「なあ、俺にしとけよ」/SD 水戸洋平
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今日、赤木さんの誘いに乗って良かった。
私は水戸くんの隣を歩きながらそう思った。
彼は原付をわざわざ押して駅までの道を歩いてくれている。
「駅前のコンビニ、よく寄るけど水戸くん見かけたことないなぁ…」
「そりゃあ、名字さんが寄る時間って基本俺も学校じゃない?」
「あ、そっか」
「あと、多分名字さんが思ってるコンビニと違う。駅前なんだけど、一本裏に入ったところにある方なんだよね」
「あ!そっちか。唐揚げが美味しいコンビニ」
「そうそう。看板商品」
「何でそっちにしたの?」
「駅前の方が混みそうじゃん。知り合いに会う可能性高いし」
「そっか」
水戸くんは思ってたより話しやすくて、駅までの時間があっという間に感じた。
「……あ、もう着いちゃった」
「だな。じゃあ、気をつけてね。また明日」
「うん、バイバイ」
水戸くんに軽く手を振って改札を抜けて、何となく振り返ってみると、彼はまだそこにいた。
もう一度手を振ると、身体の前で軽く手を挙げてくれた。
それを最後に私は電車のホームへと移動した。
「(……水戸くんって優しいんだな)」
見えなくなるまで見送ってくれた水戸くんに、彼の優しさ感じた。
今までは流川ファンの友達二人の腰巾着のようにただついて行っていた私だけど、今日は水戸くんが居るかも知れないと思って参加した。
いや、こんな不純な動機で参加してる方が良くない気がするが。
体育館について、周囲に視線をやったが、今日は水戸くんだけでなく桜木軍団全員来ていない。
少しがっかりする気持ちもあったが、気を取り直して友達二人の横で見学することにした。
「流川くん今日も格好いい…!!」
「もう私空気になりたい。吸われたい」
「それは思考やばい」
「ふふ」
「名前、素知らぬ顔してるけど、実はどう思ってるのよ?」
「ん?」
「本当は流川くんのこと気になってる…とかない!?」
「えっ!?いや…確かに格好いいとは思うけど、喋ったことないし…」
「喋ったことなかったら好きになっちゃいけないの!?」
「そういうわけじゃないよ」
「あんた拗らせすぎ」
もう一人の友達が間に入ってくれて事なきを得た。余計な一言が乙女心を傷つけたりするので気をつけなければ。
今日も流川くんに夢中な友達を見て、万が一にでもどっちかの友達と流川くんが付き合う…なんてことになったら私達の関係性は大丈夫なのだろうか……と一抹の不安を覚える。
友達の恋は応援したいけど実らないで欲しいという矛盾した考えが頭の中に渦巻いてしまった。
「危ない!!」
そんなことを考えていた私と、流川くんに夢中な友達は鋭い声に思考を引き戻された。
こちらに向かって飛んでくるボールが視界に入ったのと、咄嗟に友達の前に手を出したのは同時だった。
「いっ……!」
男の子の力で放たれたそこそこ重量のあるバスケットボール。
腕に当たっただけなのにもげるかと思った。
「名前!大丈夫!?」
「平気平気。当たらなかった?」
「私は大丈夫」
「悪い。大丈夫か?」
こちらに駆けてきた部員は確かこの間水戸くんが「ミッチー」と呼んでいた人だった。
「いえ、こちらこそ余所見していてすみません」
ボールを短髪の彼に手渡した。
「腕、見せてみろ」
「大丈夫ですよ!」
「赤くなってんじゃねぇか。冷却スプレーで冷やしとけ」
そう言って彼はベンチにある冷却スプレーを取って、振りかけてくれた。
「わ、冷たい」
「冷却スプレーだからな」
「すみません。部員でもないのに…」
流れ弾に気をつけていなかった私達が完全に悪い。
申し訳なく思っていたが、目の前の彼は全然気にしていないようだった。
「見学するなら2階の方が安全だぞ」
「そうですね」
ただ、流川くんが遠くなるから二人はどうかな…と思っていたが、流川くんより自分達の身の安全らしく、素直に二階に移動した。
ミッチー先輩が練習に戻り、私達も今度は流れ弾が飛んでくる距離ではないものの、何となく二人の流川くん熱が落ち着いていた。
「名前、ごめんね。私達が流川くんばっかり見てたから…」
「ううん。私もボーッとしてたし」
「でもさ、三井先輩も格好良いよね!好きになっちゃった?」
「ええ!なってないよ」
