【2章】室町パニック
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仙蔵くんと手ごろな岩に腰掛け二人で並んで餡蜜の続きを食べた。
「あのね・・・仙蔵くん」
「どうしましたか?」
ずっと言わなきゃと思ってたことを切り出した。
「今日はごめんね」
「何がですか?」
「私の代わりに・・・沢山触られたでしょ?」
あの張り紙をしてくれたから、あれ以降私は全く被害を受けなかった。
「ああ・・・。滑稽ですよね。男の尻に銭を払ったことが分かったらどう思うんでしょうね」
「私のせいでごめんね。仙蔵くんが切り上げようって言った時に素直に従っていれば・・・」
「名前さんのせいじゃないです。それに私は男なので」
「男とか女とか関係ないよ。誰だって嫌でしょう?」
そう言うと、仙蔵くんは逡巡した後、私の目を見て口を開いた。
「自分が百回触られるより、貴方が一回触られる方が嫌です」
真剣な眼差しでそう言ってくれる仙蔵くんに胸が高鳴った。
「あれから触られませんでしたか?」
「うん。仙蔵くんのおかげで」
私は懐からさっき買った髪紐を出した。
「あの、これ…」
「これはさっき買った…?」
「うん、仙子ちゃんに似合うかなって。私もお揃いで」
紫がかった髪色と肌の色が白い仙蔵くんにはワインレッドの髪紐が合うと思った。
持ってるの見たことないし。
あえて新しい色に挑戦するのもありでは…と思い、これにした。
「素敵なえんじ色ですね。ありがとうございます」
サッとその場で付け替えてくれた。
「どうですか?」
「うん!色気増し増しだよ」
「どんな感想ですか」
笑いながら、でも嬉しそうに目を細めている。
「私からも贈り物があります」
「え!?」
仙蔵くんは風呂敷からさっき買った物を取り出した。
「トリートメントです。私が使っているものなのですが、とてもいいので名前さんの分も買ったんです」
「ええ!そんな…」
この際、室町時代にトリートメントが存在するのかという疑問は横に置いといて。
シャンプーとリンスがあるぐらいだから、あるのだろう。
「私、足引っ張ってばっかりだったから、貰えないよ」
「元々今日は名前さんに贈り物がしたくて町に来たんです」
「え、なんで?」
贈り物されるようなことしたっけ?
「贈り物するのに理由が必要ですか?」
そう言われたら…。
「いらない…けど」
「しいていうなら、名前さんが来てから学園での生活がさらに充実したものになりました。そのお礼です」
「えええ…?」
迷惑かけまくってる気しかしないけど、でも仙蔵くんがそう感じてくれてるなら素直に嬉しい。
「じゃあ遠慮なく……ありがとう」
「匂いも好きなんです」
「あ、本当だ。いい匂い。明日からお揃いの匂いだね」
仙蔵くんって女子力高いと思う。
でもさっきみたいな男子力(?)もあって、格好良さと綺麗さと両方兼ね揃えていて使い分けも器用に行っているので本当に凄い。
「なんか、仙蔵くんと過ごしてたら仙子ちゃんに会いたくなるし、仙子ちゃんと過ごしてたら仙蔵くんに会いたくなる」
「贅沢ですね」
「ね」
ケラケラと笑っていると、仙蔵くんの口元に落としきれていない紅がわずかに残っていることに気づいた。
「あ、ちょっと待って」
手ぬぐいに手持ちの水を掛けて仙蔵くんの口元を拭った。
「よし、取れた」
これで大丈夫…と顔を上げて仙蔵くんに伝えると思いの外至近距離で目が合った。
「私は……」
吸い込まれるような綺麗な瞳に見つめられると、動けなくなってしまう。
「毎日でも名前さんに会いたいです」
学園に居るからほぼ毎日会ってるけど…。
仙蔵くんが言いたいことはそうじゃないと、心の中で分かっていた。
