【1章】出会い
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「ここどこ・・・?」
私は記憶を手繰り寄せた。
たしか私は寝ようとしていたはずだ。
「あ、夢か!」
自分の格好を見ると、就寝直前の寝間着ではなく普段着を着ている。
時々あるよね。
これ夢だ!って夢の中で自覚が芽生える現象。
くるりと見渡すと、男性の部屋って感じだ。
モノトーン調で統一された部屋。
誰の部屋だろう?
夢の中の私の部屋?
夢って割となんでもありなところあるしね!
とりあえず部屋から出てみようと思い、ドアノブを捻ろうとしたら向こう側から開いた。
ガチャリ。
「えっ!?」
ドアが開くと同時に身体が勢いよく拘束された。
後ろに手を束ねられ、ドアに身体を押さえつけられた。
「誰だ」
「!?」
その声には聞き覚えがった。
人より低く、魅力的なその声。
そんなまさか。
首を後ろに捻って、私を拘束する人物の顔を確認した。
「(相澤先生・・・!)」
ヒロアカは私の好きな漫画だし、だから影響を受けて夢に出てきてもおかしくない。
これは夢なのだ。
でもさ!!
夢だったらもっと甘い夢でもいいのでは!?
なんで夢で拘束されなきゃなんないの。
「あ、私。貴方のファンで・・・」
「ファン?ストーカーか」
「いたた」
さらに拘束する力が強まった。
「どうやってここが分かった」
「へ?」
「俺はメディアにも顔出しはしていない」
ええー!!
夢なのにご都合主義にはならないんだ!
今回の夢シビアすぎない?
いつもの夢なら空飛んでたり、突拍子もないことが起こっても何も問題なかったのに。
発言には気を付けないと夢とはいえやばい、ということを瞬時に悟った。
「いや、えっと・・・。さっきの発言は撤回で」
「なんなんだ。とりあえず警察呼ぶぞ」
「ええっ。それだけはご勘弁を」
「人の家に不法侵入しておいて何言ってんだ」
「ふ、不法侵入!?」
「それ以外に何があるんだ」
「だって私は気付いたらここにいただけで」
「わけがわからん」
「私もです!!」
警察に通報しようとしている相澤先生の腕を必死で止めた。
「はあ・・・本来なら通報一択だが。俺も今から事情聴取を受けるのは面倒くさい。明日も早いからな」
壁に掛かった時計に目をやるので、私もつられて見ると今は22時だった。
「ってことで、見逃してやるから出て行け」
私はそのまま玄関から放り出された。
*******************
「はあ・・・」
私の吐いた息が白くなって消えていった。
夢なのに超寒い。
春先とはいえ夜は冷える。
体感的には10度ぐらい。
上着は無いし、さらには靴もない。
私はとりあえずマンションから出た。
夢なら早く場面転換して欲しい。
相澤先生が夢に出てきたのは嬉しかったけど、思ってたのと全然違う。
・・・いや、ある意味あれが正解ではある。
イメージ通りの相澤先生だったけど!!
夢なんだし、もうちょっとご都合主義でも良くない?
一晩泊めてくれるとかさ。
こんな夢なら早く覚めてほしい。
追い出されていくとこないし。
とぼとぼと行く当てもなく歩いた。
「いたっ!!」
まだマンションを出てほんの数メートル。
靴を履いていないことを失念していた。
普通に歩いてしまい、落ちていたガラス片に気付かなかった。
靴下に血が滲んだ。
「夢なのにリアルすぎる・・・」
夢って痛覚あったっけ?
たまにあるか。
夢の中で腹痛になって、起きたら本当にお腹痛い時とか。
起きたら足をベッドにぶつけてんのかな。
「ううっ・・・」
何だか涙が出てきた。
「痛い・・・」
あまり遠くまで歩けそうにない。
私は近くにあった公園に入った。
私は記憶を手繰り寄せた。
たしか私は寝ようとしていたはずだ。
「あ、夢か!」
自分の格好を見ると、就寝直前の寝間着ではなく普段着を着ている。
時々あるよね。
これ夢だ!って夢の中で自覚が芽生える現象。
くるりと見渡すと、男性の部屋って感じだ。
モノトーン調で統一された部屋。
誰の部屋だろう?
夢の中の私の部屋?
夢って割となんでもありなところあるしね!
とりあえず部屋から出てみようと思い、ドアノブを捻ろうとしたら向こう側から開いた。
ガチャリ。
「えっ!?」
ドアが開くと同時に身体が勢いよく拘束された。
後ろに手を束ねられ、ドアに身体を押さえつけられた。
「誰だ」
「!?」
その声には聞き覚えがった。
人より低く、魅力的なその声。
そんなまさか。
首を後ろに捻って、私を拘束する人物の顔を確認した。
「(相澤先生・・・!)」
ヒロアカは私の好きな漫画だし、だから影響を受けて夢に出てきてもおかしくない。
これは夢なのだ。
でもさ!!
夢だったらもっと甘い夢でもいいのでは!?
なんで夢で拘束されなきゃなんないの。
「あ、私。貴方のファンで・・・」
「ファン?ストーカーか」
「いたた」
さらに拘束する力が強まった。
「どうやってここが分かった」
「へ?」
「俺はメディアにも顔出しはしていない」
ええー!!
夢なのにご都合主義にはならないんだ!
今回の夢シビアすぎない?
いつもの夢なら空飛んでたり、突拍子もないことが起こっても何も問題なかったのに。
発言には気を付けないと夢とはいえやばい、ということを瞬時に悟った。
「いや、えっと・・・。さっきの発言は撤回で」
「なんなんだ。とりあえず警察呼ぶぞ」
「ええっ。それだけはご勘弁を」
「人の家に不法侵入しておいて何言ってんだ」
「ふ、不法侵入!?」
「それ以外に何があるんだ」
「だって私は気付いたらここにいただけで」
「わけがわからん」
「私もです!!」
警察に通報しようとしている相澤先生の腕を必死で止めた。
「はあ・・・本来なら通報一択だが。俺も今から事情聴取を受けるのは面倒くさい。明日も早いからな」
壁に掛かった時計に目をやるので、私もつられて見ると今は22時だった。
「ってことで、見逃してやるから出て行け」
私はそのまま玄関から放り出された。
*******************
「はあ・・・」
私の吐いた息が白くなって消えていった。
夢なのに超寒い。
春先とはいえ夜は冷える。
体感的には10度ぐらい。
上着は無いし、さらには靴もない。
私はとりあえずマンションから出た。
夢なら早く場面転換して欲しい。
相澤先生が夢に出てきたのは嬉しかったけど、思ってたのと全然違う。
・・・いや、ある意味あれが正解ではある。
イメージ通りの相澤先生だったけど!!
夢なんだし、もうちょっとご都合主義でも良くない?
一晩泊めてくれるとかさ。
こんな夢なら早く覚めてほしい。
追い出されていくとこないし。
とぼとぼと行く当てもなく歩いた。
「いたっ!!」
まだマンションを出てほんの数メートル。
靴を履いていないことを失念していた。
普通に歩いてしまい、落ちていたガラス片に気付かなかった。
靴下に血が滲んだ。
「夢なのにリアルすぎる・・・」
夢って痛覚あったっけ?
たまにあるか。
夢の中で腹痛になって、起きたら本当にお腹痛い時とか。
起きたら足をベッドにぶつけてんのかな。
「ううっ・・・」
何だか涙が出てきた。
「痛い・・・」
あまり遠くまで歩けそうにない。
私は近くにあった公園に入った。
