【3章】フォーリンラブin室町
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最近、名前さんの様子がおかしい。
「おはよう」
「あっ、土井先生。おはようございます」
平静を装っているが、どこかよそよそしい。
今も「あっ、鉢合わせちゃった」と思っているのではないだろうか。
「今から一緒に食堂どうだい?」
「あっ、えっと。私、掃き掃除先に終わらせてから行きます」
ピューンと効果音が付きそうなほどの勢いで、私の前から去っていった。
「(何かしてしまっただろうか…)」
今日は休みだから、掃き掃除はしなくてもいいだろうに。
心当たりはない。
本人はそんなつもりないのだろうけど、私からしたらあからさまに避けられて悲しい。
……と思っていたのだが。
食堂に入ると、伊作と仙蔵が神妙な面持ちで向かい合っていた。
私もおばちゃんから朝食を受け取ると、近くの空いている席に腰を下ろした。
「名前さん、どうしたんだろうな」
「何かしちゃったかなぁ」
「昨日は変わりなかったように見えたが…」
どうやら態度がおかしいのは私に対してだけではないようだ。
「土井先生はどう思いますか?」
「私?」
伊作に急に話を振られて、後ろを向いた。
「うーん…。確かに最近たまに変な時あるなぁ」
「何か悩み事でしょうか」
「そう思って、僕聞いてみたけど何でもないって言われちゃった」
僕じゃ頼りないのかも、と伊作は肩を落とした。
三人揃ってこんなところで頭を捻っても本人じゃないのだからわかるはずもない。
「私も聞けそうなら聞いてみるよ」
今考えられる可能性としては、事務員になったことで何か壁にぶつかっているのかもしれない。
それなら話を聞いてあげたいと思ったが、もしそうなら私達を避ける理由がなかった。
それに毎日避けられているわけではなく、そういう日がある、というのだからまたおかしな話だ。
なんて話を切り出そうか……。
私はお盆を下げながら考えを巡らせた。
今日は休みだから、それを利用しない手はないという結論に達した。
「名前さん、今日家賃払いに行くから、一緒に町に行こう」
「町……ですか」
一緒に行かないか?と疑問形で尋ねたら断られる気がしたので、少し強引に誘った。
いつもはもっと近づいて話すのに、今日は二歩分以上離れているのが寂しく感じた。
まるで心の距離を表しているみたいだ。
「町…には行きたいんですけど……」
随分歯切れの悪い返事。
そわそわと何かを気にしている様子だった。
「じゃあ行こう。名前さんに就職祝いを贈りたいんだ」
「えっ!?そんな!悪いです」
「私がしたいだけ。ね?」
この間の簪はくのたま達からということになっているから、私自身も何か贈り物を…と思っていたのだ。
多忙でなかなか町に行けなかったので、今日を逃したらまた次いつになるか分からない。
本当は……あの日のお詫びも兼ねて。
でも思い出させるのは良くないから、就職祝いということにした。
「ありがとうございます…」
元気がない…というよりは気がそぞろになっているようだ。
どうしたの?と聞いてしまいたいが、今聞いてもはぐらかされるだけだと分かっていた。
とりあえず町へ連れて行けば少なくとも気分転換にはなるだろう。
「じゃあ、門で先に待っているから、準備ができたらおいで」
頷く名前さんを確認して、私は先に門に向かった。
「おはよう」
「あっ、土井先生。おはようございます」
平静を装っているが、どこかよそよそしい。
今も「あっ、鉢合わせちゃった」と思っているのではないだろうか。
「今から一緒に食堂どうだい?」
「あっ、えっと。私、掃き掃除先に終わらせてから行きます」
ピューンと効果音が付きそうなほどの勢いで、私の前から去っていった。
「(何かしてしまっただろうか…)」
今日は休みだから、掃き掃除はしなくてもいいだろうに。
心当たりはない。
本人はそんなつもりないのだろうけど、私からしたらあからさまに避けられて悲しい。
……と思っていたのだが。
食堂に入ると、伊作と仙蔵が神妙な面持ちで向かい合っていた。
私もおばちゃんから朝食を受け取ると、近くの空いている席に腰を下ろした。
「名前さん、どうしたんだろうな」
「何かしちゃったかなぁ」
「昨日は変わりなかったように見えたが…」
どうやら態度がおかしいのは私に対してだけではないようだ。
「土井先生はどう思いますか?」
「私?」
伊作に急に話を振られて、後ろを向いた。
「うーん…。確かに最近たまに変な時あるなぁ」
「何か悩み事でしょうか」
「そう思って、僕聞いてみたけど何でもないって言われちゃった」
僕じゃ頼りないのかも、と伊作は肩を落とした。
三人揃ってこんなところで頭を捻っても本人じゃないのだからわかるはずもない。
「私も聞けそうなら聞いてみるよ」
今考えられる可能性としては、事務員になったことで何か壁にぶつかっているのかもしれない。
それなら話を聞いてあげたいと思ったが、もしそうなら私達を避ける理由がなかった。
それに毎日避けられているわけではなく、そういう日がある、というのだからまたおかしな話だ。
なんて話を切り出そうか……。
私はお盆を下げながら考えを巡らせた。
今日は休みだから、それを利用しない手はないという結論に達した。
「名前さん、今日家賃払いに行くから、一緒に町に行こう」
「町……ですか」
一緒に行かないか?と疑問形で尋ねたら断られる気がしたので、少し強引に誘った。
いつもはもっと近づいて話すのに、今日は二歩分以上離れているのが寂しく感じた。
まるで心の距離を表しているみたいだ。
「町…には行きたいんですけど……」
随分歯切れの悪い返事。
そわそわと何かを気にしている様子だった。
「じゃあ行こう。名前さんに就職祝いを贈りたいんだ」
「えっ!?そんな!悪いです」
「私がしたいだけ。ね?」
この間の簪はくのたま達からということになっているから、私自身も何か贈り物を…と思っていたのだ。
多忙でなかなか町に行けなかったので、今日を逃したらまた次いつになるか分からない。
本当は……あの日のお詫びも兼ねて。
でも思い出させるのは良くないから、就職祝いということにした。
「ありがとうございます…」
元気がない…というよりは気がそぞろになっているようだ。
どうしたの?と聞いてしまいたいが、今聞いてもはぐらかされるだけだと分かっていた。
とりあえず町へ連れて行けば少なくとも気分転換にはなるだろう。
「じゃあ、門で先に待っているから、準備ができたらおいで」
頷く名前さんを確認して、私は先に門に向かった。
