【4章】今も未来も
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「名前ちゃん、大丈夫ぅー!?」
あわあわと慌てている小松田さんが落とし穴を覗き込んでいた。
「うん、大丈夫・・・。でもそんなに覗き込んだら・・・」
「うわあっ」
「ほら・・・」
上から落ちてきた小松田さんを思わず避けてしまった。
「ご、ごめん。小松田さんこそ大丈夫?」
「僕は大丈夫!名前ちゃんに怪我がなかったのなら良かった」
にこにこと笑う小松田さんを見ていると、悩み事とか全部吹っ飛んでしまう。
「あのね」
「うん?」
小首を傾げる小松田さんに、私はポツポツ自分の身の上を話し始めた。
彼にだったら話せる気がした。
「私ね、未来から来たんだ」
「未来?」
「うん」
「そうなんだぁ」
え、それだけ?
小松田さんを見ると、イマイチ理解していなさそうだった。
「えっと・・・まぁそれだけといえば、それだけなんだけど・・・」
「未来って何があるの?」
「え!?うーん・・・動く乗り物があったり、大体なんでも自動でできたり・・・」
「ジドウ?」
「勝手に機械がやってくれるの」
「えー!すごいねぇ!!」
元々大きい眼をさらに大きくして驚いていた。
「んー・・・じゃあ、名前ちゃんは南蛮のお姫様じゃないってこと?」
「うん」
「なんだ!良かった」
「どうして?」
「だってお姫様だったらいつか南蛮に帰っちゃうかもしれなかったでしょ?」
そうなったら寂しいなぁーって、僕思ってたんだ。
と小松田さんが言うので胸がジンと温かくなった。
「私がいなくなったら寂しい?」
「うん。寂しいよ!僕、名前ちゃんのこと大好きだから」
「嬉しい。私も小松田さんのこと好きだよ」
彼の言う好きと私の言う好きはきっと種類が違うだろう。
気づいてしまったのだ。
私は小松田さんのことが異性として好きなのだと。
タソガレドキに居たとき、文次郎くんとの一件の時みたいに小松田さんが来てくれないかな・・・なんて願ってた。
あの時、無条件に私を信じてくれた小松田さんのことを、私はいつの間にか好きになっていた。
いつもにこにこしている小松田さんと一緒にいると、心穏やかに過ごせる。
だから、私と小松田さんが言う好きの種類が違うことが切なかった。
小松田さんはいつもの笑顔を私に向けた。
「ほんと!?じゃあ、僕のお嫁さんになってくれる?」
*******************
いつも僕がドジをしても笑って一緒に片付けたり、手伝ってくれる名前ちゃん。
そんな名前ちゃんと一緒にいる時間が僕は大好きだった。
名前ちゃんは皆の人気者で、事務員として過ごす時間は僕が彼女を独り占めできる唯一の時間だった。
前までは、お兄ちゃんのお嫁さんになってくれたら、僕とも家族になれるし、いい案だと思ったんだけど。
ふと、やっぱりお兄ちゃんのお嫁さんにはなってほしくないと思うようになった。
タソガレドキに囚われてしまって、僕一人で事務員の仕事を回しているときに、気づいたのだ。
僕は名前ちゃんのことが好きだってこと。
ぽっかり穴が開いたみたいに寂しくて。
正門から誰かが入ってくる度に名前ちゃんかもしれないと期待してバインダーを持って走っては、彼女じゃないことにがっかりした。
こっちに戻って来てからは、溜まっていた仕事を分散して片付けていたので、なかなか二人で話す時間が無かった。
久しぶりに二人きりになれたこの空間で、素直に気持ちを伝えたら名前ちゃんからも好きと言ってもらえた。
嬉しくて、気持ちが昂って、思わず先の話までしてしまった。
でも、好き同士はいつか結婚するし、いいよね?
「け、結婚!?小松田さん、私のこと好きなの?」
「え?さっきそう言ったよね?」
名前ちゃんも好きって返してくれたよね?と聞けば、少し動揺した様子だったが、ちゃんと伝わっていたようで「うん・・・」と頬を赤く染めて頷いた。
「で、でも結婚は・・・ちょっと早いかな?」
「そっかぁ・・・」
「小松田さんはいいの!?私未来人だよ!?」
「名前ちゃんは名前ちゃんだよ?あ、もしかして未来に帰っちゃう?」
「帰るつもりはないんだけど・・・」
では他に何か問題でもあるのだろうか?
