【4章】傷の舐め合い
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ミッドナイト先生から進行の手順表は貰っている。
昨日の夜イメトレもした。
「緊張するな~」
だってテレビ中継されるんだよね?
レクリエーションだから真剣に撮ってないだろうけど、もしかしたらチラリと映るかもしれないし。
噛まないようにだけ気を付けよう。
*********
さすが雄英体育祭。
盛り上がりが半端じゃない。
そして分かってはいたけど、ヒーロー科のA組はみんな大活躍している。
私が担任というわけではないのになんだか鼻が高かった。
騎馬戦が終わり昼休憩。
私はレクリエーションの司会があるのでおにぎりを2つほど平らげて、会場へ向かった。
手にはしっかりカンペを持って。
「あ、名前さん!」
呼ばれて足を止めるとそこにはA組の女子達がいた。
「わ~!みんな可愛い!似合ってるね」
チアリーダーの衣装を身にまとったA組女子に私は歓喜の声を上げた。
「でも何でチア?」
「名前さん、相澤先生から聞いてませんこと?午後からは皆これを来て応援合戦らしくて・・・」
「ええ!?そんなの聞いてないよ」
「急遽決まったらしくて。しかも名前さんも着るようにと上鳴さん達が相澤先生から言伝を預かったらしいんです」
「え、私も!?」
「ええ。だから探していたんです」
「ちょっと待って!相澤先生に確認するから」
私は携帯を取り出して相澤先生にかけた。
しかし機械的な呼び出し音が鳴るだけだった。
私は諦めてポケットへしまった。
確か本場のチアリーダーが来るというのは聞いている。
でも応援合戦なんて聞いてない!
そうなると私のレクリエーションの司会進行はどうなるのだろう。
私の脳内はパニックだった。
昔からそうだ。
臨機応変という言葉に弱く、何事も事前に計画を立ててその通りに進めるタイプだった。
「どうしよう・・・」
私は手持ちのプログラム表を再度見直すが、どこにも書いていない。
「とにかく時間がありませんわ!急ぎましょう」
八百万さんは私を更衣室へ連れていき押し込んだ。
*********
グラウンドに出て驚いた。
誰もチアの服着てない・・・。
「どーしたA組!?何のサービスだそりゃ!?」
マイク先生の実況で八百万さんは騙された!とプリプリ怒っていた。
ということは私のレクリエーションの進行はそのままでいいってことだよね?
私は騙されたことよりも、レクリエーションの進行に変更がないことに心底安堵した。
本当は服を着替えたいけど、時間がない。
私は所定の位置にマイクを持って移動した。
進行手順表で最終確認しつつ、マイクのスイッチを入れた。
まずは本場のチアがダンスしている間に障害物競走の生徒を集める。
「障害物競走に参加される生徒の方は入り口へお集まり下さい。繰り返します・・・」
*********
「おいおい、名前ちゃんまでチアの服着てるぜ。可愛い~」
「あのバカ・・・」
「なんつーか、女子リスナー達も可愛いけどやっぱそこは生徒じゃん?まだまだお子様的可愛さ、みたいな。でも名前ちゃんが着ると・・・ぐへっ!」
「それ以上喋んな」
何がどうなったらそうなるんだ。
俺は携帯を取り出した。
すると不在着信が1件。
名字からだった。
「少し席を外す」
マイクに声を掛けて放送室を出た。
*********
進行表の通り始められて本当に良かった。
先ほどのパニックは落ち着いている。
大丈夫、イメージ通りできる。
障害物競走でゴールした生徒のお題と答えを私はマイクで発表するだけでいい。
あとはマイク先生が適度に盛り上げてくれる。
放送席を見ると相澤先生の姿がなかった。
・・・どこいったんだろう。
「名字」
「わっ!」
今しがた気になっっていた相澤先生が真後ろから現れた。
「相澤先生!」
「何でそんな格好をしてるんだ」
「これは・・・」
事の経緯を相澤先生に説明した。
「あいつら・・・」
相澤先生のこめかみに青筋が立っている。
「まぁ、進行に妨げがなくて良かったです」
「そういう問題じゃない。第一変更があるなら直接名字に連絡するだろ」
「確かにそうですよね。あの時は私携帯掛けても繋がらないし、進行の変更があるかもしれないことにパニックになってしまって・・・」
よくよく考えれば相澤先生の言う通りだ。
変更があるなら合理的な相澤先生は伝わるか不確かな相手より、私に直接連絡するはずだ。
「お恥ずかしい・・・」
ポリポリと頬を掻いた。
相澤先生はバサッとパーカーを広げると私の肩にかけてくれた。
「八百万に作ってもらった」
「あ、ありがとうございます」
「さっきモニターに映ってたぞ」
「え、嘘!?まあ、私より世間はピチピチ高校生チアの方が需要あるんで誰も見てないですよ~」
自虐でケタケタ笑う私に相澤先生がスッと目を逸らした。
「俺は名字を見てたけどな」
「えっ・・・と」
相澤先生が急にそんなことを言うから、私は言葉に詰まった。
「ほら、生徒がゴールしたぞ」
「あ・・・」
「じゃあ、俺は戻る。終わったら早く着替えろよ」
ゴールした生徒から紙を受け取り、確認作業をしている間に相澤先生は放送席へ戻って行った。
・・・言い逃げなんてずるい。
*********
おまけ
「いや~、作戦成功だな!」
「ヤオヨロッパイ相変わらずの威力だったぜ!」
「名前さんも、やっぱ年上の魅力ってーの?」
「そーそー。男子高校生たるもの一度は年上の女性に憧れる時期が・・・」
「・・・ほう?」
「「げっ、相澤先生!!」」
「お前ら覚悟しろよ」
「「ぎゃーーー!!!」」
昨日の夜イメトレもした。
「緊張するな~」
だってテレビ中継されるんだよね?
