元拍手九月
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「そうだ、お花見しよう!」
「五月蝿い」
「ひどい!」
×××
………オハナミ?
オレは相変わらずドアではなく窓越しに話しかけてきたランピーを見上げる。
「え、お花見?」
「うん、そーだよぅ、お花見。たまには皆で集まって呑み、……シンボクをフカメルのもいーんじゃないかなぁってさ」
いや、誤魔化しきれていないのだけど。
「モールに言ったら追い出されちゃった」
だからうちに来たのか。
へらへら笑いに合わせて両耳のピアスが揺れている。
「ラッセルとー、ハンディーとー、フリッピーとー……ま、その辺には僕が伝えておくからさっ、イチちゃんはフレイキー達に言っておいてくれないかな?きっと皆公園にいるよぅ」
「……いいけど、でも、」
「んん、それと双子にも会ったら言っておいて?」
「……いいけど、でも、」
「あっ!あとモールにも!イチちゃんが誘ったら来るかもっ!」
「……いいけど、」
ふう、と一旦息をついて窓の桟に近づき両手を置く。言い忘れていたがオレは今寝起きだ。だから最初は聞き間違えたのかもしれないとも思っていたのだが。
顔を上げれば、残暑を思わせる温い風が頬を嬲る。
「──でも今、秋なんだけど」
(秋は花じゃなくて月見じゃないの)
(そぉんなセオリー通りじゃおもしろくないじゃない?)
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