃん!男共を甘やかしちゃだめよ」
ミッドナイトさんとも仲良くなったようだ。
「いえ!先生方は業務に集中してください。私、今はまだこんなことしかできないので・・・」
「んもー!可愛い」
「わっ、お茶こぼれちゃいます」
ミッドナイトさんの豊満な胸に包み込まれた彼女はあたふたしている。
「相澤先生もどうぞ」
出されたコップには太いストローがついていた。
「手を使わずに飲めるかなって思ったので」
「悪いな、ありがとう」
「いえ、相澤先生の負担を軽くするのが私のお仕事なので」
ふわりと微笑んだその表情に胸が疼いた。
そして再び校長の言葉を思い出した。
『だって、彼女君の好みじゃないか!』
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おまけ
「・・・勘弁してくれ」
「どうかしましたか?」
「何でもない」