【4章】今も未来も
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※if/番外編の「もし不健全な夜を過ごしたら」が起こったことになってます。
「大丈夫ですか!?」
利吉さんは一目散に穴の中へ駆け下りて、心配そうに尋ねてくれた。
「はい、大丈夫です」
ぐずぐずと泣きながら大丈夫と言っても説得力がない。
「もー…」
身体を目視で確認した利吉さんは「仕方がない人ですねぇ…」と優しい目で私の頭を胸元に抱え込んだ。
「心配かけないでください」
「すみません…」
「でも…嬉しかったです」
「え?」
「やっと、名前さんの全てを知れた気がしました」
頬をゆるゆると撫でられ、上を向かされた。
「あの日、夢で魘されていたとき、まるで平安に行って戻ってきたみたいな口ぶりだったので」
利吉さんは気付いていた。
私が時代を超えて飛んできた可能性を。
「まさか…とは思いましたが、名前さんが言うなら途端に現実のものに感じてます」
そして利吉さんは嬉しそうにはにかんだ。
「私はむしろ今名前さんへの想いが確かなものだと再確認しました。出自のことを知った今でも私の気持ちは何一つ変わらない」
「名前さんのことが好きです」
あの日はまだ迷いがあって、素直に受け入れられなかったけれど。
私は利吉さんの首に腕を回してすり寄った。
「私も……利吉さんが好きです」
きっと、また先送りにされると思っていたのであろう。
利吉さんは目を丸くして、驚いていた。
「名前さん、すごく嬉しいですが…。急がなくていいんですよ。私はいくらでも待ってますから」
私は首を横に振った。
「私は…利吉さんがいいです。あのときはまだ自分の気持ちが分からなかったけど、今なら分かります」
私は何度も伝えてくれた彼に倣って、次は目を見てはっきりと告げた。
「私は利吉さんが好きです」
**********************
正直…名前さんは自分の想いに応えてくれることは無いのではないかと思っていた。
私が想いを告げたあの日、薄々分かってしまったのだ。自分ではない誰かがその心に住み着いていると。
そしておそらくそれは忍術学園にいる誰かだと。
その時点で自分は望み薄だと認めざるを得なかった。
どれだけ会えた時に彼女に想いを伝えて、必死に繋ぎ止めようとしても、身の上が不安定な名前さんは安心を求めて、毎日会える人に想いを寄せるに違いない。
そう思っていた。
それでも諦めきれなくて、悪足掻きをしていたのだが、まさか、その足掻きが実を結ぶことになるなんて誰が予測できようか。
「夢……じゃないんですよね」
「現実ですよ」
ふわふわした感情で名前さんの瞳に問いかけると、彼女は先ほど脇腹を突いた仕返しだと、私の頬を抓った。
「気持ちが昂りすぎて、痛いのか分かりません」
そう言うと、引っ張っていた頬を離して、名前さんは私の胸に寄り添った。
あの彼女が自ら甘えてくれるなんて。
抓られた頬の痛みより、触れる温もりが、これは現実なのだと教えてくれた。
「今日も一緒に寝てくれますか?」
全部話した反動でどこかに飛んでいってしまわないか見張っててほしい、と恋仲にお願いされれば、聞く以外の選択肢は私には無い。
「もちろん、ずっと一緒にいます」
貴方が私の傍から離れないように。
私の胸元ですりすりと甘えてくる名前さんの頭に思わず頬を寄せて、私もすり寄せた。
今までの彼女なら恥ずかしがって身体を離されてしまうところが、さらにぐりぐりとめり込んできたので、やはりこれは現実なのだと再び強く噛みしめられた。
~利吉(サブ)ルートFin~
「大丈夫ですか!?」
利吉さんは一目散に穴の中へ駆け下りて、心配そうに尋ねてくれた。
「はい、大丈夫です」
ぐずぐずと泣きながら大丈夫と言っても説得力がない。
「もー…」
身体を目視で確認した利吉さんは「仕方がない人ですねぇ…」と優しい目で私の頭を胸元に抱え込んだ。
「心配かけないでください」
「すみません…」
「でも…嬉しかったです」
「え?」
「やっと、名前さんの全てを知れた気がしました」
頬をゆるゆると撫でられ、上を向かされた。
「あの日、夢で魘されていたとき、まるで平安に行って戻ってきたみたいな口ぶりだったので」
利吉さんは気付いていた。
私が時代を超えて飛んできた可能性を。
「まさか…とは思いましたが、名前さんが言うなら途端に現実のものに感じてます」
そして利吉さんは嬉しそうにはにかんだ。
「私はむしろ今名前さんへの想いが確かなものだと再確認しました。出自のことを知った今でも私の気持ちは何一つ変わらない」
「名前さんのことが好きです」
あの日はまだ迷いがあって、素直に受け入れられなかったけれど。
私は利吉さんの首に腕を回してすり寄った。
「私も……利吉さんが好きです」
きっと、また先送りにされると思っていたのであろう。
利吉さんは目を丸くして、驚いていた。
「名前さん、すごく嬉しいですが…。急がなくていいんですよ。私はいくらでも待ってますから」
私は首を横に振った。
「私は…利吉さんがいいです。あのときはまだ自分の気持ちが分からなかったけど、今なら分かります」
私は何度も伝えてくれた彼に倣って、次は目を見てはっきりと告げた。
「私は利吉さんが好きです」
**********************
正直…名前さんは自分の想いに応えてくれることは無いのではないかと思っていた。
私が想いを告げたあの日、薄々分かってしまったのだ。自分ではない誰かがその心に住み着いていると。
そしておそらくそれは忍術学園にいる誰かだと。
その時点で自分は望み薄だと認めざるを得なかった。
どれだけ会えた時に彼女に想いを伝えて、必死に繋ぎ止めようとしても、身の上が不安定な名前さんは安心を求めて、毎日会える人に想いを寄せるに違いない。
そう思っていた。
それでも諦めきれなくて、悪足掻きをしていたのだが、まさか、その足掻きが実を結ぶことになるなんて誰が予測できようか。
「夢……じゃないんですよね」
「現実ですよ」
ふわふわした感情で名前さんの瞳に問いかけると、彼女は先ほど脇腹を突いた仕返しだと、私の頬を抓った。
「気持ちが昂りすぎて、痛いのか分かりません」
そう言うと、引っ張っていた頬を離して、名前さんは私の胸に寄り添った。
あの彼女が自ら甘えてくれるなんて。
抓られた頬の痛みより、触れる温もりが、これは現実なのだと教えてくれた。
「今日も一緒に寝てくれますか?」
全部話した反動でどこかに飛んでいってしまわないか見張っててほしい、と恋仲にお願いされれば、聞く以外の選択肢は私には無い。
「もちろん、ずっと一緒にいます」
貴方が私の傍から離れないように。
私の胸元ですりすりと甘えてくる名前さんの頭に思わず頬を寄せて、私もすり寄せた。
今までの彼女なら恥ずかしがって身体を離されてしまうところが、さらにぐりぐりとめり込んできたので、やはりこれは現実なのだと再び強く噛みしめられた。
~利吉(サブ)ルートFin~
