【3章】フォーリンラブin室町
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小袖に着替えた名前さんが小走りで向かってくるのが見えた。
「お待たせしました」
「急がなくていいのに」
やはりいつもより随分手前で足を止めてしまった。
「じゃあ、行こうか」
小松田くんに出門票を渡して町を目指した。
途中、もうそろそろしんどくなってくる頃合いだろうと思い背中に乗るように促したが、頑なに遠慮という名の拒否をされてしまい、心が折れそうになった。
そして町。
先に大家さんに家賃を払いに行った。
「半助!その女の子は誰だ?」
「ええ、ちょっと…」
名前さんに興味津々の大家さんを適当にあしらって、露店がある通りに出た。
「ふう…」
「大丈夫ですか…?さっきの大家さん、何か勘違いしてそうでしたが」
言葉を濁して去ってきたため、おそらく大家さんは隣のおばちゃんに名前さんのことを話すだろう。
だが二人に捕まるととんでもなく長丁場になりそうなので、切り上げることを優先した。
「私、どこか違うところで待っておけばよかったですね」
「それはダメだ」
前回町に来た時、変な輩に絡まれた記憶は新しい。
ましてや変装をしていない今の名前さんを一人になどしておけるはずもない。
「それはさておき…就職祝いは何がいい?」
簪は前にくのたま達から渡したし…。
伊作は櫛、仙蔵はトリートメント…。
利吉くんは紅。
化粧品は私のを貸しているし。
他に女性が喜ぶ物ってなんだ?
「ううーん…。えっと……手ぬぐい…とか嬉しいです」
名前さんはそう言ったが、おそらく人への贈り物になりそうな物の中で比較的安価な物を脳内で絞りだしたのだろう。
「手ぬぐいも念頭に、他にいいものがあるかもしれないから見て回ろうか」
おそらく名前さんが決めるのは無理だろう。
だから表情を見ながら、私が本当に彼女の欲しいものを察するしかない。
さあ行こうか、と歩き出すと、名前さんは私の斜め後ろを小さな歩幅でついてきた。
「名前さん、はぐれたらいけないから、できれば隣を歩いて欲しいんだけど……」
私がそう言うと少し躊躇った後、「わかりました」と隣に並んだ。
やはりどこかそわそわしている。
私は首を傾げながら、さっそく手ぬぐいが置いてある店を見つけたので名前さんを中へ誘導した。
「わぁ、この柄綺麗ですね」
桜の花びらが川のように描かれている手ぬぐいだった。
「櫛も桜だし、お揃いでいいなぁ…」
名前さんは立て札の値段をおそらくなんとなく読めるようになっている。
品物より先に値段を確認していたのを、私はしっかり見ていた。
「まだ一つ目だから、候補に入れておいて他にも見てみよう」
そうでも言わないとこのまま買い物を終了しそうな勢いだった。
「そうですね」
品物を戻すために名前さんが屈んだ。
「!!!!????」
私は名前さんの腕を雑に掴んだ。
「えっ?」
そのまま店を出て、路地裏に彼女を押し込んだ。
「お待たせしました」
「急がなくていいのに」
やはりいつもより随分手前で足を止めてしまった。
「じゃあ、行こうか」
小松田くんに出門票を渡して町を目指した。
途中、もうそろそろしんどくなってくる頃合いだろうと思い背中に乗るように促したが、頑なに遠慮という名の拒否をされてしまい、心が折れそうになった。
そして町。
先に大家さんに家賃を払いに行った。
「半助!その女の子は誰だ?」
「ええ、ちょっと…」
名前さんに興味津々の大家さんを適当にあしらって、露店がある通りに出た。
「ふう…」
「大丈夫ですか…?さっきの大家さん、何か勘違いしてそうでしたが」
言葉を濁して去ってきたため、おそらく大家さんは隣のおばちゃんに名前さんのことを話すだろう。
だが二人に捕まるととんでもなく長丁場になりそうなので、切り上げることを優先した。
「私、どこか違うところで待っておけばよかったですね」
「それはダメだ」
前回町に来た時、変な輩に絡まれた記憶は新しい。
ましてや変装をしていない今の名前さんを一人になどしておけるはずもない。
「それはさておき…就職祝いは何がいい?」
簪は前にくのたま達から渡したし…。
伊作は櫛、仙蔵はトリートメント…。
利吉くんは紅。
化粧品は私のを貸しているし。
他に女性が喜ぶ物ってなんだ?
「ううーん…。えっと……手ぬぐい…とか嬉しいです」
名前さんはそう言ったが、おそらく人への贈り物になりそうな物の中で比較的安価な物を脳内で絞りだしたのだろう。
「手ぬぐいも念頭に、他にいいものがあるかもしれないから見て回ろうか」
おそらく名前さんが決めるのは無理だろう。
だから表情を見ながら、私が本当に彼女の欲しいものを察するしかない。
さあ行こうか、と歩き出すと、名前さんは私の斜め後ろを小さな歩幅でついてきた。
「名前さん、はぐれたらいけないから、できれば隣を歩いて欲しいんだけど……」
私がそう言うと少し躊躇った後、「わかりました」と隣に並んだ。
やはりどこかそわそわしている。
私は首を傾げながら、さっそく手ぬぐいが置いてある店を見つけたので名前さんを中へ誘導した。
「わぁ、この柄綺麗ですね」
桜の花びらが川のように描かれている手ぬぐいだった。
「櫛も桜だし、お揃いでいいなぁ…」
名前さんは立て札の値段をおそらくなんとなく読めるようになっている。
品物より先に値段を確認していたのを、私はしっかり見ていた。
「まだ一つ目だから、候補に入れておいて他にも見てみよう」
そうでも言わないとこのまま買い物を終了しそうな勢いだった。
「そうですね」
品物を戻すために名前さんが屈んだ。
「!!!!????」
私は名前さんの腕を雑に掴んだ。
「えっ?」
そのまま店を出て、路地裏に彼女を押し込んだ。