そんな簡単に好きになってたら世の中恋する乙女だらけだよ、と思ったが、昨日一回一緒に帰っただけで水戸くんに惹かれてしまった私が言う台詞ではないなと思い直したのであった。
私は水戸くんの隣を歩きながらそう思った。
彼は原付をわざわざ押して駅までの道を歩いてくれている。
「駅前のコンビニ、よく寄るけど水戸くん見かけたことないなぁ…」
「そりゃあ、名字さんが寄る時間って基本俺も学校じゃない?」
「あ、そっか」
「あと、多分名字さんが思ってるコンビニと違う。駅前なんだけど、一本裏に入ったところにある方なんだよね」
「あ!そっちか。唐揚げが美味しいコンビニ」
「そうそう。看板商品」
「何でそっちにしたの?」
「駅前の方が混みそうじゃん。知り合いに会う可能性高いし」
「そっか」
水戸くんは思ってたより話しやすくて、駅までの時間があっという間に感じた。
「……あ、もう着いちゃった」
「だな。じゃあ、気をつけてね。また明日」
「うん、バイバイ」
水戸くんに軽く手を振って改札を抜けて、何となく振り返ってみると、彼はまだそこにいた。
もう一度手を振ると、身体の前で軽く手を挙げてくれた。
それを最後に私は電車のホームへと移動した。
「(……水戸くんって優しいんだな)」
見えなくなるまで見送ってくれた水戸くんに、彼の優しさ感じた。
今までは流川ファンの友達二人の腰巾着のようにただついて行っていた私だけど、今日は水戸くんが居るかも知れないと思って参加した。
いや、こんな不純な動機で参加してる方が良くない気がするが。
体育館について、周囲に視線をやったが、今日は水戸くんだけでなく桜木軍団全員来ていない。
少しがっかりする気持ちもあったが、気を取り直して友達二人の横で見学することにした。
「流川くん今日も格好いい…!!」
「もう私空気になりたい。吸われたい」
「それは思考やばい」
「ふふ」
「名前、素知らぬ顔してるけど、実はどう思ってるのよ?」
「ん?」
「本当は流川くんのこと気になってる…とかない!?」
「えっ!?いや…確かに格好いいとは思うけど、喋ったことないし…」
「喋ったことなかったら好きになっちゃいけないの!?」
「そういうわけじゃないよ」
「あんた拗らせすぎ」
もう一人の友達が間に入ってくれて事なきを得た。余計な一言が乙女心を傷つけたりするので気をつけなければ。
今日も流川くんに夢中な友達を見て、万が一にでもどっちかの友達と流川くんが付き合う…なんてことになったら私達の関係性は大丈夫なのだろうか……と一抹の不安を覚える。
友達の恋は応援したいけど実らないで欲しいという矛盾した考えが頭の中に渦巻いてしまった。
「危ない!!」
そんなことを考えていた私と、流川くんに夢中な友達は鋭い声に思考を引き戻された。
こちらに向かって飛んでくるボールが視界に入ったのと、咄嗟に友達の前に手を出したのは同時だった。
「いっ……!」
男の子の力で放たれたそこそこ重量のあるバスケットボール。
腕に当たっただけなのにもげるかと思った。
「名前!大丈夫!?」
「平気平気。当たらなかった?」
「私は大丈夫」
「悪い。大丈夫か?」
こちらに駆けてきた部員は確かこの間水戸くんが「ミッチー」と呼んでいた人だった。
「いえ、こちらこそ余所見していてすみません」
ボールを短髪の彼に手渡した。
「腕、見せてみろ」
「大丈夫ですよ!」
「赤くなってんじゃねぇか。冷却スプレーで冷やしとけ」
そう言って彼はベンチにある冷却スプレーを取って、振りかけてくれた。
「わ、冷たい」
「冷却スプレーだからな」
「すみません。部員でもないのに…」
流れ弾に気をつけていなかった私達が完全に悪い。
申し訳なく思っていたが、目の前の彼は全然気にしていないようだった。
「見学するなら2階の方が安全だぞ」
「そうですね」
ただ、流川くんが遠くなるから二人はどうかな…と思っていたが、流川くんより自分達の身の安全らしく、素直に二階に移動した。
ミッチー先輩が練習に戻り、私達も今度は流れ弾が飛んでくる距離ではないものの、何となく二人の流川くん熱が落ち着いていた。
「名前、ごめんね。私達が流川くんばっかり見てたから…」
「ううん。私もボーッとしてたし」
「でもさ、三井先輩も格好良いよね!好きになっちゃった?」
「ええ!なってないよ」
そんな簡単に好きになってたら世の中恋する乙女だらけだよ、と思ったが、昨日一回一緒に帰っただけで水戸くんに惹かれてしまった私が言う台詞ではないなと思い直したのであった。
