【2章】室町パニック
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しばらく歩いてお店を見て回っていたら小腹が空いてきた。
利吉さんも同じだったようで、団子屋ののぼりを指差した。
「あそこで休憩しませんか?」
「いいですね」
しかし向かう途中に気づいた。
…私、お金持ってない。
「あっ、あの。やっぱり私外で待ってるので利吉さん休憩してきてください」
「何言ってるんですか。今は恋仲なのですし、一緒に食べないと意味ないでしょ」
「でも…」
奢ってもらっても何もお返しできない。
団子一つ自分で買えない経済状況に心が荒む。
「私が名前さんと一緒に食べたいんです」
ね?と爽やかな笑顔で言われてしまうと、私は頷くしかなかった。
「それにこう見えても結構稼いでるんですよ。でも使う時間が無くて」
そういえばくのたまちゃん達が高収入とか言ってたな。
「団子ぐらい好きなだけ食べてください」
「ありがとうございます」
そういえば甘味なんて、こっちに来てからなかなか食べられない。
学園長先生のお菓子をたまにお裾分けしてもらうことがあるぐらいで。
「店主、2人で」
「いらっしゃい!」
暖簾をくぐると、空いている席に利吉さんが座ったので向かいに私も座る。
「何にしますか?」
利吉さんは見やすいように私にお品書きを向けてくれた。
「えっと…」
げっ…。
よ、読めない…。
かろうじて「お品書き」だけ読めるが、肝心の内容が分からない。
早く決めないと。
利吉さんが待ってくれてる。
一番最初が大体看板商品だから、それを指定すれば間違いないはず。
「じゃあこれで…」
全然読めないけど、一番最初に書かれている文字を指差した。
「えっ?お茶…ですか?」
「え!?」
なんで一番最初のお品書きがお茶なの!
普通看板商品でしょうが!
不思議そうな顔をする利吉さんに、正直に伝えることにした。
「ごめんなさい…。実は文字が読めなくて…」
なんか…。
どんどん自己肯定感下がる。
できないことばっかりで。
ぐっと机の下で拳を握った。
「名前さん」
声を掛けられて顔上げると、利吉さんは私の隣に移動して腰を下ろした。
「そんなに思い詰めないでください。」
握った拳の上にそっと手を重ねられた。
「読めないなら私が代わりに読みます。文字が読めるようになりたいなら、私が教えます」
だからそんな顔しないで、と優しく語りかけられた。
私が慰められるなんてレンタル彼女失格だ。
「色々ありますよ。看板商品はみたらし団子みたいです」
「じゃあみたらし団子食べたいです」
「あとは適当に頼むので、沢山食べましょう」
利吉さんは店主を呼び止めて、いくつか注文した。
「仲がいいんだねぇ。美男美女でお似合いだ」
「はは、ありかとうございます」
店主は私達が横並びに座って肩を寄せ合っているのを見てそう言った。
利吉さんは美男だけど、私は…と恥ずかしく思っているとぐっと肩を引き寄せられた。
「ちゃんと恋仲に見えてるみたいです」
「本当ですね。利吉さんの恋仲なんて烏滸がましいですが」
「名前さんはもっと自分に自信を持ってください」
元々、自信家ではないにしても、そこまで自分を卑下するタイプでもなかった。
でも、こっちに来てからどんどん自信喪失していってしまう。
「ごめんなさい、利吉さんを楽しませるはずが…」
「謝るのやめてください。次謝ったら口づけしますよ」
「ええっ!」
わたわたと焦っていると、そんな私の反応を見て利吉さんは楽しそうに笑った。
ひ、ひどい…。
「あの…。利吉さんは…その。どこまでを私に求めてるのでしょうか?」
「どこまで…とは?」
「お金頂く以上はちゃんと報酬に見合う分を…って思ってるんですけど」
きょとり、と利吉さんは大きな眼をさらに見開いた。
そしてそっと顔を寄せると、私の耳元で囁いた。
「どこまでさせてくれるんですか?」
囁かれた右耳が熱い。
