今も未来も/土井
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
やっぱり土井先生怒ってる・・・。
表面上じゃなくて、心の底から許してほしくて、何回か土井先生に話しかけてみたが軽く応答してくれた後「忙しいからまたあとで」と早々に会話を切り上げられてしまう。
もしかして避けられているのでは・・・。
土井先生が忙しいのは今に始まったことじゃないが、少し世間話する時間もないほどなのだろうか。
「痛い・・・」
きゅうっと胃が掴まれるような痛みに眉が寄った。
たいした会話ができぬまま、放課後になってしまった。
時間が過ぎれば過ぎるほど、もうこのまま距離が開いたままになってしまうのではないかと不安になる。
「自然消滅・・・」
まさか、それを狙ってたりするのかな。
土井先生に限ってそれは・・・と思うが、彼は優しいので、きっぱり別れを告げることができなくて自然消滅を画策するタイプかもしれない。
この距離間がどれぐらの期間続いたら自然消滅になるのかな。
ズーンと気持ちが落ち込み、私は一人になれる場所を探して、トボトボ歩いた。
「名前ちゃーーーーん!!!!」
一人で考え事をしながら歩いていると、後ろから小松田さんが追いかけてきた。
「あれ・・・。まだ仕事何かあったっけ?」
吉野先生がもう上がっていいって言ってくれたからお言葉に甘えたのだが。
振り向くと、小松田さんがバインダーを大きく翳していた。
「はぁはぁっ・・・」
膝に手を置き、息を吐く小松田さんに首を傾げた。
「何かあった?」
「もー!学園を出るときは出門票書かないと!」
「あ・・・」
ボーっと歩いていたら、気付かない内に学園の敷地外に出ていた。
「ごめんね」
私は小松田さんから出門票を受け取りサインした。
「大丈夫?元気ない?」
バインダーを返すと、小松田さんがコテンと首を傾けた。
「ちょっと、土井先生を怒らせちゃって・・・」
「え!?あの土井先生が!?は組の子達にはよく怒ってるけど・・・」
まさか自分が原因だとは思っていない小松田さんに苦笑した。
「大丈夫?」
大丈夫って言わないとって思うんだけど・・・。
口をぱくぱく開けて閉じてを繰り返し、私は小さく首を振った。
「分からない・・・。もしかしたら、もう私達終わっちゃうかも」
言葉にしたら現実味を帯びて、私の心にのしかかった。
「泣かないで」
小松田さんが懐から小さな手ぬぐいを出して私に渡してくれた。
「うー・・・」
不安な気持ちが涙となって溢れだし、視界がぼやけた。
「だって、どしたらいいか分からない」
「うん」
「自然消滅ってどれぐらいしたらそうなるのかなぁ?」
「自然消滅?うーん・・・僕、恋仲居たことないからわかんないや」
「そっか・・・」
一人になりたい、とお願いして小松田さんにはお引き取りいただいた。
だって、こんなところを土井先生に見られたら、自然消滅どころか、もうそこで終わりを告げられるかもしれない。
一番近い木に背中を預けて、膝を抱えた。
忍術学園はいいところだ。
敷地が広大で、泣きたいときは一人になれる場所がいっぱいあるから。
表面上じゃなくて、心の底から許してほしくて、何回か土井先生に話しかけてみたが軽く応答してくれた後「忙しいからまたあとで」と早々に会話を切り上げられてしまう。
もしかして避けられているのでは・・・。
土井先生が忙しいのは今に始まったことじゃないが、少し世間話する時間もないほどなのだろうか。
「痛い・・・」
きゅうっと胃が掴まれるような痛みに眉が寄った。
たいした会話ができぬまま、放課後になってしまった。
時間が過ぎれば過ぎるほど、もうこのまま距離が開いたままになってしまうのではないかと不安になる。
「自然消滅・・・」
まさか、それを狙ってたりするのかな。
土井先生に限ってそれは・・・と思うが、彼は優しいので、きっぱり別れを告げることができなくて自然消滅を画策するタイプかもしれない。
この距離間がどれぐらの期間続いたら自然消滅になるのかな。
ズーンと気持ちが落ち込み、私は一人になれる場所を探して、トボトボ歩いた。
「名前ちゃーーーーん!!!!」
一人で考え事をしながら歩いていると、後ろから小松田さんが追いかけてきた。
「あれ・・・。まだ仕事何かあったっけ?」
吉野先生がもう上がっていいって言ってくれたからお言葉に甘えたのだが。
振り向くと、小松田さんがバインダーを大きく翳していた。
「はぁはぁっ・・・」
膝に手を置き、息を吐く小松田さんに首を傾げた。
「何かあった?」
「もー!学園を出るときは出門票書かないと!」
「あ・・・」
ボーっと歩いていたら、気付かない内に学園の敷地外に出ていた。
「ごめんね」
私は小松田さんから出門票を受け取りサインした。
「大丈夫?元気ない?」
バインダーを返すと、小松田さんがコテンと首を傾けた。
「ちょっと、土井先生を怒らせちゃって・・・」
「え!?あの土井先生が!?は組の子達にはよく怒ってるけど・・・」
まさか自分が原因だとは思っていない小松田さんに苦笑した。
「大丈夫?」
大丈夫って言わないとって思うんだけど・・・。
口をぱくぱく開けて閉じてを繰り返し、私は小さく首を振った。
「分からない・・・。もしかしたら、もう私達終わっちゃうかも」
言葉にしたら現実味を帯びて、私の心にのしかかった。
「泣かないで」
小松田さんが懐から小さな手ぬぐいを出して私に渡してくれた。
「うー・・・」
不安な気持ちが涙となって溢れだし、視界がぼやけた。
「だって、どしたらいいか分からない」
「うん」
「自然消滅ってどれぐらいしたらそうなるのかなぁ?」
「自然消滅?うーん・・・僕、恋仲居たことないからわかんないや」
「そっか・・・」
一人になりたい、とお願いして小松田さんにはお引き取りいただいた。
だって、こんなところを土井先生に見られたら、自然消滅どころか、もうそこで終わりを告げられるかもしれない。
一番近い木に背中を預けて、膝を抱えた。
忍術学園はいいところだ。
敷地が広大で、泣きたいときは一人になれる場所がいっぱいあるから。
