「なあ、俺にしとけよ」/SD 水戸洋平
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いつもの帰り道。
駅前に着いた瞬間、ふと水戸くんを思い出した。
もしかして今日はアルバイトに入っているのかもしれない。
………ここで見に行ったらストーカーっぽい?
ちょうどコンビニでお菓子買って帰ろうと思っていたのだが、それをいつものコンビニじゃなくて水戸くんがいるコンビニで買うのはナシ?
散々悩んだが欲が勝って、教えてもらったコンビニに足が向いた。
少し人通りが減った先に、コンビニが建っていた。確かこっちのコンビニが最初にあって、駅前に競合のコンビニができたんだよね。
完全に客足奪われて可哀想な気もする。
外から軽く覗いてみるが、水戸くんの姿は見えなかった。
今日はバイトじゃなかったのか。
桜木軍団が全員居なかったから、遊びに行ってるのかも。
残念に思いながら、せっかく来たので中に入って予定通りお菓子を買うことにした。
「(これにしよう…)」
お気に入りのお菓子を手に取り、会計を済ませ外に出た。
するとモワッと煙草の臭いが鼻腔に入り、思わず噎せてしまった。
「ごほっ」
「あー、ごめんね」
隣から煙の出所だった男の子がこちらを見上げていた。
いや……うちの制服じゃん。
何で堂々と煙草吸ってんのよ。
そう思ったが、一番の問題はこんなところで煙草吸っているのに注意しないコンビニの店員だと思う。
中に目を向けると、さっきレジをしていた店員と一瞬視線が合ったのに、顔を逸らされた。
「それ、うちの制服だよね?」
私が気づいたのだから、当然向こうも気づいてしまった。
「……」
無視して行ってしまおう、と気持ち会釈だけして通り過ぎようとしたら腕を掴まれた。
「痛っ」
「え!?そんな強く握ってないんだけど!?」
「そこ…怪我してて…」
「え?ああ、ごめんごめん」
男の子が手を離すより先に、彼の腕を掴む手が視界に入った。
「水戸……」
「この子に何か用?」
「いや、用は無いけど」
「なら絡むな」
水戸くんの知り合いなのかな…?
男の子は立ち上がると煙草の火を消してその場を去って行った。
「……びっくりした。もしかして俺に会いに来てくれたとか?」
「うん、水戸くんいるかなぁって思って」
素直にそう答えると、水戸くんは恥ずかしそうに頬を掻いた。
「これからバイトなんだ。さっきまで暇つぶしてた」
「そうだったんだ。会えてよかった」
さっきの人に絡まれてなかったら、そのまま擦れ違って帰宅してたかも。
そう思ったら少しだけさっきの男の子に感謝した。
「でもこのコンビニ、ああいう奴多いから来ない方がいいよ」
「そっかぁ…」
「微妙に人通り少ないから、たむろする奴ら居るんだよな」
俺が居るときは割と大丈夫なんだけど、と水戸くんは苦笑した。
確かに今入ってる店員さん見て見ぬふりだったもんね。
「それより腕、大丈夫?」
「あ、これはさっきの人じゃなくてバスケ部で流れ弾に当たっちゃっただけなの」
「それはそれで大丈夫?って感じなんだけど」
腕を曲げ伸ばしして、大丈夫だとアピールした。
「駅まで送ってくよ」
「え!?いいよ。これからバイトでしょ?」
「駅往復するぐらいの時間はあるよ」
申し訳ない…と思いつつ、嬉しいと思っている自分も居た。
「水戸くんがいいなら…」
彼の厚意に甘えて、送ってもらうことにした。
たった数分の距離なので、何を話そうかと思案していると、水戸くんが口を開いた。
「名字さんはさ、バスケ部の誰かを応援しに行ってるの?」
「え?」
「ほら、大概みんな流川見に来てるじゃん。名字さんはどうなのかなーって」
「私は友達の付き添いで…」
「でも見てるうちに気になる部員とかできたりしないの?」
「そういうのはない……かな」
「お、図星?」
「ち、違うよ!本当に!」
言葉に詰まったのは、今日は水戸くんを目的にしてしまっていたから。
変な勘違いされたら困るので、部員目的ではないと強調した。
「ハハ、わかったよ」
「もう」
本当に分かってくれたのかな?
でもあんまりしつこく否定するのもおかしいし。
そうこうしているうちに駅に着いてしまった。
「送ってくれてありがとう」
「いーや、むしろうちのコンビニで嫌な思いさせてごめんね」
「水戸くんが謝ることじゃないよ」
この間と同じように改札を抜けたあとも、見えなくなるまで見送ってくれた。
やっぱり優しいな、水戸くん。
無意識のうちに私の口元は緩んでいた。
駅前に着いた瞬間、ふと水戸くんを思い出した。
もしかして今日はアルバイトに入っているのかもしれない。
………ここで見に行ったらストーカーっぽい?
