【8章】デート
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勢いでとんでもないことを口走ってしまった。
しかし一度出た言葉は引っ込みがつかない。
「・・・」
「・・・」
ベッドを二分割して私は扉に近い側のスペースを借りた。
薄い掛け布団一枚は共有している。
これも「名前が使え」と言われたが、いくら半袖の季節になってきたとはいえ、風邪を引いてしまうかもしれない。
だからこれまた強引に二人で使うようにお願いした。
間抜けな寝顔を見られるなんて恥ずかしいにもほどがあるので(もうすでに車で見られてしまったが)相澤先生に背を向けて横になった。
沈黙が苦しくて、私はいよいよ寝るぞ!と心に決めた。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
挨拶をして目を閉じた。
****************
寝室に入るまでの眠気はどこへやら。
車で仮眠したから眠くならないのか!?
驚く程に目が冴えている。
羊を数えてみたが効果はなかった。
「(どうしよう・・・眠れない)」
もうそろそろ相澤先生眠ったかな?
体感的に三十分は経っている。
ずっと同じ体勢でいるのも疲れてきた。
「(相澤先生の寝顔見たいなぁ・・・)」
ソファで寝てる時、ちょっと拝んだけれど。
むくむくと沸き上がる好奇心。
ほら、身体痛いし。
言い訳と共に私はゆっくりと寝返りを打って、相澤先生の方に身体を向けた。
「えっ!?」
身体の向きを反転させると、相澤先生とぱっちり目が合って思わず声を上げてしまった。
「ね、寝てなかったんですか?」
「名前こそ」
「仮眠したからか、なんだか眠れなくて・・・」
高級寝具お借りして眠れないとか、ほんと失礼なことを言っている。
しかし眠れないものは眠れない。
「桃太郎でも読んでやろうか」
「遠慮します」
クスクス小さく笑ってしまった。
「相澤先生こそ眠れないですか?」
「まあな・・・」
「私がいるからですよね、ごめんなさい」
普段一人で寝ているところに人がいるのだから当然だろう。
「俺が泊まるように言ったんだから気にするな」
「はい・・・あの」
「ん?」
今なら聞ける気がした。
むしろ答えはほぼ出ているので、最後の確認にすぎない。
あの女っ気のないリビングを思い返しながら口を開いた。
「相澤先生ってお付き合いされてる方いないんですか・・・?」
「いないよ」
即答で返ってきた。
そして相澤先生の手が伸びてきて、私の頭に触れた。
頭の上からするりと顎のラインに伸びる髪に沿って、相澤先生の手が上下する。
「ふわぁ・・・そっかぁ。良かった・・・」
一定のリズムで撫でられる髪。
緊張していたはずなのに、いつの間にか心地いいと感じるようになり、気付けば私の瞼は閉じていた。
--------------------------
おまけ
翌朝。
「おはよう」
「おおおおはようございます!(しまった、間抜けな寝顔を晒してしまった!!)」
「(寝顔・・・)」
しかし一度出た言葉は引っ込みがつかない。
「・・・」
「・・・」
ベッドを二分割して私は扉に近い側のスペースを借りた。
薄い掛け布団一枚は共有している。
これも「名前が使え」と言われたが、いくら半袖の季節になってきたとはいえ、風邪を引いてしまうかもしれない。
だからこれまた強引に二人で使うようにお願いした。
間抜けな寝顔を見られるなんて恥ずかしいにもほどがあるので(もうすでに車で見られてしまったが)相澤先生に背を向けて横になった。
沈黙が苦しくて、私はいよいよ寝るぞ!と心に決めた。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
挨拶をして目を閉じた。
****************
寝室に入るまでの眠気はどこへやら。
車で仮眠したから眠くならないのか!?
驚く程に目が冴えている。
羊を数えてみたが効果はなかった。
「(どうしよう・・・眠れない)」
もうそろそろ相澤先生眠ったかな?
体感的に三十分は経っている。
ずっと同じ体勢でいるのも疲れてきた。
「(相澤先生の寝顔見たいなぁ・・・)」
ソファで寝てる時、ちょっと拝んだけれど。
むくむくと沸き上がる好奇心。
ほら、身体痛いし。
言い訳と共に私はゆっくりと寝返りを打って、相澤先生の方に身体を向けた。
「えっ!?」
身体の向きを反転させると、相澤先生とぱっちり目が合って思わず声を上げてしまった。
「ね、寝てなかったんですか?」
「名前こそ」
「仮眠したからか、なんだか眠れなくて・・・」
高級寝具お借りして眠れないとか、ほんと失礼なことを言っている。
しかし眠れないものは眠れない。
「桃太郎でも読んでやろうか」
「遠慮します」
クスクス小さく笑ってしまった。
「相澤先生こそ眠れないですか?」
「まあな・・・」
「私がいるからですよね、ごめんなさい」
普段一人で寝ているところに人がいるのだから当然だろう。
「俺が泊まるように言ったんだから気にするな」
「はい・・・あの」
「ん?」
今なら聞ける気がした。
むしろ答えはほぼ出ているので、最後の確認にすぎない。
あの女っ気のないリビングを思い返しながら口を開いた。
「相澤先生ってお付き合いされてる方いないんですか・・・?」
「いないよ」
即答で返ってきた。
そして相澤先生の手が伸びてきて、私の頭に触れた。
頭の上からするりと顎のラインに伸びる髪に沿って、相澤先生の手が上下する。
「ふわぁ・・・そっかぁ。良かった・・・」
一定のリズムで撫でられる髪。
緊張していたはずなのに、いつの間にか心地いいと感じるようになり、気付けば私の瞼は閉じていた。
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おまけ
翌朝。
「おはよう」
「おおおおはようございます!(しまった、間抜けな寝顔を晒してしまった!!)」
「(寝顔・・・)」
