【2章】告白
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もう会いに来てくれることなんてないと思っていた。
しかし、意外にも相澤先生は週に1.2回足を運んでくれている。
少しずつ相澤先生も私に慣れてきてくれたような気がしたので、一度調子に乗って「名前で呼んでください~」って言ったらそこから名前で呼んでくれるようになった。
初めて呼ばれた時は鼻血出るかと思った。
「名前が全部包み隠さず話したら、ここから出られるんじゃないか?」
そう言われて私は苦笑いするしかできなかった。
正直に話したところで、裏は取れないし、これ以上頭がおかしい奴だと思われたくない。
だって、「異世界からやって来て、私が雄英高校の未来が分かるのは、ヒロアカの漫画を読んだから」なんて誰が信じる?
もう、どうしたらいいのか私自身分からないのだ。
幸いにも、以前私が言った「雄英高校の未来が分かる」というのは虚言だと思われたのかあれ以上詳しく聞かれることはなかった。
しかし・・・。
「(もうそろそろだよね・・・)」
そう。
もう入学式も終わり、すでに相澤先生は1-Aの担任についている。
詳しい日付までは分からないが、もうそろそろなのだ。
「(USJ襲撃事件・・・)」
言わないって決めた。
原作に関与するようなことを言うなんて、この先どうなるかわからない。
大丈夫。
言わなくても誰も死なないことは分かっている。
でも・・・。
「どうした?」
皺寄ってるぞ、と私の眉間に人差し指を相澤先生は指した。
やっぱり、無理だ。
会話して、その存在に触れて。
ただの推しキャラではなくなってしまった。
傷つくと分かっていて見過ごせる存在ではなくなってしまった。
「相澤先生・・・話したいことがあります」
*******************
面会の帰り道、俺は名前の言っていたことを脳内で反芻した。
"もうすぐ、救助訓練の授業がありませんか?"
"その授業で、敵連合と呼ばれる組織に襲撃されます"
実際、救助訓練はもうすぐ授業として組まれている。
それに・・・。
「どうして、壁が壊されたことを知っているんだ」
先日、マスコミが雄英に入って軽い騒ぎになった。
表向きはマスコミのせいだが、実際には何者かに壁を壊された形跡があった。
それも彼女は言い当てた。
少なくとも外部から遮断されているあの状況で、知り得た可能性は万に一つもないはずだ。
あるとしたら名前自身が計画に携わっている可能性だが、それは嘘発見器で潔白が証明されている。
それに、もし敵ならわざわざあんな告白をする必要がない。
「本当に雄英の未来が分かるのか・・・?」
そのまま帰路につくつもりだったが予定を変更し学校へと戻った。
********
「はあ~。やってしまった」
私は冷たい壁に額を擦りつけた。
「絶対ヤバイって」
USJ襲撃事件を教えてしまった。
これによって一体どんな影響が出るか想像もつかない。
よくよく考えたら、USJ襲撃事件を回避したことで本来起こり得なかった別の事件が起こってしまい、結果的に誰かが死んだりでもしたら・・・。
「目も当てられない・・・」
っていうか、夢であってほしい。
もう、さすがに現実を受け入れつつあるのだが、それでもまだこれが夢であるという一縷の可能性に縋るしかなかった。
しかし、意外にも相澤先生は週に1.2回足を運んでくれている。
少しずつ相澤先生も私に慣れてきてくれたような気がしたので、一度調子に乗って「名前で呼んでください~」って言ったらそこから名前で呼んでくれるようになった。
初めて呼ばれた時は鼻血出るかと思った。
「名前が全部包み隠さず話したら、ここから出られるんじゃないか?」
そう言われて私は苦笑いするしかできなかった。
正直に話したところで、裏は取れないし、これ以上頭がおかしい奴だと思われたくない。
だって、「異世界からやって来て、私が雄英高校の未来が分かるのは、ヒロアカの漫画を読んだから」なんて誰が信じる?
もう、どうしたらいいのか私自身分からないのだ。
幸いにも、以前私が言った「雄英高校の未来が分かる」というのは虚言だと思われたのかあれ以上詳しく聞かれることはなかった。
しかし・・・。
「(もうそろそろだよね・・・)」
そう。
もう入学式も終わり、すでに相澤先生は1-Aの担任についている。
詳しい日付までは分からないが、もうそろそろなのだ。
「(USJ襲撃事件・・・)」
言わないって決めた。
原作に関与するようなことを言うなんて、この先どうなるかわからない。
大丈夫。
言わなくても誰も死なないことは分かっている。
でも・・・。
「どうした?」
皺寄ってるぞ、と私の眉間に人差し指を相澤先生は指した。
やっぱり、無理だ。
会話して、その存在に触れて。
ただの推しキャラではなくなってしまった。
傷つくと分かっていて見過ごせる存在ではなくなってしまった。
「相澤先生・・・話したいことがあります」
*******************
面会の帰り道、俺は名前の言っていたことを脳内で反芻した。
"もうすぐ、救助訓練の授業がありませんか?"
"その授業で、敵連合と呼ばれる組織に襲撃されます"
実際、救助訓練はもうすぐ授業として組まれている。
それに・・・。
「どうして、壁が壊されたことを知っているんだ」
先日、マスコミが雄英に入って軽い騒ぎになった。
表向きはマスコミのせいだが、実際には何者かに壁を壊された形跡があった。
それも彼女は言い当てた。
少なくとも外部から遮断されているあの状況で、知り得た可能性は万に一つもないはずだ。
あるとしたら名前自身が計画に携わっている可能性だが、それは嘘発見器で潔白が証明されている。
それに、もし敵ならわざわざあんな告白をする必要がない。
「本当に雄英の未来が分かるのか・・・?」
そのまま帰路につくつもりだったが予定を変更し学校へと戻った。
********
「はあ~。やってしまった」
私は冷たい壁に額を擦りつけた。
「絶対ヤバイって」
USJ襲撃事件を教えてしまった。
これによって一体どんな影響が出るか想像もつかない。
よくよく考えたら、USJ襲撃事件を回避したことで本来起こり得なかった別の事件が起こってしまい、結果的に誰かが死んだりでもしたら・・・。
「目も当てられない・・・」
っていうか、夢であってほしい。
もう、さすがに現実を受け入れつつあるのだが、それでもまだこれが夢であるという一縷の可能性に縋るしかなかった。