ちょうどコンビニでお菓子買って帰ろうと思っていたのだが、それをいつものコンビニじゃなくて水戸くんがいるコンビニで買うのはナシ?
散々悩んだが欲が勝って、教えてもらったコンビニに足が向いた。
少し人通りが減った先に、コンビニが建っていた。確かこっちのコンビニが最初にあって、駅前に競合のコンビニができたんだよね。
完全に客足奪われて可哀想な気もする。
外から軽く覗いてみるが、水戸くんの姿は見えなかった。
今日はバイトじゃなかったのか。
桜木軍団が全員居なかったから、遊びに行ってるのかも。
残念に思いながら、せっかく来たので中に入って予定通りお菓子を買うことにした。
「(これにしよう…)」
お気に入りのお菓子を手に取り、会計を済ませ外に出た。
するとモワッと煙草の臭いが鼻腔に入り、思わず噎せてしまった。
「ごほっ」
「あー、ごめんね」
隣から煙の出所だった男の子がこちらを見上げていた。
いや……うちの制服じゃん。
何で堂々と煙草吸ってんのよ。
そう思ったが、一番の問題はこんなところで煙草吸っているのに注意しないコンビニの店員だと思う。
中に目を向けると、さっきレジをしていた店員と一瞬視線が合ったのに、顔を逸らされた。
「それ、うちの制服だよね?」
私が気づいたのだから、当然向こうも気づいてしまった。
「……」
無視して行ってしまおう、と気持ち会釈だけして通り過ぎようとしたら腕を掴まれた。
「痛っ」
「え!?そんな強く握ってないんだけど!?」
「そこ…怪我してて…」
「え?ああ、ごめんごめん」
男の子が手を離すより先に、彼の腕を掴む手が視界に入った。
「水戸……」
「この子に何か用?」
「いや、用は無いけど」
「なら絡むな」
水戸くんの知り合いなのかな…?
男の子は立ち上がると煙草の火を消してその場を去って行った。
「……びっくりした。もしかして俺に会いに来てくれたとか?」
「うん、水戸くんいるかなぁって思って」
素直にそう答えると、水戸くんは恥ずかしそうに頬を掻いた。
「これからバイトなんだ。さっきまで暇つぶしてた」
「そうだったんだ。会えてよかった」
さっきの人に絡まれてなかったら、そのまま擦れ違って帰宅してたかも。
そう思ったら少しだけさっきの男の子に感謝した。
「でもこのコンビニ、ああいう奴多いから来ない方がいいよ」
「そっかぁ…」
「微妙に人通り少ないから、たむろする奴ら居るんだよな」
俺が居るときは割と大丈夫なんだけど、と水戸くんは苦笑した。
確かに今入ってる店員さん見て見ぬふりだったもんね。
「それより腕、大丈夫?」
「あ、これはさっきの人じゃなくてバスケ部で流れ弾に当たっちゃっただけなの」
「それはそれで大丈夫?って感じなんだけど」
腕を曲げ伸ばしして、大丈夫だとアピールした。
「駅まで送ってくよ」
「え!?いいよ。これからバイトでしょ?」
「駅往復するぐらいの時間はあるよ」
申し訳ない…と思いつつ、嬉しいと思っている自分も居た。
「水戸くんがいいなら…」
彼の厚意に甘えて、送ってもらうことにした。
たった数分の距離なので、何を話そうかと思案していると、水戸くんが口を開いた。
「名字さんはさ、バスケ部の誰かを応援しに行ってるの?」
「え?」
「ほら、大概みんな流川見に来てるじゃん。名字さんはどうなのかなーって」
「私は友達の付き添いで…」
「でも見てるうちに気になる部員とかできたりしないの?」
「そういうのはない……かな」
「お、図星?」
「ち、違うよ!本当に!」
言葉に詰まったのは、今日は水戸くんを目的にしてしまっていたから。
変な勘違いされたら困るので、部員目的ではないと強調した。
「ハハ、わかったよ」
「もう」
本当に分かってくれたのかな?
でもあんまりしつこく否定するのもおかしいし。
そうこうしているうちに駅に着いてしまった。
「送ってくれてありがとう」
「いーや、むしろうちのコンビニで嫌な思いさせてごめんね」
「水戸くんが謝ることじゃないよ」
この間と同じように改札を抜けたあとも、見えなくなるまで見送ってくれた。
やっぱり優しいな、水戸くん。
無意識のうちに私の口元は緩んでいた。
