【3章】フォーリンラブin室町
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「「「「名前さーーーん!!!」」」」
「みんなー!!会いたかったよー!」
学園の門の前に学園のみんなが集まってくれていた。
「大丈夫ですか?」
「お怪我はありませんか?」
「ナメクジさん達も名前さんを心配してました~」
「名前ちゃんが居なくて寂しかったよ~!仕事もてんこ盛りで・・・」
「もう!タソガレドキの連中ったら本当信じられないわ!」
みんなが囲って次々に喋るので上手く返事ができないが、このわちゃわちゃした感じ、帰って来たんだと実感が沸いた。
喜三太くん、ナメクジさん達ちょっと出て来てる。
「ほら。名前さんは疲れてるから。全員中へ入りなさい」
土井先生に促されて、不服そうに生徒達は学園の中へ戻った。
「みんな、ありがとう。ただいま」
私がそう言うと、みんな笑顔で「おかえりなさい」と言ってくれた。いつもは私が「おかえりなさい」と言う立場なので、なんだか嬉しかった。
「では、私は今から別の任務があるので失礼します」
「利吉さん、お忙しいのに本当にありがとうございました」
「いえ。当然のことをしたまでです」
利吉さんは身を屈めると、耳元で「好きな人の為ならどこへでも駆けつけます」と囁いた。
バタバタして忘れてたけど、利吉さんにははっきりと想いを伝えられていたんだったと思い出し、顔が赤くなった。
「では、また」
言い逃げして去っていった利吉さんの背中を、私はしばらく見つめていた。
「なんて言われたんですか?」
伊作くんに尋ねられて、私は首を横に振った。
「なんでもない!無事で良かったですって言われただけ」
「そうですか・・・」
なに、その疑っている目。
いや、まあ、確かにそうじゃないから疑いの目は合ってるんだけど。
私は「あっ!」と思い出し、小袖に隠しておいたお守りを手に取った。
「伊作くん。これ返すね。ありがとう」
「良かった。無事に手元に戻って来て」
「これと・・・ミサンガのおかげで離れていても伊作くんと仙蔵くんを傍に感じることができたよ」
「僕も・・・このミサンガが心の拠り所でした」
伊作くんも私が作ったミサンガをつけてくれていた。
「本当に・・・また会えて良かった」
目尻に涙を浮かべた伊作くんにつられて私も涙目になる。
「私も・・・伊作くんにまた会えて嬉しい。助けにくてくれてありがとう。あれ・・・?仙蔵くんは?」
「あれ?さっきまでここに居たんですけど・・・」
キョロキョロと辺りを見回すと、仙蔵くんは学園内の遠くの方へ歩いていく姿が見えた。
「そういえば・・・まだ仙蔵くんと何も話してない」
確かに、森の中で合流したときに仙蔵くんも居た。
しかし、まだ一言も話していない。
彼のことだから、「大丈夫でしたか?」の一言ぐらいくれそうなものだが、それも無かった。
「ごめん、ちょっと仙蔵くんにも助けてくれたお礼言いたいから行ってくる」
私は仙蔵くんの背中を追いかけた。
「みんなー!!会いたかったよー!」
学園の門の前に学園のみんなが集まってくれていた。
「大丈夫ですか?」
「お怪我はありませんか?」
「ナメクジさん達も名前さんを心配してました~」
「名前ちゃんが居なくて寂しかったよ~!仕事もてんこ盛りで・・・」
「もう!タソガレドキの連中ったら本当信じられないわ!」
みんなが囲って次々に喋るので上手く返事ができないが、このわちゃわちゃした感じ、帰って来たんだと実感が沸いた。
喜三太くん、ナメクジさん達ちょっと出て来てる。
「ほら。名前さんは疲れてるから。全員中へ入りなさい」
土井先生に促されて、不服そうに生徒達は学園の中へ戻った。
「みんな、ありがとう。ただいま」
私がそう言うと、みんな笑顔で「おかえりなさい」と言ってくれた。いつもは私が「おかえりなさい」と言う立場なので、なんだか嬉しかった。
「では、私は今から別の任務があるので失礼します」
「利吉さん、お忙しいのに本当にありがとうございました」
「いえ。当然のことをしたまでです」
利吉さんは身を屈めると、耳元で「好きな人の為ならどこへでも駆けつけます」と囁いた。
バタバタして忘れてたけど、利吉さんにははっきりと想いを伝えられていたんだったと思い出し、顔が赤くなった。
「では、また」
言い逃げして去っていった利吉さんの背中を、私はしばらく見つめていた。
「なんて言われたんですか?」
伊作くんに尋ねられて、私は首を横に振った。
「なんでもない!無事で良かったですって言われただけ」
「そうですか・・・」
なに、その疑っている目。
いや、まあ、確かにそうじゃないから疑いの目は合ってるんだけど。
私は「あっ!」と思い出し、小袖に隠しておいたお守りを手に取った。
「伊作くん。これ返すね。ありがとう」
「良かった。無事に手元に戻って来て」
「これと・・・ミサンガのおかげで離れていても伊作くんと仙蔵くんを傍に感じることができたよ」
「僕も・・・このミサンガが心の拠り所でした」
伊作くんも私が作ったミサンガをつけてくれていた。
「本当に・・・また会えて良かった」
目尻に涙を浮かべた伊作くんにつられて私も涙目になる。
「私も・・・伊作くんにまた会えて嬉しい。助けにくてくれてありがとう。あれ・・・?仙蔵くんは?」
「あれ?さっきまでここに居たんですけど・・・」
キョロキョロと辺りを見回すと、仙蔵くんは学園内の遠くの方へ歩いていく姿が見えた。
「そういえば・・・まだ仙蔵くんと何も話してない」
確かに、森の中で合流したときに仙蔵くんも居た。
しかし、まだ一言も話していない。
彼のことだから、「大丈夫でしたか?」の一言ぐらいくれそうなものだが、それも無かった。
「ごめん、ちょっと仙蔵くんにも助けてくれたお礼言いたいから行ってくる」
私は仙蔵くんの背中を追いかけた。
