【2章】室町パニック
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「名前ちゃん!!ちょっといいかしら」
夕餉が終わり、後片付けを手伝っていたら食堂のおばちゃんがカウンター越しに話しかけてきた。
「はい!なんでしょう?」
「名前ちゃんって料理できる?」
「うーん…人並みでしょうか」
おばちゃんみたいな腕は全くない。
とりあえず食べられるもの…という意味なら大丈夫だ。
「土井先生がね、まだ食べに来てなくて。作ってあげてほしいの」
「ええ!?私が?」
「私、明日の仕込みをもう始めていきたいのよ」
「メニューは…?」
「さっきのB定食の方が簡単だからお願い!」
B定食は…焼き魚とほうれん草のお浸しと卵焼きとお味噌汁。
確かに一品一品は簡単だし、大きく失敗はしないだろう。
作るのも土井先生だけにだし…。
もう他の皆は食べ終わってるから、食堂に人が来ることもないと思う。
「わかりました。やってみます」
********************
今日はやることが多くて、夕食を食べ損ねてしまった。
簡単なものを何か頂けないかと思い、食堂に顔を出した。
「おばちゃん、もう残ってないよね?お米あったらお握り作りたいんだけど…」
カウンターを覗くと、おばちゃんは翌日の仕込みを始めていて、竈門の前には名前さんが立っていた。
「土井先生!ちょうどいまできたところなんです」
「え?」
「土井先生の分は名前ちゃんが作ってくれたのよ」
「え?名前さんが?」
「おばちゃん程上手くは出来ないですけど…」
定食をのせたお盆をカウンター越しに渡してくれた。
「お残しは許しまへんで」
このセリフをこんなに可愛く言える人が他にいるだろうか。
ああ、残業してよかった。
名前さんが作ったものを残すなんてありえない。
そう思いながらお盆を受け取った。
・・・・・が。
「(げっ・・・)」
ほうれん草のお浸しと、お味噌汁に練り物が入っていた。
「どうかしましたか?」
「いえ!何も」
「土井先生!お残しは・・・許しまへんで?」
不思議そうにしている名前さんの後ろで食堂のおばちゃんの目がキラリと光った。
「分かってますよ」
私はそそくさと机にお盆を置いて座った。
****************
初めて作ったご飯。
一応味見もしたし、おかしくはないはず・・・。
潮江くんなら一口も食べてくれなさそうだけど、土井先生はきっと完食して美味しかったってお世辞でも言ってくれるはず。
「私もご一緒していいですか?」
「え、ええ」
湯呑にお茶を入れて、土井先生の前に座ろうとしたら思いの外歯切れの悪い返事だった。
「あ、すみません。お疲れですよね」
違うテーブルで飲もうと席を立ったら、土井先生が慌てて否定した。
「違うんだ。こっちの事情で・・・。ぜひ、座って」
「はあ・・・?」
よくわからないけど、座っていいらしいから座った。
「どうでしょう・・・?」
「うん!美味しいよ」
「良かった」
焼き魚と白ご飯に手をつけていく先生。
指長くて綺麗だなぁ・・・とお茶を飲みながら思った。
「(あれ・・・?)」
しばらく眺めていると、小鉢とお味噌汁に手が付けられていないことに気付いた。
魚と白ご飯をほぼ食べ終えて、卵焼きを食した後、明らかに土井先生の箸はスピードを緩めた。
表情もなんか引きつっている・・・?
そして、土井先生の箸は完全に止まってしまった。
夕餉が終わり、後片付けを手伝っていたら食堂のおばちゃんがカウンター越しに話しかけてきた。
「はい!なんでしょう?」
「名前ちゃんって料理できる?」
「うーん…人並みでしょうか」
おばちゃんみたいな腕は全くない。
とりあえず食べられるもの…という意味なら大丈夫だ。
「土井先生がね、まだ食べに来てなくて。作ってあげてほしいの」
「ええ!?私が?」
「私、明日の仕込みをもう始めていきたいのよ」
「メニューは…?」
「さっきのB定食の方が簡単だからお願い!」
B定食は…焼き魚とほうれん草のお浸しと卵焼きとお味噌汁。
確かに一品一品は簡単だし、大きく失敗はしないだろう。
作るのも土井先生だけにだし…。
もう他の皆は食べ終わってるから、食堂に人が来ることもないと思う。
「わかりました。やってみます」
********************
今日はやることが多くて、夕食を食べ損ねてしまった。
簡単なものを何か頂けないかと思い、食堂に顔を出した。
「おばちゃん、もう残ってないよね?お米あったらお握り作りたいんだけど…」
カウンターを覗くと、おばちゃんは翌日の仕込みを始めていて、竈門の前には名前さんが立っていた。
「土井先生!ちょうどいまできたところなんです」
「え?」
「土井先生の分は名前ちゃんが作ってくれたのよ」
「え?名前さんが?」
「おばちゃん程上手くは出来ないですけど…」
定食をのせたお盆をカウンター越しに渡してくれた。
「お残しは許しまへんで」
このセリフをこんなに可愛く言える人が他にいるだろうか。
ああ、残業してよかった。
名前さんが作ったものを残すなんてありえない。
そう思いながらお盆を受け取った。
・・・・・が。
「(げっ・・・)」
ほうれん草のお浸しと、お味噌汁に練り物が入っていた。
「どうかしましたか?」
「いえ!何も」
「土井先生!お残しは・・・許しまへんで?」
不思議そうにしている名前さんの後ろで食堂のおばちゃんの目がキラリと光った。
「分かってますよ」
私はそそくさと机にお盆を置いて座った。
****************
初めて作ったご飯。
一応味見もしたし、おかしくはないはず・・・。
潮江くんなら一口も食べてくれなさそうだけど、土井先生はきっと完食して美味しかったってお世辞でも言ってくれるはず。
「私もご一緒していいですか?」
「え、ええ」
湯呑にお茶を入れて、土井先生の前に座ろうとしたら思いの外歯切れの悪い返事だった。
「あ、すみません。お疲れですよね」
違うテーブルで飲もうと席を立ったら、土井先生が慌てて否定した。
「違うんだ。こっちの事情で・・・。ぜひ、座って」
「はあ・・・?」
よくわからないけど、座っていいらしいから座った。
「どうでしょう・・・?」
「うん!美味しいよ」
「良かった」
焼き魚と白ご飯に手をつけていく先生。
指長くて綺麗だなぁ・・・とお茶を飲みながら思った。
「(あれ・・・?)」
しばらく眺めていると、小鉢とお味噌汁に手が付けられていないことに気付いた。
魚と白ご飯をほぼ食べ終えて、卵焼きを食した後、明らかに土井先生の箸はスピードを緩めた。
表情もなんか引きつっている・・・?
そして、土井先生の箸は完全に止まってしまった。
