04 交差する想い
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ー雛sideー
雛[…ちょっと、いいですか。]
ちいを
とりあえずヤスんとこに連れてったら、
あいつも途中から
ちいおらんことに気付いてたみたいで
血相変えて探しとった(笑)
俺がちい連れてくと、
いきなりちいに飛びついて質問攻め(汗)
ちいには悪いけど、
その場はちいに任して(笑)
俺は、
まだテラスにいた光一くんに声をかけた。
光[…お前とも、久しぶりやな?(笑)]
光一くんと違って、
余裕なんかなかった俺は、
いきなり本題をぶつけた。
雛[…俺は、
正直、光一くんが憎いです。]
光[…唐突やな(笑)]
雛[俺、知ってるんです。
なんであん時、光一くんがちいに
あんな風に別れを切り出したのか。
…そして、真実も…。]
光[……。]
雛[…っでも!
理由なんかほんまは関係ない!
大事なんは、あいつが傷ついたって事実だけ…っ
…俺はもうっ]
光[だから?]
雛[…は?]
光[お前が全部知ってんのはわかった。
ちいを大事に思ってんのも。
…で?なんやねん。
けっきょく何が言いたいん?]
飲まれるな。
喧嘩しに来たんじゃない。
ちいを守るために…
雛[もう、
ちいに近づかんとってください。
今のあいつには、ヤスがおる。
…俺もおる。
あいつに、今さらあんたとの過去なんて必要ない。
ヤスとの未来さえあれば、それで…]
光[っはは、]
雛[…っ]
光[なんや、
お前ちいの保護者かなんかか?
一丁前に、
それが先輩に向かって聞く口か…?]
光一くんが、俺の胸ぐらをつかむ。
あかん、
俺が今引いたら…っ
ーッバン!
『っもうやめて!!!』
雛[…っ、ちい?(汗)]
ーちいsideー
雛ちゃんにすべて話して、
少し肩の荷が降りた私は、
雛ちゃんに手を引かれて、章大のもとへ戻った。
最初にメンバーのみんながいたところに戻ると、
なぜか章大だけがいなくて
丸山さんがあたしたちに気付いた。
丸[あれ?
ちいちゃんおるやん!
章ちゃん、さっき
“ちいが誘拐された~!”ゆーて
血相変えて探しに行ったで…(汗)]
『うそぉ(汗)
あっちゃ~、やっちゃったよ~』
後悔も束の間。
あたしの背中に鈍い痛みが走ったと思ったら、
なつかしい暖かいぬくもりが広がった。
「っちい~~~!!
よかった無事やった~~~(泣)」
…そのぬくもりの正体は
涙でぐちゃぐちゃだったけどね(汗)
『ぇえ?!(汗)
って、章大?!
な、なんで泣いてんの…?』
「だって~、
ちい急におらんくなるから…
ちい可愛いくせにボーっとしとるから、
ゆ、誘拐されたんかと思って
心配してんもん~っ(泣)」
『あ、
ご、ごめんねっ章大…
ちょっと、外の風に当たりに行ってたの…(汗)』
「風~?
なんで僕に一言も言えへんの~?(泣)」
やば…
この子泣きながら拗ねてる?!
『や、章大、メンバーの皆さんと
楽しそうにしゃべってたから…
邪魔しちゃうかなって…』
「あほっ!!!(怒)」
『っきゃ!?(汗)』ビクッ
いきなり章大が怒鳴るから、
びっくりして身構えてしまった。
忠[も~章ちゃんっ、
女の子にそない怒鳴りなや~
怯えてるやろ~?
かわいそうにな?]ギュッ
そう言いながら、
さりげなくあたしを抱きしめて
頭を撫でてくれる大倉さん、
あたしは二重にびっくりして
声も出ず、体が固まって
ただ背の高い大倉さんの腕の中から
見上げることしかできなかった。
錦[っふは、
なにめっちゃ可愛いやん(笑)
上目遣いしとる~っ]
忠[なにこれぇ!
なんやたまらんわ~っ
なぁちゅうしてええ?一回だけ!(笑)]
錦戸さんと二人して
からかってくる大倉さん(汗)
こんなきれいな男の人に免疫なんかないあたしは
なんだか顔がほてってきて
ますます硬直しちゃって、、(汗)
どうすればいいか戸惑っていると、
ーグッ
「だ~から!
さわんな!このフェロモンマシーンズめ!!(怒)」
そういってあたしを強引に引き寄せて
大倉さんに撫でられた頭を払うような仕草をする章大。
忠[あ~あ、
抱き心地よかったのに~]
錦[ってかフェロモンマシーンズってなんやねん!
おいこらヤスぁ!!(怒)]
「うっさいねん!
うちのちいにちょっかい出すからやろ!!
ちいもちいや!
なんで拒否らんねん!
あーゆーときは、腹おもっくそ蹴り入れて
俺の胸に飛び込めばええねん!!(怒)」
怒ってんのかふざけてんのか…(汗)
『…章大がびっくりさせるからじゃん…っ』
あ、しゅんとした(笑)
「怒鳴ったんは、ごめん…
でも、ちいはそんな気使わんでええねん。
俺はたとえどんなに話盛り上がってんの遮られても、
ちいに勝手に離れられる方が嫌や…」
そう言った章大の目は、
もうぜんぜん怒りなんか感じられなくて、
まるで捨てられた子犬みたいだった(笑)
『そっか、ごめんね?