僕が首を傾げていると、名前ちゃんは「ははっ」と気の抜けた笑い声を漏らした。
「小松田さんは小松田さんだね。だから私好きになったんだよ」
名前ちゃんが笑顔になってくれて、僕は安心した。
「僕も名前ちゃんのことだーい好き」
ずっと一緒にいようね、名前ちゃん。
~小松田(サブ)ルートFin~
あわあわと慌てている小松田さんが落とし穴を覗き込んでいた。
「うん、大丈夫・・・。でもそんなに覗き込んだら・・・」
「うわあっ」
「ほら・・・」
上から落ちてきた小松田さんを思わず避けてしまった。
「ご、ごめん。小松田さんこそ大丈夫?」
「僕は大丈夫!名前ちゃんに怪我がなかったのなら良かった」
にこにこと笑う小松田さんを見ていると、悩み事とか全部吹っ飛んでしまう。
「あのね」
「うん?」
小首を傾げる小松田さんに、私はポツポツ自分の身の上を話し始めた。
彼にだったら話せる気がした。
「私ね、未来から来たんだ」
「未来?」
「うん」
「そうなんだぁ」
え、それだけ?
小松田さんを見ると、イマイチ理解していなさそうだった。
「えっと・・・まぁそれだけといえば、それだけなんだけど・・・」
「未来って何があるの?」
「え!?うーん・・・動く乗り物があったり、大体なんでも自動でできたり・・・」
「ジドウ?」
「勝手に機械がやってくれるの」
「えー!すごいねぇ!!」
元々大きい眼をさらに大きくして驚いていた。
「んー・・・じゃあ、名前ちゃんは南蛮のお姫様じゃないってこと?」
「うん」
「なんだ!良かった」
「どうして?」
「だってお姫様だったらいつか南蛮に帰っちゃうかもしれなかったでしょ?」
そうなったら寂しいなぁーって、僕思ってたんだ。
と小松田さんが言うので胸がジンと温かくなった。
「私がいなくなったら寂しい?」
「うん。寂しいよ!僕、名前ちゃんのこと大好きだから」
「嬉しい。私も小松田さんのこと好きだよ」
彼の言う好きと私の言う好きはきっと種類が違うだろう。
気づいてしまったのだ。
私は小松田さんのことが異性として好きなのだと。
タソガレドキに居たとき、文次郎くんとの一件の時みたいに小松田さんが来てくれないかな・・・なんて願ってた。
あの時、無条件に私を信じてくれた小松田さんのことを、私はいつの間にか好きになっていた。
いつもにこにこしている小松田さんと一緒にいると、心穏やかに過ごせる。
だから、私と小松田さんが言う好きの種類が違うことが切なかった。
小松田さんはいつもの笑顔を私に向けた。
「ほんと!?じゃあ、僕のお嫁さんになってくれる?」
*******************
いつも僕がドジをしても笑って一緒に片付けたり、手伝ってくれる名前ちゃん。
そんな名前ちゃんと一緒にいる時間が僕は大好きだった。
名前ちゃんは皆の人気者で、事務員として過ごす時間は僕が彼女を独り占めできる唯一の時間だった。
前までは、お兄ちゃんのお嫁さんになってくれたら、僕とも家族になれるし、いい案だと思ったんだけど。
ふと、やっぱりお兄ちゃんのお嫁さんにはなってほしくないと思うようになった。
タソガレドキに囚われてしまって、僕一人で事務員の仕事を回しているときに、気づいたのだ。
僕は名前ちゃんのことが好きだってこと。
ぽっかり穴が開いたみたいに寂しくて。
正門から誰かが入ってくる度に名前ちゃんかもしれないと期待してバインダーを持って走っては、彼女じゃないことにがっかりした。
こっちに戻って来てからは、溜まっていた仕事を分散して片付けていたので、なかなか二人で話す時間が無かった。
久しぶりに二人きりになれたこの空間で、素直に気持ちを伝えたら名前ちゃんからも好きと言ってもらえた。
嬉しくて、気持ちが昂って、思わず先の話までしてしまった。
でも、好き同士はいつか結婚するし、いいよね?
「け、結婚!?小松田さん、私のこと好きなの?」
「え?さっきそう言ったよね?」
名前ちゃんも好きって返してくれたよね?と聞けば、少し動揺した様子だったが、ちゃんと伝わっていたようで「うん・・・」と頬を赤く染めて頷いた。
「で、でも結婚は・・・ちょっと早いかな?」
「そっかぁ・・・」
「小松田さんはいいの!?私未来人だよ!?」
「名前ちゃんは名前ちゃんだよ?あ、もしかして未来に帰っちゃう?」
「帰るつもりはないんだけど・・・」
では他に何か問題でもあるのだろうか?
僕が首を傾げていると、名前ちゃんは「ははっ」と気の抜けた笑い声を漏らした。
「小松田さんは小松田さんだね。だから私好きになったんだよ」
名前ちゃんが笑顔になってくれて、僕は安心した。
「僕も名前ちゃんのことだーい好き」
ずっと一緒にいようね、名前ちゃん。
~小松田(サブ)ルートFin~