なんて答えるか悩んでいると「みたらしお待ち!」と店主の声が聞こえたので利吉さんは上体を起こしてそっと離れていった。
利吉さんも同じだったようで、団子屋ののぼりを指差した。
「あそこで休憩しませんか?」
「いいですね」
しかし向かう途中に気づいた。
…私、お金持ってない。
「あっ、あの。やっぱり私外で待ってるので利吉さん休憩してきてください」
「何言ってるんですか。今は恋仲なのですし、一緒に食べないと意味ないでしょ」
「でも…」
奢ってもらっても何もお返しできない。
団子一つ自分で買えない経済状況に心が荒む。
「私が名前さんと一緒に食べたいんです」
ね?と爽やかな笑顔で言われてしまうと、私は頷くしかなかった。
「それにこう見えても結構稼いでるんですよ。でも使う時間が無くて」
そういえばくのたまちゃん達が高収入とか言ってたな。
「団子ぐらい好きなだけ食べてください」
「ありがとうございます」
そういえば甘味なんて、こっちに来てからなかなか食べられない。
学園長先生のお菓子をたまにお裾分けしてもらうことがあるぐらいで。
「店主、2人で」
「いらっしゃい!」
暖簾をくぐると、空いている席に利吉さんが座ったので向かいに私も座る。
「何にしますか?」
利吉さんは見やすいように私にお品書きを向けてくれた。
「えっと…」
げっ…。
よ、読めない…。
かろうじて「お品書き」だけ読めるが、肝心の内容が分からない。
早く決めないと。
利吉さんが待ってくれてる。
一番最初が大体看板商品だから、それを指定すれば間違いないはず。
「じゃあこれで…」
全然読めないけど、一番最初に書かれている文字を指差した。
「えっ?お茶…ですか?」
「え!?」
なんで一番最初のお品書きがお茶なの!
普通看板商品でしょうが!
不思議そうな顔をする利吉さんに、正直に伝えることにした。
「ごめんなさい…。実は文字が読めなくて…」
なんか…。
どんどん自己肯定感下がる。
できないことばっかりで。
ぐっと机の下で拳を握った。
「名前さん」
声を掛けられて顔上げると、利吉さんは私の隣に移動して腰を下ろした。
「そんなに思い詰めないでください。」
握った拳の上にそっと手を重ねられた。
「読めないなら私が代わりに読みます。文字が読めるようになりたいなら、私が教えます」
だからそんな顔しないで、と優しく語りかけられた。
私が慰められるなんてレンタル彼女失格だ。
「色々ありますよ。看板商品はみたらし団子みたいです」
「じゃあみたらし団子食べたいです」
「あとは適当に頼むので、沢山食べましょう」
利吉さんは店主を呼び止めて、いくつか注文した。
「仲がいいんだねぇ。美男美女でお似合いだ」
「はは、ありかとうございます」
店主は私達が横並びに座って肩を寄せ合っているのを見てそう言った。
利吉さんは美男だけど、私は…と恥ずかしく思っているとぐっと肩を引き寄せられた。
「ちゃんと恋仲に見えてるみたいです」
「本当ですね。利吉さんの恋仲なんて烏滸がましいですが」
「名前さんはもっと自分に自信を持ってください」
元々、自信家ではないにしても、そこまで自分を卑下するタイプでもなかった。
でも、こっちに来てからどんどん自信喪失していってしまう。
「ごめんなさい、利吉さんを楽しませるはずが…」
「謝るのやめてください。次謝ったら口づけしますよ」
「ええっ!」
わたわたと焦っていると、そんな私の反応を見て利吉さんは楽しそうに笑った。
ひ、ひどい…。
「あの…。利吉さんは…その。どこまでを私に求めてるのでしょうか?」
「どこまで…とは?」
「お金頂く以上はちゃんと報酬に見合う分を…って思ってるんですけど」
きょとり、と利吉さんは大きな眼をさらに見開いた。
そしてそっと顔を寄せると、私の耳元で囁いた。
「どこまでさせてくれるんですか?」
囁かれた右耳が熱い。
なんて答えるか悩んでいると「みたらしお待ち!」と店主の声が聞こえたので利吉さんは上体を起こしてそっと離れていった。