今度から、ちゃんと言うからね?』
そういうと、
ぱぁって明るい顔に戻って、
あっというまにいつもの章大。
「でも基本は、ちいは俺のそばにおればええんやで?
まあ今回は、
俺もちいおらんって気づくの遅れたし、
おあいこな?」
そういって正面からあたしの両手をつなぐと、
おでことおでこをこつんってする章大。(照)
「はい、これで仲直りっ!(笑)」
『っし、章大っ、
恥ずかしい…(照)』
「あ、ちい照れてんの?♪
か~わいっ
…そや、仲直りのちゅう、しよ?w」
絶対からかってるっ
そんなあたしたちを見てた渋谷さんがついに…
ーベリッ!
「っわ!」 『っきゃ!』
昴[なに公衆の面前で
いちゃこらしとんねんチンパーーー!!
うらやましいやないかっ(怒)]
横[いやそっちか!]バシッ
忠[あっはっは、
すばるくんやな~ほんま(笑)
でもお二人さん。
熱いのもええけど、独り身の気持ち考慮してや?w]
錦[なんか、おれも女抱きたなってきたわ~(笑)]
「っちょ、亮!
ちいで欲情すんのやめて!!(汗)」ギュウッ
そういって隠すようにあたしを抱きしめる章大。
丸[いや章ちゃん、ぜんっぜん隠せてないから(笑)]
[[あっはっはっはっはっは…(笑)]]
本当、たのしいな、
∞の人たちって(笑)
あれ?
そういえば…
『ねえ、章大。
雛ちゃん…どこいったのかな?』
「ん?
あ、そういえばいつの間にかおらんな~
まあ、どっかで友達みっけたんやろっ
信ちゃん友だち多いからさ(笑)」
そっか、
…でも、この時あたしは悪い予感がしてた。
もしかしたら…
『章大、あたし…』
「ん、わかった。
ほな一緒にいこかっ」
『え?』
「え?信ちゃん探しに行くんやろ?
ちゃうの?」
『…違くない、けど
…なんでわかったの?』
「っはは、
ちいの考えてることくらいわかるってっ
…一応、
これでも彼氏、ですから?(照)」
あたしの頭くしゃってしてごまかしてるけど、
顔、赤いの知ってるよ?(笑)
大好きな章大。
ーギュ…
「…なん?(笑)」
不意に章大に抱き着いたら、
ちゃんと抱きしめ返してくれる…
大丈夫…
『……好きだよ、…?』
ーちゅっ
「……俺も。」
そういって、触れるだけの優しいキス。
『…あたし、
章大に話さなきゃいけないこと…あるの。』
心臓が、痛いくらいに鼓動してる。
「おん。
なーんでも聞くで?」
にっこり笑う章大の笑顔に、
背中を押された
話そう…
意を決して、
言葉を落とそうとしたその刹那。
章大の肩ごしのテラスに、
二人の、見覚えのあるシルエットが見えた。
条件反射で窓際に走って確認すると…
『…ひ、な、ちゃん?
…光…ちゃん…』
やっぱり、雛ちゃんは光ちゃんと話してたんだ、
悪い予感が当たってしまった…
呆然としかけたその時、
光ちゃんが雛ちゃんの胸ぐらに掴みかかった。
「…っちい?どうし…」
ーッバン!
『っもうやめて!!!』
雛[…っ、ちい?(汗)]
あたしは咄嗟に、
窓を思いっきり開けて、二人に向かって叫んだ。
額に汗いっぱいかいた雛ちゃんが、
戸惑いを隠せずにこっちを向いた。
「光一くん?
…っ信ちゃん!?
え、なに…?(汗)」
後ろで章大が
プチパニックになってるのにも気づかなかった、
だってそれどころじゃなかった。
目の前で、
たぶんあたしのせいで
二人が……っ
『…っ光ちゃん、
もう…
もうやめて……っ(泣)』
思わず泣き崩れると、
光ちゃんは困ったように顔をゆがませて
雛ちゃんの胸ぐらから手を放した。
光[…ちい、俺は…]
雛[っちい!]
光ちゃんの言葉をさえぎる、
雛ちゃんの叫びにハッとする。
雛[っなんも、聞かんでええ!
…っヤス!
ちい連れて、中、入っとけ…っ]
雛ちゃんは息も絶え絶えにそう言った。
たぶん、空気が緊迫しきって
息をするのも忘れるほどだったんだろう。
それもそう、
雛ちゃんにとって、光ちゃんは事務所の大先輩。
たかが女一人のために歯向かうなんて馬鹿げてる。
章大も、状況が理解できずに立ち尽くしていた。
…そうだ、
いっそのこと。
「っ、ちい、
とりあえず…(汗)」
章大があたしを抱き起してくれた腕を振り払って、
少しよろめきながら、
あたしは一歩前に出た。
『ううん。いいの。
雛ちゃん、ありがとう。
章大、さっきの話のつづき、
ここでしてもいい?』
「…え?(汗)」
雛[……ちい…]
雛ちゃんに軽く目配せをする、
そんなに心配そうにしないで
って意味を込めて、頷いてみると、
雛ちゃんも、
大丈夫
って頷いてくれた。
ありがとう、
すっごく心強いよ…
『あたしは…』