【6章】BBQ
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バーベキューの匂いが染みついた服は学校に戻った後、洗濯機で回した。
一度部屋に戻ってもいいのだが、敷地内がとんでもなく広いせいでまた戻ってくるのが億劫だ。
だから私は洗濯の時はその場で図書室から借りた本を読んで時間を潰している。
折りたたまれた丸椅子を引っ張り出し、洗濯機の傍に置いて腰かけた。
「どこまで読んだっけ・・・」
今読んでいるのは王道サスペンス。
主人公を含めたパーティーに招かれた10人弱が館に集まり、そこで殺人事件が起きるストーリー。
「何でこういうやつって大雪降って停電するんかね?」
そんでもって橋が落ちて退路を断たれるという。
外部との連絡を遮断された中殺人犯を探すなんともありふれたストーリー展開。
王道なんだけど読んじゃうんだよね。
「んー・・・この田中って奴が怪しい」
まあ、この手の予想当たった試しないんだけどね。
ゴウンゴウンと洗濯機の音と、たまに私が本のぺージを捲る音だけがランドリー室に響く。
そんな中、ポケットに入れていた携帯が震えた。
「メール?」
先ほど今日のバーベキューのお礼を送ったので、その返事かと思って開いた。
「・・・マイク先生?」
しかし送り主は相澤先生ではなく、残りの数少ない連絡先の一人だった。
「なんだろ」
メールを開くと『明日給料日だよね?今週末車出すから買い物行かない?色々欲しい物あるでしょ』と書かれていた。
カレンダーに目を向けると確かに明日は給料日だ。
最低限の支給物とミッドナイト先生から貰った服等で色々凌いでいた。
実はいうと、化粧品やら色々欲しい物はある。
だからこの申し出は有り難かった。
「いいんですか?ありがとうございます。是非お願いします」
素直に甘えることにした。
「マイク先生気が利くなぁ~」
私はこの時マイク先生のただの善意であることを信じて疑っていなかった。
****************
『今日はありがとうございました。相澤先生のおかげでバーベキュー楽しかったです』
俺は解散後に送られてきたメールにありきたりな返信をした。
飲み会の時も終わった後にお礼メールが届いた。
「ほんと律儀な奴だな」
お礼を言われるほどのことは何もしていないというのに。
バーベキューの翌日。
俺は朝出勤して自席につくと机に置いた携帯が鳴った。
画面に目をやると銀行アプリの通知だった。
「(給料日か・・・)」
給料が入金された知らせだった。
そういえば名前は何かと入用だろう。
控えめな性格ゆえに買い物に行きたいとは言い出せなかったのかもしれない。
いつも必要であろうものを支給するたびに申し訳なさそうな顔をしていたので、自分で働いた金であれば気兼ねなく使えるだろう。
どこか連れていってやるか。
そう考えながら1-Aに向かって歩いていた時、ガシリと後ろから肩を掴まれた。
「なんだ、マイク」
「聞いてくれよ、消太!」
「朝から鬱陶しい」
さほど力も入っていないので身を捩るとすんなり解けた。
「名前ちゃんに今週末デート誘ったらOK貰えた!」
聞けば俺と同じことをマイクは考えていたらしく、すでに約束を取り付けたらしい。
「そうか」
「おー。とりあえず荷物持ちしてくるわ」
鼻の下が伸びている同僚を一瞥し、俺は本来の目的地へと向かった。
「おはよう」
扉を開けると生徒達はすでに着席している。
しかしまだ後ろを向いて喋っている者や音楽を聞いている者がいたため、小言をぶつけた。
「俺は何度も同じ事は言わん。自分で考えろ」
イライラしながら朝のHRを終えると、すぐにまた教室を出た。
扉を閉める前に薄っすら「今日、相澤先生機嫌悪い?」と聞こえたが無視した。
一度部屋に戻ってもいいのだが、敷地内がとんでもなく広いせいでまた戻ってくるのが億劫だ。
だから私は洗濯の時はその場で図書室から借りた本を読んで時間を潰している。
折りたたまれた丸椅子を引っ張り出し、洗濯機の傍に置いて腰かけた。
「どこまで読んだっけ・・・」
今読んでいるのは王道サスペンス。
主人公を含めたパーティーに招かれた10人弱が館に集まり、そこで殺人事件が起きるストーリー。
「何でこういうやつって大雪降って停電するんかね?」
そんでもって橋が落ちて退路を断たれるという。
外部との連絡を遮断された中殺人犯を探すなんともありふれたストーリー展開。
王道なんだけど読んじゃうんだよね。
「んー・・・この田中って奴が怪しい」
まあ、この手の予想当たった試しないんだけどね。
ゴウンゴウンと洗濯機の音と、たまに私が本のぺージを捲る音だけがランドリー室に響く。
そんな中、ポケットに入れていた携帯が震えた。
「メール?」
先ほど今日のバーベキューのお礼を送ったので、その返事かと思って開いた。
「・・・マイク先生?」
しかし送り主は相澤先生ではなく、残りの数少ない連絡先の一人だった。
「なんだろ」
メールを開くと『明日給料日だよね?今週末車出すから買い物行かない?色々欲しい物あるでしょ』と書かれていた。
カレンダーに目を向けると確かに明日は給料日だ。
最低限の支給物とミッドナイト先生から貰った服等で色々凌いでいた。
実はいうと、化粧品やら色々欲しい物はある。
だからこの申し出は有り難かった。
「いいんですか?ありがとうございます。是非お願いします」
素直に甘えることにした。
「マイク先生気が利くなぁ~」
私はこの時マイク先生のただの善意であることを信じて疑っていなかった。
****************
『今日はありがとうございました。相澤先生のおかげでバーベキュー楽しかったです』
俺は解散後に送られてきたメールにありきたりな返信をした。
飲み会の時も終わった後にお礼メールが届いた。
「ほんと律儀な奴だな」
お礼を言われるほどのことは何もしていないというのに。
バーベキューの翌日。
俺は朝出勤して自席につくと机に置いた携帯が鳴った。
画面に目をやると銀行アプリの通知だった。
「(給料日か・・・)」
給料が入金された知らせだった。
そういえば名前は何かと入用だろう。
控えめな性格ゆえに買い物に行きたいとは言い出せなかったのかもしれない。
いつも必要であろうものを支給するたびに申し訳なさそうな顔をしていたので、自分で働いた金であれば気兼ねなく使えるだろう。
どこか連れていってやるか。
そう考えながら1-Aに向かって歩いていた時、ガシリと後ろから肩を掴まれた。
「なんだ、マイク」
「聞いてくれよ、消太!」
「朝から鬱陶しい」
さほど力も入っていないので身を捩るとすんなり解けた。
「名前ちゃんに今週末デート誘ったらOK貰えた!」
聞けば俺と同じことをマイクは考えていたらしく、すでに約束を取り付けたらしい。
「そうか」
「おー。とりあえず荷物持ちしてくるわ」
鼻の下が伸びている同僚を一瞥し、俺は本来の目的地へと向かった。
「おはよう」
扉を開けると生徒達はすでに着席している。
しかしまだ後ろを向いて喋っている者や音楽を聞いている者がいたため、小言をぶつけた。
「俺は何度も同じ事は言わん。自分で考えろ」
イライラしながら朝のHRを終えると、すぐにまた教室を出た。
扉を閉める前に薄っすら「今日、相澤先生機嫌悪い?」と聞こえたが無視した。
