今も未来も/土井
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土井先生と気持ちが通じ合って一週間ほどが過ぎた。
未来人であることを暴露したらそれが引き金になって再びタイムスリップするのではという懸念点は今のところ特に変化ない。
至って変わらない生活を送っている。
「おはようございます、土井先生」
「おはよう」
そう、何一つ変わっていない。
朝の挨拶に始まり、事務員の仕事を終えて、食堂でご飯を食べているときに居合わせたら一緒に食べて・・・。
もはやそんなの付き合う前からしている。
「(え?夢じゃなかったよね?私達付き合ってるよね?)」
「朝食一緒にどう?」
「はい!ぜひ」
私は土井先生と並んで歩きだした。
「「「土井先生!名前さん!おはよーございます!」」」
は組の賑やか三人組と廊下で会って私達も「おはよう」と挨拶を返した。
「今日の朝ごはん何かな~?」
「しんべヱ!よだれ出てるよ!」
「道中銭落ちてないかなー」
「朝から精が出るね・・・」
そうか。
私達が恋人らしい雰囲気になれないのはこれが原因か。
学園内で生活しているので、どこを歩いても生徒と鉢合う。
そんな環境で恋人らしいことなんて無謀だし、風紀的に良くないだろう。
ましてや土井先生は先生なわけだし。
万一誰かに見られたら・・・と思うと。
でもずっとこのままだったら・・・。
行きつく先は自然消滅なのでは?
まだお付き合いが始まったばかりだというのに、もうそんなことを考えてしまっているのであった。
*******************
名前さんと恋仲になれたのはいいものの・・・。
距離の縮め方が分からずにいた。
ひとえにそれは彼女が未来人であることが大きい。
未来人ということは、私の感覚と彼女の感覚に差異があると考えた方がいい。
一つの行動が想定外に名前さんを不快にさせたり、困らせたり悲しませる可能性を考えると、なかなか行動を起こせないでいた。
いや・・・それは言い訳にすぎない。
「また補習なのか・・・!!!」
相変わらず悲惨なは組のテストの結果に項垂れた。
「またかね」
隣で山田先生が呆れている。
「教えたはずだ・・・教えたはずだ・・・!!」
あまりに力を入れすぎた筆はボキリと折れてしまいそうだ。
次の休みは名前さんと一緒に過ごせたら・・・と思っていたのに、叶わなさそうだ。
彼女との距離が縮められない一番の要因はコレな気がする。
「はあ~~~~」
深い溜息は宙に消え、山田先生は苦笑していた。
未来人であることを暴露したらそれが引き金になって再びタイムスリップするのではという懸念点は今のところ特に変化ない。
至って変わらない生活を送っている。
「おはようございます、土井先生」
「おはよう」
そう、何一つ変わっていない。
朝の挨拶に始まり、事務員の仕事を終えて、食堂でご飯を食べているときに居合わせたら一緒に食べて・・・。
もはやそんなの付き合う前からしている。
「(え?夢じゃなかったよね?私達付き合ってるよね?)」
「朝食一緒にどう?」
「はい!ぜひ」
私は土井先生と並んで歩きだした。
「「「土井先生!名前さん!おはよーございます!」」」
は組の賑やか三人組と廊下で会って私達も「おはよう」と挨拶を返した。
「今日の朝ごはん何かな~?」
「しんべヱ!よだれ出てるよ!」
「道中銭落ちてないかなー」
「朝から精が出るね・・・」
そうか。
私達が恋人らしい雰囲気になれないのはこれが原因か。
学園内で生活しているので、どこを歩いても生徒と鉢合う。
そんな環境で恋人らしいことなんて無謀だし、風紀的に良くないだろう。
ましてや土井先生は先生なわけだし。
万一誰かに見られたら・・・と思うと。
でもずっとこのままだったら・・・。
行きつく先は自然消滅なのでは?
まだお付き合いが始まったばかりだというのに、もうそんなことを考えてしまっているのであった。
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名前さんと恋仲になれたのはいいものの・・・。
距離の縮め方が分からずにいた。
ひとえにそれは彼女が未来人であることが大きい。
未来人ということは、私の感覚と彼女の感覚に差異があると考えた方がいい。
一つの行動が想定外に名前さんを不快にさせたり、困らせたり悲しませる可能性を考えると、なかなか行動を起こせないでいた。
いや・・・それは言い訳にすぎない。
「また補習なのか・・・!!!」
相変わらず悲惨なは組のテストの結果に項垂れた。
「またかね」
隣で山田先生が呆れている。
「教えたはずだ・・・教えたはずだ・・・!!」
あまりに力を入れすぎた筆はボキリと折れてしまいそうだ。
次の休みは名前さんと一緒に過ごせたら・・・と思っていたのに、叶わなさそうだ。
彼女との距離が縮められない一番の要因はコレな気がする。
「はあ~~~~」
深い溜息は宙に消え、山田先生は苦笑していた。
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