【3章】フォーリンラブin室町
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「私も男の姿で一緒に歩きたいのですが…」
「今日は今日でちゃんと目的があるから仙子ちゃんじゃないとダメなんだ…」
付き合ってくれる?と言えば、仙蔵くんは結局折れてくれた。
「前回、土井先生との風の術はきっちり成功したから、私も負けていられません」
「風の術?」
忍者の世界では噂話で敵を混乱させることをそう呼ぶらしい。敵ではないが、要は噂を流してこっちの思い通りにコトを運ぶってことね。
「でも良かった!作法委員会にお揃いの小袖が見つかって」
私はいつもの小袖ではなく、くのたまちゃんに借りた小袖を着ていた。
作法委員会所有の小袖に似た柄があったので、仙蔵くんにはそれを着てもらった。
「髪紐も、髪型もお揃いですし…まるで姉妹ですね」
仙蔵くんの言葉に私は口角を上げた。
「でしょ!?それを狙ってるからね〜」
さぁ、行こう、と仙子ちゃんの腕を取り引っ張った。
「行ってきまーす!!」
今回はさらに欲張って売り込んでいくぞ!
前回飛ぶように売れたミサンガを今回は倍に生産量を増やした。
きり丸くんの「こっちは任せてください!」という声に頼もしさを感じつつ、仙子ちゃんと歩き出した。
町中を仙子ちゃんと歩けば、やはり注目の的になった。
ほら、私も一応美人の部類にこっちでは入れてもらえてるし…。(しつこい)
「あの二人姉妹かな?美人姉妹だね」
「でも顔似てないよね」
ボソボソと聞こえる噂話を、私は聞き漏らさなかった。
「今日は仙子ちゃんと双子コーデできて楽しい!」
「私も名前ちゃんと上から下までお揃いにできて嬉しいわ。こういう全てを一緒にすることを双子コーデって言うの?」
「そう!南蛮で流行ってるんだって!友達同士で双子みたいに頭から爪先まで一緒に揃えること」
女の子達が比較的多そうな通りで、私達は立ち話を装った。
「このミサンガも南蛮で流行ってるって聞いてたから、仙子ちゃんとのお揃い増えて嬉しい!仲良しの証だね」
にっこり笑って手首につけたミサンガを顔の前に持ってきて、通りに居る女の子達に見えやすいように掲げた。
案の定、チラチラとこっちを見ている子達がいる。
すると仙子ちゃんは私の隣で壁に背を預け、同じように、手を掲げてミサンガ同士をくっつけた。
「名前ちゃんが選んでくれた、紫のミサンガ。とっても気に入ってる。友達でお揃いっていいいものね」
ぴったり身を寄せてくる仙子ちゃんから、ふわりとトリートメントの香りが鼻腔を掠めた。
ドキッとしていると、ミサンガをつけた手を取られ、指の根元を触られた。
「今度は指にお揃いのミサンガつけるのもいいと思わない?」
指に?指輪みたいなミサンガ作るってこと?
「い、いいね。お揃いが増えるの嬉しい」
「少し長めの物を首に巻くのもいいわよね」
ツツツ…と首元を指先で撫でられて、ピクリと身体が反応した。
「もっと名前ちゃんとのお揃い増やしたいわ」
「う、うん!私も仙子ちゃんとのお揃い増えたら増えるだけ嬉しい!」
「私の一番は名前ちゃんよ。名前ちゃんは?」
「仙子ちゃん!仙子ちゃんが一番!」
仙子ちゃんは私の頬に手を添えた。
「嬉しいわ」
仙子ちゃんから醸し出される色気は、女性顔負けで思わず胸が高鳴ってしまった。
なんか違う!
私が思い描いてた会話じゃない!
