【2章】室町パニック
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「はあ…」
門前で日課の掃き掃除をしている私。
内職なら稼げるかもと希望を持ったけど、きり丸くんに体験させて貰ったおかげで見事にその目論見は撃沈した。
むしろ安請け合いする前に分かって良かった。
「名前さん、こんにちは」
「あ、利吉さん!」
ぼーっとしてたせいで利吉さんが入ってきたことに気づかなかった。
「どうしたんですか?ため息なんて吐いて」
覗き込まれた顔は相変わらず美青年で。
ドキッとしたが、平静を装った。
「いえ、内職で稼げないかなぁ〜なんて思ってたんですけど、この前きり丸くんを手伝って、自分の不器用さに気落ちしてたところです」
あはは、と苦笑いすると利吉さんは目を丸くした。
「名前さんお給料貰ってないんですか?」
「あ、これは私が勝手にやってることなんで」
「なんてことですか!私から父上に言いますよ。小松田さんと同じ仕事してるじゃないですか」
「やっ、やめてください。これは部屋と食事を貰ってるお礼に私が勝手にやってることなんで、そもそも頼まれてもないことですし」
憤慨した利吉さんが、そのまま山田先生のところに行こうとするので必死で引っ張った。
「必要な物はどうしてるんですか?」
「生活に必要なものはお借りしてます」
「それでも何か欲しいものがあるから、内職を考えたんでしょう?」
それは…。
私は小さく頷いた。
「私は外に行くことも難しいので、なかなか稼ぐ方法が見つからなくて」
利吉さんは、うーんと頭を捻ったかと思うと、ピンときた表情を次にみせた。
「そうだ!私にいい案があります」
そう言うと、利吉さんは掃き掃除していた箒を奪い取って歩き出した。
「え?利吉さん?」
前を進んでいく利吉さんの後を追いかけた。
*****************
「父上!」
「おお、利吉」
着いた先は山田先生と土井先生が居る職員室兼自室だった。
私は利吉さんの袖を引っ張って「あの…」と声を掛けると、ニコリと笑い返されただけだった。
「洗濯物なら…」
「それは後で受け取ります。名前さんの外出許可を貰いに来ました」
「外出許可?」
反応したのは土井先生だった。
私に目配せするが、私も意図が分からないので首を傾げることで伝えた。
「私が名前さんを雇いたいんです」
「え!?そんなの危険すぎる」
「大丈夫です。全く危険なものではないので」
「しかし…名前さんには追手がいるかもしれないんだぞ」
あ、それは全くもって大丈夫です。
土井先生の指摘に声を大にして言いたいが、ぐっと堪えた。
「私でお役に立てるんでしょうか?」
「はい。名前さんでなければ難しい役割です」
「もっと詳細を…」
「土井先生、忍務を人に話さないのは基本ですよ」
「あの、私で良いならやりたいです」
お金を稼げるチャンス。
これを逃したら次いつお金が手に入るかわからない。
「しかし…」
「大丈夫ですよ。万一のときがあれば私が守ると約束します。それに追手が現れたらそれはそれで情報として非常に有益だ」
「そんな囮みたいなこと…」
土井先生は渋っていたが、私の気持ちはもう固まっていた。
「お願いします!私やりたいです」
利吉さんに「守ってくれるんですよね?」と聞いたら「もちろん」と返ってきた。
それでも首を縦に振らない土井先生に山田先生のアシストもあって無事に外出許可を受け取ることができた。
「遅くならないようにね」
「子供のお使いじゃないんですから」
門前まで見送りに来てくれた土井先生に別れを告げて利吉さんの横を歩く。
勢いで来てしまったけど、利吉さんと長時間過ごす事自体初めてだ。
忍術学園が見えなくなった頃、利吉さんは私の前にしゃがんだ。
「利吉さん?」
「あまり長時間歩くのに慣れてないと聞きました。どうぞ」
「ええ!?いえっ!私、頑張りますから」
「いいんです、私が早く行きたいんです」
あれ、聞いたことあるセリフだな。
