【2章】室町パニック
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「おばちゃん、お皿洗い終わりました」
「ありがとう!!助かったわぁ」
いつもタダ飯を食べさせてもらっているのは申し訳ないので、食堂のおばちゃんに頼んでお皿洗いをさせてもらっている。
本当は調理はできなくても配膳ぐらいは手伝えそうと思っていたのだが、私のことをよく思わない人たちがいる限りは、その人たちが安心してご飯を食べられるように食事周りは触らないことにしている。
以前おばちゃんに「良かったら配膳も手伝ってくれない?」と頼まれたときに先の思いを伝えたら眉を下げて「そんなに気を遣わなくても・・・」と言われたのだが、心当たりもあったらしくそれ以上は押されなかった。
ご飯もなるべく最後か一番最初にパパッと終わらせて、食堂には滞在しないように心掛けている。
たまに土井先生や伊作くん、仙蔵くんを見かけたらご一緒することもあるのだが。
「白湯もらってもいいですか?」
「もちろん、いいわよ」
ちょっと外に出るわね、と裏口から出て行ったおばちゃんの後ろ姿を眺めながら沸騰させた白湯を湯呑に注ぐ。
ほどよい湯加減になるのを待っている間、食堂回りの雑草でも抜いておこうと私も外へ出た。
「ねぇ、今のうちに」
「ちょっと、やめなさいよ」
「そういうの良くないと思いましゅ」
「ちょっと盛るだけよ」
「でも・・・」
「あの人が間者だったら気付いて白湯を捨てるわよ。逆に飲んだら間者じゃない可能性が高くなる」
「もし飲んじゃったらどうするの!」
「大丈夫。遅効性のしびれ薬で時間経過と共に作用も消えるから。ちょっと体調悪いなって思って自室で寝て起きたらもう回復してるわよ」
天井裏でそんな会話がされているなんて、私は露ほども知らなかった。
**************
「もうそろそろ飲み頃かな・・・」
雑草を引き終えて、手を洗って戻ってみると白湯は飲める温度まで下がっていた。
「ん・・・?なんかちょっと苦い?」
湯呑を口から離して首を傾げる。
「(ストレス溜まってるのかな・・・)」
ストレスが溜まると味覚がおかしくなるっていうし。
根本的な問題が何も解決していない以上、ストレスは間違いなく溜まっている。
とうとう味覚に支障が出始めたのか。
私はため息を吐くと白湯を飲み干して、湯呑を洗って食堂を出た。
「全部飲んだわね」
「やっぱり間者じゃないのよ!」
「大丈夫でしゅかね・・・」
「あっ!もう午後の授業始まるわよ!」
「急がなくっちゃ」
天井裏で交わされたこの会話も、やはり私の耳には一ミリも届かなかった。
「あれ・・・?何かおかしい・・・」
いつも門前ばかり掃いているので、今日はいつもと違う場所を・・・と思い火薬倉庫周りに手を付けていた。
しかし掃き始めて少し時間が経った頃に身体がどんどん重くなっていく。
「あれ・・・?」
手が痺れて力が入らない。
カラン、と私の手から箒が落ちた。
「はあっ・・・」
息を大きく吸い込んで吐く。
しかし次第に立っていられなくなって、ずるずると壁に背を預けて倒れこんだ。
**************
「あ、土井先生!」
「小松田くん、どうしたんだい?」
「名前ちゃん見ませんでしたか?」
「いいや。どうして?」
「うーん。いつも掃き掃除している門のところにいなくて。もしかして落とし穴に落ちちゃったかなって、探してるんです」
君じゃないんだからそんなしょっちゅう落ちないだろう、と思ったが口にするのはやめた。
小松田くんは私の返事を聞くと、そのままどこかへ行ってしまった。
もし会ったら小松田くんが探していたと伝えておこう、と思いふと外を見るとシナ先生とくのたま達の姿があった。
一同揃ってこっちの方に来るのは珍しいな、と思って見ていたらシナ先生と目が合った。
パチッと目を見開いて、シナ先生は手招きする仕草をしてみせた。
「私・・・?」
自分を指さすと、遠くの方で頷いているので急いで駆けた。
「土井先生」
シナ先生が少し焦った様子で矢継ぎ早に口を開いた。
「大変なことになりました。この子達が名前さんの飲み物に痺れ薬を混ぜたらしいのですが、その分量が規定の倍入っていたようで」
「痺れ薬!?」
聞けば名前さんのことを間者かどうか試したのだとか。
「彼女の部屋は確か土井先生の隣ですよね?」
「ええ」
「今から行ってきますわ」
「私も行きます」
居ても立ってもいられない。
足早に名前さんの部屋を目指した。
「いない・・・」
彼女は帰って来た様子がなかった。
