【2章】室町パニック
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仙蔵が名前さんにトリートメントを贈ったと聞いて、僕も何か贈りたいと思った。
女性に贈り物をするなんて初めてだから、何をあげたらいいのかわからない。
くノ一の子に聞けたらいいんだけど…。
それほどまで仲のいい女の子もいなかった。
食堂でくノ一達の会話からいい案が得られないかと盗み聞きをしてみると、恋仲がいるくノ一の子が髪飾りを貰ったと喜んでいた。
「(髪飾りかぁ…)」
僕が贈った髪飾りをつけてくれたら嬉しいけど、でも恋仲でもない人から贈られたら重くないか?
そこから派生して、実用的な櫛の方がいいんじゃないかと思い、今に至る。
柄がどういったのが好みか分からなくて、名前さん本人に決めてもらおうと思い連れてきたのだが、結局僕が選んでしまった。
でも喜んでくれていたし、やっぱり桜は彼女に似合うと思う。
会計を済ませて外に出た。
「名前さん…?」
外で待っていると思った彼女がいない。
「え、え?」
左右見渡してもいない。
僕は慌てて駆け出した。
********************
「か、買えた…!!」
銭のやりとりを誰にも教えてもらわなくてもできた!
きり丸くんにお店屋さんごっこをしてもらった甲斐があった!
ほくほくした気持ちで、店を出た。
伊作くんまだかな?
さっきのお店の中を覗いたら、店主以外誰もいなかった。
「あれ?」
店主に伊作くんがどこに行ったか聞くと、もう店を出たと言うではないか。
「うそっ」
慌てて外に出て左右を見渡すが、見当たらない。
「ど、どうしよう…」
擦れ違ってしまった。
隣の店を見ると、声を掛けておけばよかった。
探す?
いや、お互い動いてしまうと会えるものも会えなくなる。
私は動かない方がいいだろう。
そう思い、店の前で伊作くんが戻ってくるのを待つことにした。
******************
どこまで行ってしまったのだろうか。
たった五分程度が物凄く長く感じた。
「大丈夫かい?」
元々町に到着するのが遅かったため、もう日が傾きかけている。
心配した薬屋の店主が話しかけてくれた。
「きっと戻って来ると思うので、待ってみます」
「うちももう店じまいするし、他所も…ね」
周りを見ると次々に店を畳んでいた。
「この辺は物騒だから、早くお連れさんが来てくれたらいいんだけど…」
そう言われて、不安になってしまった。
土井先生や仙蔵くんと来た時のことを思い出した。
そこからさらに体感で十五分程度の時が過ぎた。
「一緒に待ってあげたいんだけど、うちも家に子供がいるから…」
「いいです、いいです。私のことはお気にせず…」
「そうかい?気をつけるんだよ。お連れさんの特徴聞いておこうかね。見かけたらあんたのこと伝えとくよ」
「ありがとうございます」
私は伊作くんの特徴を伝えた。
「じゃあね」
「さようなら」
薬屋の店主に手を振って、別れを告げた。
一気に店じまいが進んでしまい、辺りがシン…と静まり返った。
「(早く伊作くんに会いたい…)」
ギュッと小袖の合わせを握って、伊作くんの顔を思い浮かべた。
女性に贈り物をするなんて初めてだから、何をあげたらいいのかわからない。
くノ一の子に聞けたらいいんだけど…。
それほどまで仲のいい女の子もいなかった。
食堂でくノ一達の会話からいい案が得られないかと盗み聞きをしてみると、恋仲がいるくノ一の子が髪飾りを貰ったと喜んでいた。
「(髪飾りかぁ…)」
僕が贈った髪飾りをつけてくれたら嬉しいけど、でも恋仲でもない人から贈られたら重くないか?
そこから派生して、実用的な櫛の方がいいんじゃないかと思い、今に至る。
柄がどういったのが好みか分からなくて、名前さん本人に決めてもらおうと思い連れてきたのだが、結局僕が選んでしまった。
でも喜んでくれていたし、やっぱり桜は彼女に似合うと思う。
会計を済ませて外に出た。
「名前さん…?」
外で待っていると思った彼女がいない。
「え、え?」
左右見渡してもいない。
僕は慌てて駆け出した。
********************
「か、買えた…!!」
銭のやりとりを誰にも教えてもらわなくてもできた!
きり丸くんにお店屋さんごっこをしてもらった甲斐があった!
ほくほくした気持ちで、店を出た。
伊作くんまだかな?
さっきのお店の中を覗いたら、店主以外誰もいなかった。
「あれ?」
店主に伊作くんがどこに行ったか聞くと、もう店を出たと言うではないか。
「うそっ」
慌てて外に出て左右を見渡すが、見当たらない。
「ど、どうしよう…」
擦れ違ってしまった。
隣の店を見ると、声を掛けておけばよかった。
探す?
いや、お互い動いてしまうと会えるものも会えなくなる。
私は動かない方がいいだろう。
そう思い、店の前で伊作くんが戻ってくるのを待つことにした。
******************
どこまで行ってしまったのだろうか。
たった五分程度が物凄く長く感じた。
「大丈夫かい?」
元々町に到着するのが遅かったため、もう日が傾きかけている。
心配した薬屋の店主が話しかけてくれた。
「きっと戻って来ると思うので、待ってみます」
「うちももう店じまいするし、他所も…ね」
周りを見ると次々に店を畳んでいた。
「この辺は物騒だから、早くお連れさんが来てくれたらいいんだけど…」
そう言われて、不安になってしまった。
土井先生や仙蔵くんと来た時のことを思い出した。
そこからさらに体感で十五分程度の時が過ぎた。
「一緒に待ってあげたいんだけど、うちも家に子供がいるから…」
「いいです、いいです。私のことはお気にせず…」
「そうかい?気をつけるんだよ。お連れさんの特徴聞いておこうかね。見かけたらあんたのこと伝えとくよ」
「ありがとうございます」
私は伊作くんの特徴を伝えた。
「じゃあね」
「さようなら」
薬屋の店主に手を振って、別れを告げた。
一気に店じまいが進んでしまい、辺りがシン…と静まり返った。
「(早く伊作くんに会いたい…)」
ギュッと小袖の合わせを握って、伊作くんの顔を思い浮かべた。
