【2章】室町パニック
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翌朝。
周りの声なんて気にしない!と思ったけど、やっぱり部屋から一歩出ると少し不安になる。
土井先生…なんとかしてくれたかな?
他力本願すぎて泣ける。
チラリと隣の先生の部屋に視線を送った。
中で人の動く気配がする。
するとガラリと障子が引かれた。
「おはよう、名前さん」
「おはようございます」
「櫛…」
「あの…伊作くんと話し合って、これはそういう意味は無いってことでお互い確認したので気にせず使うことにしました」
こいつ非常識な奴だなって思われたかな?
土井先生にそう思われることは怖いけど、でも私も曲げちゃだめだ!
「人の噂も七十五日って言いますし!いつかほとぼりも冷めるかな…って」
言い訳めいた言葉をつらつら重ねる。
「うん、とってもよく似合ってる。可愛い」
土井先生がニコリと笑ってそう言ってくれてホッとした。
「噂も…多分大丈夫だと思う」
意味深にそういう土井先生に頭に疑問符が浮かぶが、彼が大丈夫というなら信じよう。
「私、朝の掃き掃除に行ってきます」
「いってらっしゃい」
土井先生に手を振って、私は掃き掃除に向かった。
いつものように門前を掃いていると、遠くから小さい影が沢山こっちに向かってきた。
「「「「「「名前さーーーん」」」」」」
バタバタと駆け寄ってくる小さい集団に目を凝らすと、は組の子達だと分かった。
青い忍装束の後ろにピンクの忍装束を纏った女の子たちも居ることに気づいた。
「「「「「おはようございます!!」」」」」
「お、おはよう」
人数が多くて圧倒された。
可愛らしい粒らな瞳が沢山こっち向いている。
「いつも、ありがとうございます!!」
は組の学級委員長、庄左ヱ門くんが手に持った花束を私に渡してくれた。
「え?」
その花束は、おそらく野原で摘んできたであろうものを束ねたものだった。
色とりどりの花が一つにまとめられている。
「私に…?」
「いつも掃き掃除してくれたり、僕達と遊んでくれたり、ありがとうございます」
今日は勤労感謝の日か何かなの?
よくわからないが、早く受け取るべきだと思い、素直に花束に手を伸ばした。
「ありがとう!とっても綺麗ね。皆で摘んでくれたの?」
「はい!土井先生が、伊作先輩や立花先輩が日頃の感謝を込めて贈り物をしているとおっしゃっていたので、僕達も何か贈りたくて!」
土井先生が…?
私が首を傾げるとユキちゃんが前に出てきた。
「私達からはこれです」
くのたまちゃん達は簪を手渡してくれた。
「えっ!?こんなにいいもの生徒から貰うなんて…」
「皆で出し合ったので、大丈夫です!日頃の感謝と痺れ薬の件のお詫びも込めて…です。つけてもいいですか?」
ユキちゃんは櫛の横に重ねて簪をつけてくれた。
「この櫛も、日頃の❝お礼❞に貰ったんですよね?」
トモミちゃんが私の顔を覗き込んで確認してきた。
「うん、そうそう!」
「だって!みんな」
くのたまちゃん達…なんか皆ニヤニヤして悪い顔してる……。
「じゃあ誰かが、❝変な噂❞してたらそう言っときますね!」
よくわからないが、この状況は土井先生が根回ししたということだけは分かった。
なので私も全力で乗っかることにした。
「ありがとう!そうしてくれると助かる」
私は手に持った花束を胸の前に抱いて、は組の子達とくのたまちゃんにお礼を言った。
周りの声なんて気にしない!と思ったけど、やっぱり部屋から一歩出ると少し不安になる。
土井先生…なんとかしてくれたかな?
他力本願すぎて泣ける。
チラリと隣の先生の部屋に視線を送った。
中で人の動く気配がする。
するとガラリと障子が引かれた。
「おはよう、名前さん」
「おはようございます」
「櫛…」
「あの…伊作くんと話し合って、これはそういう意味は無いってことでお互い確認したので気にせず使うことにしました」
こいつ非常識な奴だなって思われたかな?
土井先生にそう思われることは怖いけど、でも私も曲げちゃだめだ!
「人の噂も七十五日って言いますし!いつかほとぼりも冷めるかな…って」
言い訳めいた言葉をつらつら重ねる。
「うん、とってもよく似合ってる。可愛い」
土井先生がニコリと笑ってそう言ってくれてホッとした。
「噂も…多分大丈夫だと思う」
意味深にそういう土井先生に頭に疑問符が浮かぶが、彼が大丈夫というなら信じよう。
「私、朝の掃き掃除に行ってきます」
「いってらっしゃい」
土井先生に手を振って、私は掃き掃除に向かった。
いつものように門前を掃いていると、遠くから小さい影が沢山こっちに向かってきた。
「「「「「「名前さーーーん」」」」」」
バタバタと駆け寄ってくる小さい集団に目を凝らすと、は組の子達だと分かった。
青い忍装束の後ろにピンクの忍装束を纏った女の子たちも居ることに気づいた。
「「「「「おはようございます!!」」」」」
「お、おはよう」
人数が多くて圧倒された。
可愛らしい粒らな瞳が沢山こっち向いている。
「いつも、ありがとうございます!!」
は組の学級委員長、庄左ヱ門くんが手に持った花束を私に渡してくれた。
「え?」
その花束は、おそらく野原で摘んできたであろうものを束ねたものだった。
色とりどりの花が一つにまとめられている。
「私に…?」
「いつも掃き掃除してくれたり、僕達と遊んでくれたり、ありがとうございます」
今日は勤労感謝の日か何かなの?
よくわからないが、早く受け取るべきだと思い、素直に花束に手を伸ばした。
「ありがとう!とっても綺麗ね。皆で摘んでくれたの?」
「はい!土井先生が、伊作先輩や立花先輩が日頃の感謝を込めて贈り物をしているとおっしゃっていたので、僕達も何か贈りたくて!」
土井先生が…?
私が首を傾げるとユキちゃんが前に出てきた。
「私達からはこれです」
くのたまちゃん達は簪を手渡してくれた。
「えっ!?こんなにいいもの生徒から貰うなんて…」
「皆で出し合ったので、大丈夫です!日頃の感謝と痺れ薬の件のお詫びも込めて…です。つけてもいいですか?」
ユキちゃんは櫛の横に重ねて簪をつけてくれた。
「この櫛も、日頃の❝お礼❞に貰ったんですよね?」
トモミちゃんが私の顔を覗き込んで確認してきた。
「うん、そうそう!」
「だって!みんな」
くのたまちゃん達…なんか皆ニヤニヤして悪い顔してる……。
「じゃあ誰かが、❝変な噂❞してたらそう言っときますね!」
よくわからないが、この状況は土井先生が根回ししたということだけは分かった。
なので私も全力で乗っかることにした。
「ありがとう!そうしてくれると助かる」
私は手に持った花束を胸の前に抱いて、は組の子達とくのたまちゃんにお礼を言った。