迷ったけど、忍務に遅れたら大変だと思い、お言葉に甘えた。
門前で日課の掃き掃除をしている私。
内職なら稼げるかもと希望を持ったけど、きり丸くんに体験させて貰ったおかげで見事にその目論見は撃沈した。
むしろ安請け合いする前に分かって良かった。
「名前さん、こんにちは」
「あ、利吉さん!」
ぼーっとしてたせいで利吉さんが入ってきたことに気づかなかった。
「どうしたんですか?ため息なんて吐いて」
覗き込まれた顔は相変わらず美青年で。
ドキッとしたが、平静を装った。
「いえ、内職で稼げないかなぁ〜なんて思ってたんですけど、この前きり丸くんを手伝って、自分の不器用さに気落ちしてたところです」
あはは、と苦笑いすると利吉さんは目を丸くした。
「名前さんお給料貰ってないんですか?」
「あ、これは私が勝手にやってることなんで」
「なんてことですか!私から父上に言いますよ。小松田さんと同じ仕事してるじゃないですか」
「やっ、やめてください。これは部屋と食事を貰ってるお礼に私が勝手にやってることなんで、そもそも頼まれてもないことですし」
憤慨した利吉さんが、そのまま山田先生のところに行こうとするので必死で引っ張った。
「必要な物はどうしてるんですか?」
「生活に必要なものはお借りしてます」
「それでも何か欲しいものがあるから、内職を考えたんでしょう?」
それは…。
私は小さく頷いた。
「私は外に行くことも難しいので、なかなか稼ぐ方法が見つからなくて」
利吉さんは、うーんと頭を捻ったかと思うと、ピンときた表情を次にみせた。
「そうだ!私にいい案があります」
そう言うと、利吉さんは掃き掃除していた箒を奪い取って歩き出した。
「え?利吉さん?」
前を進んでいく利吉さんの後を追いかけた。
*****************
「父上!」
「おお、利吉」
着いた先は山田先生と土井先生が居る職員室兼自室だった。
私は利吉さんの袖を引っ張って「あの…」と声を掛けると、ニコリと笑い返されただけだった。
「洗濯物なら…」
「それは後で受け取ります。名前さんの外出許可を貰いに来ました」
「外出許可?」
反応したのは土井先生だった。
私に目配せするが、私も意図が分からないので首を傾げることで伝えた。
「私が名前さんを雇いたいんです」
「え!?そんなの危険すぎる」
「大丈夫です。全く危険なものではないので」
「しかし…名前さんには追手がいるかもしれないんだぞ」
あ、それは全くもって大丈夫です。
土井先生の指摘に声を大にして言いたいが、ぐっと堪えた。
「私でお役に立てるんでしょうか?」
「はい。名前さんでなければ難しい役割です」
「もっと詳細を…」
「土井先生、忍務を人に話さないのは基本ですよ」
「あの、私で良いならやりたいです」
お金を稼げるチャンス。
これを逃したら次いつお金が手に入るかわからない。
「しかし…」
「大丈夫ですよ。万一のときがあれば私が守ると約束します。それに追手が現れたらそれはそれで情報として非常に有益だ」
「そんな囮みたいなこと…」
土井先生は渋っていたが、私の気持ちはもう固まっていた。
「お願いします!私やりたいです」
利吉さんに「守ってくれるんですよね?」と聞いたら「もちろん」と返ってきた。
それでも首を縦に振らない土井先生に山田先生のアシストもあって無事に外出許可を受け取ることができた。
「遅くならないようにね」
「子供のお使いじゃないんですから」
門前まで見送りに来てくれた土井先生に別れを告げて利吉さんの横を歩く。
勢いで来てしまったけど、利吉さんと長時間過ごす事自体初めてだ。
忍術学園が見えなくなった頃、利吉さんは私の前にしゃがんだ。
「利吉さん?」
「あまり長時間歩くのに慣れてないと聞きました。どうぞ」
「ええ!?いえっ!私、頑張りますから」
「いいんです、私が早く行きたいんです」
あれ、聞いたことあるセリフだな。
迷ったけど、忍務に遅れたら大変だと思い、お言葉に甘えた。
