診察中
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「うーん、じゃあ昔よく本を読んでたんじゃないかな?」
まぁ分かんないけどね?
フレイキーとイチちゃんが手繋いで歩いてるから、声を掛けたらフレイキーが飛びついてきた。
よく見てみたら、フレイキーの髪の毛がちょっといつものと違うみたいだ。イチちゃんがやったって、
「フレイキーが人に髪の毛触らせたのー?珍しいねぇ」
と言ったらフレイキーは恥ずかしそうに笑ったけど、イチちゃんは後ろめたそうな顔をした。ホントなにがあったんだろうね……ん?
「イチちゃん、イチちゃん!ちょっと上向いてごらん?」
「は?」
「えいっ」
素直に顔をあげたイチちゃんの鼻を摘んでみた。あはは、へんなかおー!
眉間に微かなしわを寄せて、面白くなさそうな顔。反応がモールに似てきてる気がするのはちょっと気になるけど、
「んー、うんうん、やっぱりそーだね」
「あにひてうの」
「ん?ああ、ごめんね?」
鼻声で睨んできたイチちゃんを放すと、フレイキーのほうがあたふたしてイチちゃんにまとわりついてた。うん、じゃーフォローはフレイキーに任せようかな。
「なに、ランピー」
あ、無理みたい。
「イチちゃんさぁ、ちょっと前だったら僕にこんなことされても無表情のままだったよねーっ、て思って」
後ろめたい顔なんてしなかったし、ねえ。
「イチちゃんさ、フレイキー好き?」
「え、好きだけど」
わお!男前だねっ。
好きの種類がギグルスなんかとは別だけど、まぁこんなもんでしょ。
「じゃぁさ、僕に鼻摘まれるのは好きー?」
「好きじゃない」
きっぱりと言うイチちゃん。もうしないよぅ、と言ったら疑わしそうだった。うん、ホントに表情が増えたね。
「ボク、ボクもイチすきだよっ!」
うきうきそわそわしてるフレイキーと一緒にいるのも良い環境だしねぇ。
僕は大分下の方にある黒い頭を撫でてあげた。
イチちゃんは不思議そうな顔をした。
(ちょっと人間らしくなってきたね)
【end】
触らせたというより、無理やり触りました
少しずつ自我が出来ていく
1/1ページ