【3章】フォーリンラブin室町
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※一部グロテスクな表現があります。
※苦手な方のためにサラッと書いてます(管理人もグロ苦手)が、本当に無理な人はこのページと次のページは読み飛ばしてください。
※一応読み飛ばしても、後々のページで何となく何があったかわかるようにはしておきます。
そして、さらにそこから半月の月日が流れた。
「おはようございます」
「おはようございます」
名前さんに挨拶をすれば、きちんと返ってくる。しかしその表情は日を増すごとに硬くなっていった。
「今日の夜はおでんだそうですよ!」
なんとか元気を出してほしくて、苦肉の策で今日の夜ご飯の話題を出したが、口にした後でもっと気の利いた話はなかったのかと後悔した。
「ふふっ。まだ朝ご飯食べてないです」
きょとりと目を丸くした名前さんは、ついでケタケタと笑い出した。
「おでんかぁ…。土井先生思い出しちゃう」
「土井半助?」
「土井先生、練り物苦手なんです。いつも最後まで残ってて…」
「何!?いいことを聞きました…」
「あっ!ダメですよ。正々堂々と勝負しないと格好悪いです」
格好悪いとド直球に言われて、がつんと鈍器で殴られた気分だった。
「今度、いつ忍術学園に行くんですか?」
そういえば、いつもなら隙あらば休みの日に土井半助を狙いに行くのだが、彼女が来てからは一度も足を運んでいない。
というか、その気が湧かない。
なぜ私は土井半助を倒したかったのか、その理由さえすぐに思い出せないほど名前さんといると平和ボケしてしまう。
「未定…です」
「そうですか」
名前さんは寂しそうな表情を浮かべた。
「でもやっぱり行かないほうがいいかもしれないですね。みんなの顔見たら帰りたくなるから」
食堂に着くと朝食を受け取り、向かい合わせに座った。
黙々と口に箸を運ぶ名前さんを見て、私は胸が締めつけられる思いだった。
「なかなか強情な娘だな」
私は名前さんの本日の様子を伝えるべく、殿の元へと向かった。
一通り報告を終えると、殿は先のように言った。
強情というか…。
本気で妻になってほしいのであれば、逢瀬に誘うなりなんなりするべきだと思うのだが、目の前の城主は高座から基本的に降りることがない。
たまに名前さんを呼びつけて、ここで食事を共にするが、彼女の心は食堂で私と共にする時よりも閉ざしているように見えた。
表向き当たり障りのない返事をしているが。
何か名前さんのために……。
殿に言いたいことは山程あるのだが、私の立場で言えることは一つもなかった。
組頭で説得できないのだから、無理か…。
今日も諦めて、その場を後にしようとしたとき、外から轟音が鳴り響いた。
「奇襲だーーー!!!!」
誰かの張り上げる声が聞こえた。
「奇襲!?」
「ふん。どこぞの城か、忍術学園か…」
殿は動揺することなく立って格子の隙間から外を眺めた。
バタバタと廊下を走る音が聞こえる。
私も状況を知るために行くべきだと思い、障子を開けようとしたら、先に外側から開けられた。
「殿、大変なことになりました」
外から現れたのは組頭だった。
「忍術学園が、彼女を取り返しに来たのですが…。砲弾が運悪く彼女に当たってしまいました」
「え……?」
私は組頭の言っていることが理解できなかった。
砲弾が名前さんに当たった…?
「あの……。組頭…。名前さんは無事……なんですよね?」
殿の前だというのに、動揺して組頭に駆け寄った。
すると鼻に血の匂いが掠めた。
「残念なことに…。一応、事実である証拠を持ってきました」
そう言って、組頭は左手にもっていたものを殿の前に出した。
「名前さん……?」
それは、さっきまで会話をしていた名前さんの首だった。
※苦手な方のためにサラッと書いてます(管理人もグロ苦手)が、本当に無理な人はこのページと次のページは読み飛ばしてください。
※一応読み飛ばしても、後々のページで何となく何があったかわかるようにはしておきます。
そして、さらにそこから半月の月日が流れた。
「おはようございます」
「おはようございます」
名前さんに挨拶をすれば、きちんと返ってくる。しかしその表情は日を増すごとに硬くなっていった。
「今日の夜はおでんだそうですよ!」
なんとか元気を出してほしくて、苦肉の策で今日の夜ご飯の話題を出したが、口にした後でもっと気の利いた話はなかったのかと後悔した。
「ふふっ。まだ朝ご飯食べてないです」
きょとりと目を丸くした名前さんは、ついでケタケタと笑い出した。
「おでんかぁ…。土井先生思い出しちゃう」
「土井半助?」
「土井先生、練り物苦手なんです。いつも最後まで残ってて…」
「何!?いいことを聞きました…」
「あっ!ダメですよ。正々堂々と勝負しないと格好悪いです」
格好悪いとド直球に言われて、がつんと鈍器で殴られた気分だった。
「今度、いつ忍術学園に行くんですか?」
そういえば、いつもなら隙あらば休みの日に土井半助を狙いに行くのだが、彼女が来てからは一度も足を運んでいない。
というか、その気が湧かない。
なぜ私は土井半助を倒したかったのか、その理由さえすぐに思い出せないほど名前さんといると平和ボケしてしまう。
「未定…です」
「そうですか」
名前さんは寂しそうな表情を浮かべた。
「でもやっぱり行かないほうがいいかもしれないですね。みんなの顔見たら帰りたくなるから」
食堂に着くと朝食を受け取り、向かい合わせに座った。
黙々と口に箸を運ぶ名前さんを見て、私は胸が締めつけられる思いだった。
「なかなか強情な娘だな」
私は名前さんの本日の様子を伝えるべく、殿の元へと向かった。
一通り報告を終えると、殿は先のように言った。
強情というか…。
本気で妻になってほしいのであれば、逢瀬に誘うなりなんなりするべきだと思うのだが、目の前の城主は高座から基本的に降りることがない。
たまに名前さんを呼びつけて、ここで食事を共にするが、彼女の心は食堂で私と共にする時よりも閉ざしているように見えた。
表向き当たり障りのない返事をしているが。
何か名前さんのために……。
殿に言いたいことは山程あるのだが、私の立場で言えることは一つもなかった。
組頭で説得できないのだから、無理か…。
今日も諦めて、その場を後にしようとしたとき、外から轟音が鳴り響いた。
「奇襲だーーー!!!!」
誰かの張り上げる声が聞こえた。
「奇襲!?」
「ふん。どこぞの城か、忍術学園か…」
殿は動揺することなく立って格子の隙間から外を眺めた。
バタバタと廊下を走る音が聞こえる。
私も状況を知るために行くべきだと思い、障子を開けようとしたら、先に外側から開けられた。
「殿、大変なことになりました」
外から現れたのは組頭だった。
「忍術学園が、彼女を取り返しに来たのですが…。砲弾が運悪く彼女に当たってしまいました」
「え……?」
私は組頭の言っていることが理解できなかった。
砲弾が名前さんに当たった…?
「あの……。組頭…。名前さんは無事……なんですよね?」
殿の前だというのに、動揺して組頭に駆け寄った。
すると鼻に血の匂いが掠めた。
「残念なことに…。一応、事実である証拠を持ってきました」
そう言って、組頭は左手にもっていたものを殿の前に出した。
「名前さん……?」
それは、さっきまで会話をしていた名前さんの首だった。
