湯浦様へ!444hit
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うーわー……。5℃だって!気温!
ありえないよう寒いはずだよぅ、もーなんで昨日買い物し忘れちゃったんだよーきのーの俺のばかーおたんこなすぅー。
って、スーパーのドアについてた液晶見て思った。
だって全然人いないし、コドモたちは今頃あったかい部屋でぬくぬくしてるんだろー、あ、モールも絶対出てこない!
あとは…………、うん?あれ?
「イチちゃん?」
一人だけ、道を歩いてる、しかもなんだかふらふらしてる人がいるなって、思ってたら知ってる子だった。
結構近づいてたんだけど、やっと気づいたみたいにイチちゃんは僕を見上げた。珍しい、イチちゃん勘鋭いのにーって、見下ろして、気づいたんだけど、ちょっと様子がヘンかも。
「らんぴー?」
寒いからかと思ったけど、顔も赤いし。
「ねぇイチちゃんもしかしてカゼじゃない?」
「かぜ?」
「風邪ー、ひいたことない?」
訊いたらイチちゃんは首を傾げたんだけどうわぁもう首ぐにゃんぐにゃん!そうとう熱あるよ、これ?
「てゆーかなんでそんなに薄着なの?見てて寒いんだけどっ」
「まふらー、わすれた」
「どこにー」
「もーるさんのいえ」
あぁなんか呂律が怪しいよ?鼻を真っ赤にして、頬っぺたもいつもよりピンクで、黒い目がうるうるしてる。絶対カゼでしょ。もー何やってんのこの子は。
「かぜひいたことない」
「うん?そうなの?」
思い出したみたいに今更、――実際忘れてたのかなぁ?こっくり頷いたイチちゃんは最初あった時みたいに無口で素直。
ちょっと……、イタズラ心が沸いちゃったりしてっ!
「大変だよぅ?風邪なんてひいちゃったら!熱が出てしんどくってー、ふらふらしちゃう……もうしちゃってる?」
「……うん」
「そぉ、早く何とかしないと手遅れになるよ。ひどくなったら死んじゃうよ!!」
「ぇ、っ」
いや滅多にいないけどね?大体ここハッピーツリーの街だもん。病気も一日経ったらリセット効いちゃって医者が青くなる街なんだからさっ!あ、僕医者だった。まぁ、だから青いでしょ?
「し、ぬの?」
普段ならさらっと流して終わりそうなのに、イチちゃんは不安げに聞いてくる。うん、いつもより気が弱くなってるね、熱が上がってきてる証拠だねっ!……マズイマズイ、そろそろ大人の対応しなきゃー、怒られちゃう。誰にとは言わないけど、ねぇ。
「そーだよ!だからほら、もー帰って大人しくしてよーね、」
って、乗りかかった船だし送っていってあげよーって思ってたんだけど、
「あれ、イチくん?」
……やっばいかも。
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