【4章】今も未来も
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走って出て行ってしまった名前さんの背中をしばらく見送ってしまった。
だが、すぐに私は立ち上がって彼女を追いかけた。
一瞬何を言っていたのか理解できなかったが、名前さんの言葉そのままだ。
❝数百年遡って飛んできた❞
それが全ての答えだ。
ずっと身の上を打ち明けられない理由、彼女の洗練された見目、日常生活に関する知識の無さ、どれを取っても❝未来から来た❞と言われたら納得した。
そして、潮江との一件では判断が遅く、名前さんを傷つけてしまった。
もう二度とあんな思いはさせない。
一人で泣かせたりなんかしない。
「わあっ!!!」
走り去った彼女の声が闇夜に響き、一寸後にはドスンと落とし穴に落ちた音が聞こえた。
慌てて駆けつけると、膝を抱えて泣いている名前さんと目が合った。
月明りに照らされた彼女はひどく儚げで、このまま天に昇っていってしまうのではないかと、そんな馬鹿なことあるはずないのに胸に不安が渦巻いた。
いや、もし本当に未来から来たのなら、未来へ帰ってしまうかもしれない。
そうならないように、私は腕の中に名前さんを閉じ込めた。
「信じてくれますか?」
名前さんが話してくれた内容は私の経験則ではとても理解し難いものではあったが、理解する努力や話を受け入れることはできた。
それよりも、やっと名前さんの心の芯に触れることができて、それが何よりも嬉しかった。
落とし穴に落ちていた木の棒で、バスや電車を絵で描いて見せてくれた。
本当にこんなに便利なものが数百年後にできるのか・・・。
私が生きている間にはその片鱗さえ見ることは叶わなさそうだな。
知識欲が刺激され、ぜひこの目で見たかった・・・と思う。
何より、名前さんが見てきたものを私も見たいと思った。
「私、自由な室町時代が好きです。だから私はここで生きていきたいです」
なんて、強い女性なんだろう。
あんなに色々あったのに、一度も心が折れることなく、今日まで過ごしてきた彼女を素直に尊敬した。
いや・・・違うな。
強くならざるを得なかったのだ。
それなのに、私は・・・。
思い出すのはやはり潮江との一件。
「私はもう受け入れている」
みんなが受け入れてくれるのか、と一抹の不安を抱えている彼女の不安はいますぐに取り去ってあげたい。
同じ轍は踏まない。
「約束する。私が名前さんを守るよ」
ほんのり目元が赤いのは、泣いたせいだろうか。
私の言葉に心が揺らいでいるようにも見えた。
「名前さんが好きだ」
言えるときに言わないと、言えなくなってしまうかもしれないから。全てを失ったことがある私は、焦りがあった。
もしかしたら困らせてしまうかもしれないけれど。
それでも言えずに、後悔したくないと思ったのだ。
「わ、私も・・・土井先生のことが好きです」
だから、室町に残りたいっていうのもあって・・・と恥ずかしそうに話す名前さんが愛おしかった。
私がこの時代に残る理由になっているなんて。
「幸せにするよ」
それがこれからの私にできる唯一のことだと思った。
私の腕の中で幸せそうに名前さんは微笑んだ。
~土井(メイン)ルートFin~
だが、すぐに私は立ち上がって彼女を追いかけた。
一瞬何を言っていたのか理解できなかったが、名前さんの言葉そのままだ。
❝数百年遡って飛んできた❞
それが全ての答えだ。
ずっと身の上を打ち明けられない理由、彼女の洗練された見目、日常生活に関する知識の無さ、どれを取っても❝未来から来た❞と言われたら納得した。
そして、潮江との一件では判断が遅く、名前さんを傷つけてしまった。
もう二度とあんな思いはさせない。
一人で泣かせたりなんかしない。
「わあっ!!!」
走り去った彼女の声が闇夜に響き、一寸後にはドスンと落とし穴に落ちた音が聞こえた。
慌てて駆けつけると、膝を抱えて泣いている名前さんと目が合った。
月明りに照らされた彼女はひどく儚げで、このまま天に昇っていってしまうのではないかと、そんな馬鹿なことあるはずないのに胸に不安が渦巻いた。
いや、もし本当に未来から来たのなら、未来へ帰ってしまうかもしれない。
そうならないように、私は腕の中に名前さんを閉じ込めた。
「信じてくれますか?」
名前さんが話してくれた内容は私の経験則ではとても理解し難いものではあったが、理解する努力や話を受け入れることはできた。
それよりも、やっと名前さんの心の芯に触れることができて、それが何よりも嬉しかった。
落とし穴に落ちていた木の棒で、バスや電車を絵で描いて見せてくれた。
本当にこんなに便利なものが数百年後にできるのか・・・。
私が生きている間にはその片鱗さえ見ることは叶わなさそうだな。
知識欲が刺激され、ぜひこの目で見たかった・・・と思う。
何より、名前さんが見てきたものを私も見たいと思った。
「私、自由な室町時代が好きです。だから私はここで生きていきたいです」
なんて、強い女性なんだろう。
あんなに色々あったのに、一度も心が折れることなく、今日まで過ごしてきた彼女を素直に尊敬した。
いや・・・違うな。
強くならざるを得なかったのだ。
それなのに、私は・・・。
思い出すのはやはり潮江との一件。
「私はもう受け入れている」
みんなが受け入れてくれるのか、と一抹の不安を抱えている彼女の不安はいますぐに取り去ってあげたい。
同じ轍は踏まない。
「約束する。私が名前さんを守るよ」
ほんのり目元が赤いのは、泣いたせいだろうか。
私の言葉に心が揺らいでいるようにも見えた。
「名前さんが好きだ」
言えるときに言わないと、言えなくなってしまうかもしれないから。全てを失ったことがある私は、焦りがあった。
もしかしたら困らせてしまうかもしれないけれど。
それでも言えずに、後悔したくないと思ったのだ。
「わ、私も・・・土井先生のことが好きです」
だから、室町に残りたいっていうのもあって・・・と恥ずかしそうに話す名前さんが愛おしかった。
私がこの時代に残る理由になっているなんて。
「幸せにするよ」
それがこれからの私にできる唯一のことだと思った。
私の腕の中で幸せそうに名前さんは微笑んだ。
~土井(メイン)ルートFin~