レクリエーションだから真剣に撮ってないだろうけど、もしかしたらチラリと映るかもしれないし。
噛まないようにだけ気を付けよう。
*********
さすが雄英体育祭。
盛り上がりが半端じゃない。
そして分かってはいたけど、ヒーロー科のA組はみんな大活躍している。
私が担任というわけではないのになんだか鼻が高かった。
騎馬戦が終わり昼休憩。
私はレクリエーションの司会があるのでおにぎりを2つほど平らげて、会場へ向かった。
手にはしっかりカンペを持って。
「あ、名前さん!」
呼ばれて足を止めるとそこにはA組の女子達がいた。
「わ~!みんな可愛い!似合ってるね」
チアリーダーの衣装を身にまとったA組女子に私は歓喜の声を上げた。
「でも何でチア?」
「名前さん、相澤先生から聞いてませんこと?午後からは皆これを来て応援合戦らしくて・・・」
「ええ!?そんなの聞いてないよ」
「急遽決まったらしくて。しかも名前さんも着るようにと上鳴さん達が相澤先生から言伝を預かったらしいんです」
「え、私も!?」
「ええ。だから探していたんです」
「ちょっと待って!相澤先生に確認するから」
私は携帯を取り出して相澤先生にかけた。
しかし機械的な呼び出し音が鳴るだけだった。
私は諦めてポケットへしまった。
確か本場のチアリーダーが来るというのは聞いている。
でも応援合戦なんて聞いてない!
そうなると私のレクリエーションの司会進行はどうなるのだろう。
私の脳内はパニックだった。
昔からそうだ。
臨機応変という言葉に弱く、何事も事前に計画を立ててその通りに進めるタイプだった。
「どうしよう・・・」
私は手持ちのプログラム表を再度見直すが、どこにも書いていない。
「とにかく時間がありませんわ!急ぎましょう」
八百万さんは私を更衣室へ連れていき押し込んだ。
*********
グラウンドに出て驚いた。
誰もチアの服着てない・・・。
「どーしたA組!?何のサービスだそりゃ!?」
マイク先生の実況で八百万さんは騙された!とプリプリ怒っていた。
ということは私のレクリエーションの進行はそのままでいいってことだよね?
私は騙されたことよりも、レクリエーションの進行に変更がないことに心底安堵した。
本当は服を着替えたいけど、時間がない。
私は所定の位置にマイクを持って移動した。
進行手順表で最終確認しつつ、マイクのスイッチを入れた。
まずは本場のチアがダンスしている間に障害物競走の生徒を集める。
「障害物競走に参加される生徒の方は入り口へお集まり下さい。繰り返します・・・」
*********
「おいおい、名前ちゃんまでチアの服着てるぜ。可愛い~」
「あのバカ・・・」
「なんつーか、女子リスナー達も可愛いけどやっぱそこは生徒じゃん?まだまだお子様的可愛さ、みたいな。でも名前ちゃんが着ると・・・ぐへっ!」
「それ以上喋んな」
何がどうなったらそうなるんだ。
俺は携帯を取り出した。
すると不在着信が1件。
名字からだった。
「少し席を外す」
マイクに声を掛けて放送室を出た。
*********
進行表の通り始められて本当に良かった。
先ほどのパニックは落ち着いている。
大丈夫、イメージ通りできる。
障害物競走でゴールした生徒のお題と答えを私はマイクで発表するだけでいい。
あとはマイク先生が適度に盛り上げてくれる。
放送席を見ると相澤先生の姿がなかった。
・・・どこいったんだろう。
「名字」
「わっ!」
今しがた気になっっていた相澤先生が真後ろから現れた。
「相澤先生!」
「何でそんな格好をしてるんだ」
「これは・・・」
事の経緯を相澤先生に説明した。
「あいつら・・・」
相澤先生のこめかみに青筋が立っている。
「まぁ、進行に妨げがなくて良かったです」
「そういう問題じゃない。第一変更があるなら直接名字に連絡するだろ」
「確かにそうですよね。あの時は私携帯掛けても繋がらないし、進行の変更があるかもしれないことにパニックになってしまって・・・」
よくよく考えれば相澤先生の言う通りだ。
変更があるなら合理的な相澤先生は伝わるか不確かな相手より、私に直接連絡するはずだ。
「お恥ずかしい・・・」
ポリポリと頬を掻いた。
相澤先生はバサッとパーカーを広げると私の肩にかけてくれた。
「八百万に作ってもらった」
「あ、ありがとうございます」
「さっきモニターに映ってたぞ」
「え、嘘!?まあ、私より世間はピチピチ高校生チアの方が需要あるんで誰も見てないですよ~」
自虐でケタケタ笑う私に相澤先生がスッと目を逸らした。
「俺は名字を見てたけどな」
「えっ・・・と」
相澤先生が急にそんなことを言うから、私は言葉に詰まった。
「ほら、生徒がゴールしたぞ」
「あ・・・」
「じゃあ、俺は戻る。終わったら早く着替えろよ」
ゴールした生徒から紙を受け取り、確認作業をしている間に相澤先生は放送席へ戻って行った。
・・・言い逃げなんてずるい。
*********
おまけ
「いや~、作戦成功だな!」
「ヤオヨロッパイ相変わらずの威力だったぜ!」
「名前さんも、やっぱ年上の魅力ってーの?」
「そーそー。男子高校生たるもの一度は年上の女性に憧れる時期が・・・」
「・・・ほう?」
「「げっ、相澤先生!!」」
「お前ら覚悟しろよ」
「「ぎゃーーー!!!」」
