【2章】室町パニック
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一方その頃。
「えええ!!!」
「え?何でそんなに驚くの?」
「おまっ、名前さんに櫛を贈ったのか!?」
「うん」
留三郎に昨日の出来事を話したら、予想外の反応で、こちらが驚いてしまった。
「で……受け取ってもらえたのか?」
「ん?うん」
「よかったなぁ!!!」
さめざめと泣く留三郎に僕は何かがおかしいと感じた。
「え?逆に櫛を受け取ってもらえないほど不仲に見える?」
「で、祝言はいつなんだ?」
「は?」
会話が噛み合ってないことにここで確信した。
「祝言…?」
「まさか……お前」
ここで留三郎もおかしいことに気づき、女性に櫛を贈るのは求婚するときだと言われた。
「えええ!!!」
今度は僕が驚く番だった。
「お前……世間の常識だぞ。知らなかったのか…」
「で、でも名前さん普通に受け取ってくれたし…」
「記憶がないからな」
留三郎に言われて肩を落とした。
「ど、どうしたらいいんだろう」
「多分名前さんも気づいてないからこのままで良い気もするけどな」
「でも…」
いいんだろうか。
一生に一回あるかないかの出来事を僕が先に知らぬ間に体験させてしまった。
後々名前さんがこの慣わしを知った時に、初めて櫛を貰うのは好きな人からがよかった…とならないだろうか。
もちろん、それが僕だったら嬉しいけど…。
それに櫛にそんな意味合いがあるなら、もっとちゃんとしたやつをあげたかった。
忍たまの今でも買えるようなやつじゃなくて。
「じゃあ返して貰ってくるか?」
それもどうなんだ…。
一度あげたものを返してもらうなんて。
「逆に向こうがこの意味を知ったら、お前がどういうつもりで贈ったのかって悩んでるかもしれないぞ」
そう言われたらグサリときた。
僕が非常識なばっかりに、ややこしいことになってしまった。
いらぬ悩みを抱えさせてしまっているかもしれない。
「どちらにせよ、向こうが知ってしまったら一度ちゃんと話したほうがいいかもな」
留三郎に言われて、名前さんにどう言い訳したらいいのかわからないまま部屋を出た。
*********************
うーん…どうしよう。
今日のやることを終えて、私は櫛を前にして悩んでいた。
「これ、もうつけないほうがいいのかな…」
なんか利吉さんのときと同じことを悩んでる気がする。
せっかく伊作くんが買ってくれたからつけたいんだけど…。
まあ、紅とは違って、櫛は髪を梳かすものだから本来の役割だけで使えばいいんだけど。
というか、伊作くんは分かってて贈ってくれたの?
いや…彼の雰囲気的に彼も知らなかったんだと思う。
とりあえず、土井先生が何とかしてくれるのを祈って、ほとぼりが冷めたらたまにつけようかな?
自分の中で方向性が定まったところで、障子の外で人の気配がした。
さっきから、誰かが私の部屋の前を往復している。
スッと障子を開けると、伊作くんが腕を組みながら右往左往していた。
「わっ、名前さん!」
「お疲れ様」
彼が私の部屋を訪ねてくるのは珍しい。
というか、ここは教員長屋だからあまり生徒が立ち寄る場所ではないのだ。
「あ、あの……」
何かを言いたそうにしているので、私は誰も廊下に居ないことを確認して、部屋に伊作くんを招いた。
「えええ!!!」
「え?何でそんなに驚くの?」
「おまっ、名前さんに櫛を贈ったのか!?」
「うん」
留三郎に昨日の出来事を話したら、予想外の反応で、こちらが驚いてしまった。
「で……受け取ってもらえたのか?」
「ん?うん」
「よかったなぁ!!!」
さめざめと泣く留三郎に僕は何かがおかしいと感じた。
「え?逆に櫛を受け取ってもらえないほど不仲に見える?」
「で、祝言はいつなんだ?」
「は?」
会話が噛み合ってないことにここで確信した。
「祝言…?」
「まさか……お前」
ここで留三郎もおかしいことに気づき、女性に櫛を贈るのは求婚するときだと言われた。
「えええ!!!」
今度は僕が驚く番だった。
「お前……世間の常識だぞ。知らなかったのか…」
「で、でも名前さん普通に受け取ってくれたし…」
「記憶がないからな」
留三郎に言われて肩を落とした。
「ど、どうしたらいいんだろう」
「多分名前さんも気づいてないからこのままで良い気もするけどな」
「でも…」
いいんだろうか。
一生に一回あるかないかの出来事を僕が先に知らぬ間に体験させてしまった。
後々名前さんがこの慣わしを知った時に、初めて櫛を貰うのは好きな人からがよかった…とならないだろうか。
もちろん、それが僕だったら嬉しいけど…。
それに櫛にそんな意味合いがあるなら、もっとちゃんとしたやつをあげたかった。
忍たまの今でも買えるようなやつじゃなくて。
「じゃあ返して貰ってくるか?」
それもどうなんだ…。
一度あげたものを返してもらうなんて。
「逆に向こうがこの意味を知ったら、お前がどういうつもりで贈ったのかって悩んでるかもしれないぞ」
そう言われたらグサリときた。
僕が非常識なばっかりに、ややこしいことになってしまった。
いらぬ悩みを抱えさせてしまっているかもしれない。
「どちらにせよ、向こうが知ってしまったら一度ちゃんと話したほうがいいかもな」
留三郎に言われて、名前さんにどう言い訳したらいいのかわからないまま部屋を出た。
*********************
うーん…どうしよう。
今日のやることを終えて、私は櫛を前にして悩んでいた。
「これ、もうつけないほうがいいのかな…」
なんか利吉さんのときと同じことを悩んでる気がする。
せっかく伊作くんが買ってくれたからつけたいんだけど…。
まあ、紅とは違って、櫛は髪を梳かすものだから本来の役割だけで使えばいいんだけど。
というか、伊作くんは分かってて贈ってくれたの?
いや…彼の雰囲気的に彼も知らなかったんだと思う。
とりあえず、土井先生が何とかしてくれるのを祈って、ほとぼりが冷めたらたまにつけようかな?
自分の中で方向性が定まったところで、障子の外で人の気配がした。
さっきから、誰かが私の部屋の前を往復している。
スッと障子を開けると、伊作くんが腕を組みながら右往左往していた。
「わっ、名前さん!」
「お疲れ様」
彼が私の部屋を訪ねてくるのは珍しい。
というか、ここは教員長屋だからあまり生徒が立ち寄る場所ではないのだ。
「あ、あの……」
何かを言いたそうにしているので、私は誰も廊下に居ないことを確認して、部屋に伊作くんを招いた。
