【3章】フォーリンラブin室町
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信じられない。
信じられない!!
酔った勢いで暴露してしまった。
廊下をドタドタと走っている内に酔いなんて冷めた。
どうしよう。
今みんなのところになんて戻れない。
私は無我夢中で走った。
いきなり室町時代に飛ばされて。
右も左も分からない中、ここで保護してもらって。
はじめは帰りたいと心の中で思っていたが、今はむしろ帰るのが怖い。
現代が今どうなっているかが不安というのももちろんある。
でも、私はここで皆と一緒に過ごす内に、心穏やかな毎日を過ごしていることに気付いた。
私の居場所はここにある。
そして何より・・・。
はっきり自覚したのはつい最近だけど。
私は恋に落ちてしまったのだ。
彼とずっと一緒に居たい。
自覚した以上、これからどうやって彼と接していくか・・・なんて考えていたのに。
酒に酔った自分が計画をぶっ壊してしまった。
そりゃ、いつかはカミングアウトする日が来たとしても、少なくとも今、こんな形で行うつもりじゃなかった。
「わあっ!!!」
月明かりしか光がない中、校庭を突き抜けていた私は、恋に落ちたばかりでなく、穴にも落ちた。
ドスン、と尻もちをついてしまった。
「いたた・・・」
痛いけど、どこも怪我しておらず、ホッと息を吐いた。
とても自力では上がれそうになく、私は膝を抱えてぼんやり空を見上げた。
「綺麗だなぁ・・・」
まんまるお月様と綺麗な星空が、視界いっぱいに広がっている。
「これからどうしよう・・・」
あれだけ口を滑らしておいて、「なんでもありません」は通用しないだろう。
きちんと説明しなければ・・・。
しかし、怖かった。
みんなのことは信じているが、それでも漠然とした不安感が胸を襲った。膝を三角に折って、胸の前で抱えた。
不安は涙となって、頬を伝った。
「はあ・・・」
泣いてる場合じゃない。
この時間で頭を整理して、どういう流れで説明するか決めないと。
無理矢理頭を働かせていると、遠くの方から地面を蹴る音が聞こえた。
ザッザッ。
足音はこちらに確実に近づいていた。
「あ・・・」
逆光でよく見えないが、落とし穴を覗き込んだ人物が月明りに照らされた。
それは、私が一番会いたくて、会いたくない、あの人だった。
信じられない!!
酔った勢いで暴露してしまった。
廊下をドタドタと走っている内に酔いなんて冷めた。
どうしよう。
今みんなのところになんて戻れない。
私は無我夢中で走った。
いきなり室町時代に飛ばされて。
右も左も分からない中、ここで保護してもらって。
はじめは帰りたいと心の中で思っていたが、今はむしろ帰るのが怖い。
現代が今どうなっているかが不安というのももちろんある。
でも、私はここで皆と一緒に過ごす内に、心穏やかな毎日を過ごしていることに気付いた。
私の居場所はここにある。
そして何より・・・。
はっきり自覚したのはつい最近だけど。
私は恋に落ちてしまったのだ。
彼とずっと一緒に居たい。
自覚した以上、これからどうやって彼と接していくか・・・なんて考えていたのに。
酒に酔った自分が計画をぶっ壊してしまった。
そりゃ、いつかはカミングアウトする日が来たとしても、少なくとも今、こんな形で行うつもりじゃなかった。
「わあっ!!!」
月明かりしか光がない中、校庭を突き抜けていた私は、恋に落ちたばかりでなく、穴にも落ちた。
ドスン、と尻もちをついてしまった。
「いたた・・・」
痛いけど、どこも怪我しておらず、ホッと息を吐いた。
とても自力では上がれそうになく、私は膝を抱えてぼんやり空を見上げた。
「綺麗だなぁ・・・」
まんまるお月様と綺麗な星空が、視界いっぱいに広がっている。
「これからどうしよう・・・」
あれだけ口を滑らしておいて、「なんでもありません」は通用しないだろう。
きちんと説明しなければ・・・。
しかし、怖かった。
みんなのことは信じているが、それでも漠然とした不安感が胸を襲った。膝を三角に折って、胸の前で抱えた。
不安は涙となって、頬を伝った。
「はあ・・・」
泣いてる場合じゃない。
この時間で頭を整理して、どういう流れで説明するか決めないと。
無理矢理頭を働かせていると、遠くの方から地面を蹴る音が聞こえた。
ザッザッ。
足音はこちらに確実に近づいていた。
「あ・・・」
逆光でよく見えないが、落とし穴を覗き込んだ人物が月明りに照らされた。
それは、私が一番会いたくて、会いたくない、あの人だった。