小松田くんがさっき探していたことを考えると・・・。
「土井先生!?」
私は急いで外へと飛び出した。
「ありがとう!!助かったわぁ」
いつもタダ飯を食べさせてもらっているのは申し訳ないので、食堂のおばちゃんに頼んでお皿洗いをさせてもらっている。
本当は調理はできなくても配膳ぐらいは手伝えそうと思っていたのだが、私のことをよく思わない人たちがいる限りは、その人たちが安心してご飯を食べられるように食事周りは触らないことにしている。
以前おばちゃんに「良かったら配膳も手伝ってくれない?」と頼まれたときに先の思いを伝えたら眉を下げて「そんなに気を遣わなくても・・・」と言われたのだが、心当たりもあったらしくそれ以上は押されなかった。
ご飯もなるべく最後か一番最初にパパッと終わらせて、食堂には滞在しないように心掛けている。
たまに土井先生や伊作くん、仙蔵くんを見かけたらご一緒することもあるのだが。
「白湯もらってもいいですか?」
「もちろん、いいわよ」
ちょっと外に出るわね、と裏口から出て行ったおばちゃんの後ろ姿を眺めながら沸騰させた白湯を湯呑に注ぐ。
ほどよい湯加減になるのを待っている間、食堂回りの雑草でも抜いておこうと私も外へ出た。
「ねぇ、今のうちに」
「ちょっと、やめなさいよ」
「そういうの良くないと思いましゅ」
「ちょっと盛るだけよ」
「でも・・・」
「あの人が間者だったら気付いて白湯を捨てるわよ。逆に飲んだら間者じゃない可能性が高くなる」
「もし飲んじゃったらどうするの!」
「大丈夫。遅効性のしびれ薬で時間経過と共に作用も消えるから。ちょっと体調悪いなって思って自室で寝て起きたらもう回復してるわよ」
天井裏でそんな会話がされているなんて、私は露ほども知らなかった。
**************
「もうそろそろ飲み頃かな・・・」
雑草を引き終えて、手を洗って戻ってみると白湯は飲める温度まで下がっていた。
「ん・・・?なんかちょっと苦い?」
湯呑を口から離して首を傾げる。
「(ストレス溜まってるのかな・・・)」
ストレスが溜まると味覚がおかしくなるっていうし。
根本的な問題が何も解決していない以上、ストレスは間違いなく溜まっている。
とうとう味覚に支障が出始めたのか。
私はため息を吐くと白湯を飲み干して、湯呑を洗って食堂を出た。
「全部飲んだわね」
「やっぱり間者じゃないのよ!」
「大丈夫でしゅかね・・・」
「あっ!もう午後の授業始まるわよ!」
「急がなくっちゃ」
天井裏で交わされたこの会話も、やはり私の耳には一ミリも届かなかった。
「あれ・・・?何かおかしい・・・」
いつも門前ばかり掃いているので、今日はいつもと違う場所を・・・と思い火薬倉庫周りに手を付けていた。
しかし掃き始めて少し時間が経った頃に身体がどんどん重くなっていく。
「あれ・・・?」
手が痺れて力が入らない。
カラン、と私の手から箒が落ちた。
「はあっ・・・」
息を大きく吸い込んで吐く。
しかし次第に立っていられなくなって、ずるずると壁に背を預けて倒れこんだ。
**************
「あ、土井先生!」
「小松田くん、どうしたんだい?」
「名前ちゃん見ませんでしたか?」
「いいや。どうして?」
「うーん。いつも掃き掃除している門のところにいなくて。もしかして落とし穴に落ちちゃったかなって、探してるんです」
君じゃないんだからそんなしょっちゅう落ちないだろう、と思ったが口にするのはやめた。
小松田くんは私の返事を聞くと、そのままどこかへ行ってしまった。
もし会ったら小松田くんが探していたと伝えておこう、と思いふと外を見るとシナ先生とくのたま達の姿があった。
一同揃ってこっちの方に来るのは珍しいな、と思って見ていたらシナ先生と目が合った。
パチッと目を見開いて、シナ先生は手招きする仕草をしてみせた。
「私・・・?」
自分を指さすと、遠くの方で頷いているので急いで駆けた。
「土井先生」
シナ先生が少し焦った様子で矢継ぎ早に口を開いた。
「大変なことになりました。この子達が名前さんの飲み物に痺れ薬を混ぜたらしいのですが、その分量が規定の倍入っていたようで」
「痺れ薬!?」
聞けば名前さんのことを間者かどうか試したのだとか。
「彼女の部屋は確か土井先生の隣ですよね?」
「ええ」
「今から行ってきますわ」
「私も行きます」
居ても立ってもいられない。
足早に名前さんの部屋を目指した。
「いない・・・」
彼女は帰って来た様子がなかった。
小松田くんがさっき探していたことを考えると・・・。
「土井先生!?」
私は急いで外へと飛び出した。