でもこのときの私は、はっきりとした返事を持ち合わせてなくて、ただ笑みを浮かべることしかできなかった。
「あのね・・・仙蔵くん」
「どうしましたか?」
ずっと言わなきゃと思ってたことを切り出した。
「今日はごめんね」
「何がですか?」
「私の代わりに・・・沢山触られたでしょ?」
あの張り紙をしてくれたから、あれ以降私は全く被害を受けなかった。
「ああ・・・。滑稽ですよね。男の尻に銭を払ったことが分かったらどう思うんでしょうね」
「私のせいでごめんね。仙蔵くんが切り上げようって言った時に素直に従っていれば・・・」
「名前さんのせいじゃないです。それに私は男なので」
「男とか女とか関係ないよ。誰だって嫌でしょう?」
そう言うと、仙蔵くんは逡巡した後、私の目を見て口を開いた。
「自分が百回触られるより、貴方が一回触られる方が嫌です」
真剣な眼差しでそう言ってくれる仙蔵くんに胸が高鳴った。
「あれから触られませんでしたか?」
「うん。仙蔵くんのおかげで」
私は懐からさっき買った髪紐を出した。
「あの、これ…」
「これはさっき買った…?」
「うん、仙子ちゃんに似合うかなって。私もお揃いで」
紫がかった髪色と肌の色が白い仙蔵くんにはワインレッドの髪紐が合うと思った。
持ってるの見たことないし。
あえて新しい色に挑戦するのもありでは…と思い、これにした。
「素敵なえんじ色ですね。ありがとうございます」
サッとその場で付け替えてくれた。
「どうですか?」
「うん!色気増し増しだよ」
「どんな感想ですか」
笑いながら、でも嬉しそうに目を細めている。
「私からも贈り物があります」
「え!?」
仙蔵くんは風呂敷からさっき買った物を取り出した。
「トリートメントです。私が使っているものなのですが、とてもいいので名前さんの分も買ったんです」
「ええ!そんな…」
この際、室町時代にトリートメントが存在するのかという疑問は横に置いといて。
シャンプーとリンスがあるぐらいだから、あるのだろう。
「私、足引っ張ってばっかりだったから、貰えないよ」
「元々今日は名前さんに贈り物がしたくて町に来たんです」
「え、なんで?」
贈り物されるようなことしたっけ?
「贈り物するのに理由が必要ですか?」
そう言われたら…。
「いらない…けど」
「しいていうなら、名前さんが来てから学園での生活がさらに充実したものになりました。そのお礼です」
「えええ…?」
迷惑かけまくってる気しかしないけど、でも仙蔵くんがそう感じてくれてるなら素直に嬉しい。
「じゃあ遠慮なく……ありがとう」
「匂いも好きなんです」
「あ、本当だ。いい匂い。明日からお揃いの匂いだね」
仙蔵くんって女子力高いと思う。
でもさっきみたいな男子力(?)もあって、格好良さと綺麗さと両方兼ね揃えていて使い分けも器用に行っているので本当に凄い。
「なんか、仙蔵くんと過ごしてたら仙子ちゃんに会いたくなるし、仙子ちゃんと過ごしてたら仙蔵くんに会いたくなる」
「贅沢ですね」
「ね」
ケラケラと笑っていると、仙蔵くんの口元に落としきれていない紅がわずかに残っていることに気づいた。
「あ、ちょっと待って」
手ぬぐいに手持ちの水を掛けて仙蔵くんの口元を拭った。
「よし、取れた」
これで大丈夫…と顔を上げて仙蔵くんに伝えると思いの外至近距離で目が合った。
「私は……」
吸い込まれるような綺麗な瞳に見つめられると、動けなくなってしまう。
「毎日でも名前さんに会いたいです」
学園に居るからほぼ毎日会ってるけど…。
仙蔵くんが言いたいことはそうじゃないと、心の中で分かっていた。
でもこのときの私は、はっきりとした返事を持ち合わせてなくて、ただ笑みを浮かべることしかできなかった。