でも周りの女の子達も仙子ちゃんに釘付けで、注目を集めるという意味では成功していた。
そして「私達もミサンガ買う?」という声が聞こえたので、あえてその子達に喋りかけたら、あれよあれよ輪が広がり、ミサンガ普及活動は終了した。
「今日は今日でちゃんと目的があるから仙子ちゃんじゃないとダメなんだ…」
付き合ってくれる?と言えば、仙蔵くんは結局折れてくれた。
「前回、土井先生との風の術はきっちり成功したから、私も負けていられません」
「風の術?」
忍者の世界では噂話で敵を混乱させることをそう呼ぶらしい。敵ではないが、要は噂を流してこっちの思い通りにコトを運ぶってことね。
「でも良かった!作法委員会にお揃いの小袖が見つかって」
私はいつもの小袖ではなく、くのたまちゃんに借りた小袖を着ていた。
作法委員会所有の小袖に似た柄があったので、仙蔵くんにはそれを着てもらった。
「髪紐も、髪型もお揃いですし…まるで姉妹ですね」
仙蔵くんの言葉に私は口角を上げた。
「でしょ!?それを狙ってるからね〜」
さぁ、行こう、と仙子ちゃんの腕を取り引っ張った。
「行ってきまーす!!」
今回はさらに欲張って売り込んでいくぞ!
前回飛ぶように売れたミサンガを今回は倍に生産量を増やした。
きり丸くんの「こっちは任せてください!」という声に頼もしさを感じつつ、仙子ちゃんと歩き出した。
町中を仙子ちゃんと歩けば、やはり注目の的になった。
ほら、私も一応美人の部類にこっちでは入れてもらえてるし…。(しつこい)
「あの二人姉妹かな?美人姉妹だね」
「でも顔似てないよね」
ボソボソと聞こえる噂話を、私は聞き漏らさなかった。
「今日は仙子ちゃんと双子コーデできて楽しい!」
「私も名前ちゃんと上から下までお揃いにできて嬉しいわ。こういう全てを一緒にすることを双子コーデって言うの?」
「そう!南蛮で流行ってるんだって!友達同士で双子みたいに頭から爪先まで一緒に揃えること」
女の子達が比較的多そうな通りで、私達は立ち話を装った。
「このミサンガも南蛮で流行ってるって聞いてたから、仙子ちゃんとのお揃い増えて嬉しい!仲良しの証だね」
にっこり笑って手首につけたミサンガを顔の前に持ってきて、通りに居る女の子達に見えやすいように掲げた。
案の定、チラチラとこっちを見ている子達がいる。
すると仙子ちゃんは私の隣で壁に背を預け、同じように、手を掲げてミサンガ同士をくっつけた。
「名前ちゃんが選んでくれた、紫のミサンガ。とっても気に入ってる。友達でお揃いっていいいものね」
ぴったり身を寄せてくる仙子ちゃんから、ふわりとトリートメントの香りが鼻腔を掠めた。
ドキッとしていると、ミサンガをつけた手を取られ、指の根元を触られた。
「今度は指にお揃いのミサンガつけるのもいいと思わない?」
指に?指輪みたいなミサンガ作るってこと?
「い、いいね。お揃いが増えるの嬉しい」
「少し長めの物を首に巻くのもいいわよね」
ツツツ…と首元を指先で撫でられて、ピクリと身体が反応した。
「もっと名前ちゃんとのお揃い増やしたいわ」
「う、うん!私も仙子ちゃんとのお揃い増えたら増えるだけ嬉しい!」
「私の一番は名前ちゃんよ。名前ちゃんは?」
「仙子ちゃん!仙子ちゃんが一番!」
仙子ちゃんは私の頬に手を添えた。
「嬉しいわ」
仙子ちゃんから醸し出される色気は、女性顔負けで思わず胸が高鳴ってしまった。
なんか違う!
私が思い描いてた会話じゃない!
でも周りの女の子達も仙子ちゃんに釘付けで、注目を集めるという意味では成功していた。
そして「私達もミサンガ買う?」という声が聞こえたので、あえてその子達に喋りかけたら、あれよあれよ輪が広がり、ミサンガ普及活動は終了した。
