02 パーティが始まる
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「フンフンフーン♪」
隣で、鼻歌なんか歌ってご機嫌の章大。
今日は、日曜日。
あたしはというと、
行くって返事したはいいものの、
けっきょく、
まだ章大にあのことを打ち明けてないまま。
彼に会うまでには、絶対伝えなきゃ、
もう、
今しか、ないよね…
『…っあのね章大っ』 「いやでもよかったな~♪」
『「…あ…」』
重なった言葉に、思わず顔を見合わせる。
一瞬の沈黙の後、
運転中の章大は慌てて視線を前に戻し、
少し笑いながら続けた
「びっくりした~、
俺らタイミング完璧やんっ(笑)
なに?ちい?」
『…や、いーの。
章大から話して…?』
章大の話が終わったら、
言う。
心の準備をするために、章大にまず促した。
「そう?
や、別に大したことやないんやけど~
今日、ちいがオッケーしてくれて
よかったな~って!
…メンバーに紹介してもいい?
ちいのこと…」
あたしの反応をうかがうように
質問する章大が愛しくて、
『っいいに決まってる!
嬉しいよ!
…章大こそ、
あたしなんか紹介しちゃって…いいの?』
自信がないのはあたしのほうだよ…
ただの大学生のあたしなんかが章大の彼女だなんて、
「っほんま!?
よかったわ~♪
ちいは自慢の彼女やからさ、
早くみんなに紹介したくて楽しみやってんなっ♪
あ、でも、他の奴誘惑すんなよ?
もちろん、誘惑されてもあかん!
特に大倉とか亮とかは、
フェロモン剥き出しやからな~…(汗)」
『…ふっ、(笑)』
あたしみたいな普通の女の子、
天下のジャニーズさん達が相手にするわけないのに、
真剣な表情でぶつぶつ言ってる章大が可笑しくって、
思わず吹き出してしまった。
「っあ、今笑ったやろ!
ちい~笑いごとちゃうねんで?(汗)
丸とかも、
あいつむだにプレイボーイやからな~…」
『っ章大ってば、心配しすぎだよ!w
あたしみたいな普通の女の子、
ジャニーズが相手にするわけないでしょ?(笑)』
「っあーー!
ほらわかってない!
ちいは可愛いんやからっ
自覚してぇやもぉ~(汗)」
一人でわたわたしてる章大を横目に
あたしは可笑しくって仕方なかった。
そうこうしてるうちに、車は目的地に着いたみたいで、
「着いたで」
って、章大が助手席のドアを開けてくれた。
こういうちょっとしたところ紳士なのも
実はかなりツボだったり…(照)
「…あ、そういえば、
ちいの話は?」
手をつないで歩いてると、
不意に章大に聞かれてあたしはドキッとした。
…言わなきゃ…っ
『…あ、あのね章大…っ』
立ち止まって、
意を決して打ち明けようと顔を上げた瞬間、
章大の後ろから迫ってくる二つの影に、
思わず、
あたしは言葉を詰まらせた。
[[…ッパーーーーーン!!!]]
「っうわぁ!!(汗)」
天然パーマの男の人と、背の高めな色白の男の人が、
章大の後ろから走ってきて、
奇声上げながら章大の頭ひっぱたいた!?
え、なにこの人たち?!?!
状況が理解できずに固まってるあたしを背に、
章大がその人たちとしゃべりだした。
「ったいなぁ!
丸!横ちょ!(怒)
ってゆーかちいがびっくりしとるやろ!!」
そういってあたしの肩を抱き寄せる章大、
…丸、さん?
横ちょさん?
もしかして、この人たちが章大の言ってたメンバーの…
横[あれ?誰その子…]
『っもしかして!
横山さんと丸山さんですか?!』
丸[っおぉ~、俺らのこと知ってくれてんの?
うれしいなぁ~♪]
あたしの手を握ってぶんぶん振ってくる丸山さん、
横[なん?ファンの子?(照)]
少し警戒しながらも、
照れたように笑顔を見せてくれる横山さん、
『章大からよくお話し伺ってます!
一度お会いしてみたいなーって…きゃっ(汗)』
あたしが二人に歩み寄ろうとしたら、
章大が後ろから腕を引っ張るから、
あっという間にあたしは章大の腕の中、
ぎゅーって抱きしめながら、
章大は軽く二人をにらみつけて
「っ丸!触んな!
横ちょも鼻の下のばさんとって!
横ちょのファンの子じゃないから!(汗)
これ、俺の彼女!!」
そう言って、今度はあたしの肩をつかんで
自分のほうにむかせてから、
「ちいもちいやで!
誘惑すんなってゆーたやろ!(怒)」
って、少し涙目になりながら言った。(笑)
『っな、誘惑なんて…っ(汗)』
「いーーや、誘惑してたねっ(拗)
あんな可愛い笑顔でさっ
丸にも触らしたりしてさっ、
挙句なんで名前なんか覚えてんの?!
ちいには自覚が…っ」
雛[うるさいんじゃ人ん家の前で
ごちゃごちゃごちゃごちゃぁ!!(怒)]バシッ
『…あ、雛ちゃん(苦笑)』
「痛いッ、村上くん痛い!(泣)」
雛[おはようさん、ちい。
んでからヤスはうっさいねん!]
「っだってな、だってな!
ちいが横ちょと丸誘惑すんねん!!
俺悪ないもん~(泣)」
『っしてないってば…っ(照)』
雛[わ~かった、わかった!
ヤス、ちいも悪気なかったんやから許したりぃ!]
「…もーしたあかんで。(拗)」
『っだからぁ!(汗)
…~っもう、わかったよ!
ごめんね?章大…』
章大のうるうる攻撃に負けて、
少し上目づかいで謝ると、
章大は満足したのかにっこり笑って、
再びあたしの肩を抱き寄せた。
雛ちゃんも
やれやれって顔でこっちをみてて、
なんだか可笑しくなって笑っていると…
横丸[…あの~、
盛り上がってるとこ悪いんですが…(汗)]
失礼だけど、二人のことすっかり忘れてたっ(汗)
雛[なんや、二人にまだ紹介してへんの?]
「あぁ、そういえばちゃんとしてなかった。
これっ俺の彼女で、ちい♪
ちい、この人らはメンバーの~って、わかるよな?」
『横山さんと丸山さんでしょ?
あれだけ話聞かされればわかるよ(笑)
どうも、ご挨拶が遅れてすみません。
章大…っと、
安田さんの彼女をさせてもらってます。
如月ちいと申します。』
あたしがぺこっと頭を下げると、
固まってた二人も
少し戸惑いながら会釈を返してくれた。
丸[へぇ~、章ちゃん彼女おったんやぁ!
てかめっちゃかわいいやん!!
どもっ丸山隆平って言います~]
横[ヤスにはもったいないな~(笑)
あ、横山裕です。
ちなみに本名は侯隆です。]
二人に差し出された手を握ろうとすると、
章大に腕をつかまれた
「ストーップ!
さわんなってゆーたやろ!!
ちいは俺のやの!」
横[なんなん、ヤスべた惚れやん(笑)]
丸[章ちゃんケチやわ~(笑)]
『ちょっと章大、離してよ
恥ずかしい(照)』
「いやや!
離したら、ちいすぐ二人誘惑するやろ!
ちいは俺だけ見てればええねん!!」
[なんや、騒がしい思ったら、
関ジャニ∞さん来とったんかいな(笑)]
[[…光一くん!]]
光…ちゃん…
メンバーとわちゃわちゃしてたら
いつの間にか光ちゃんが後ろにいて、
あたしは思わず固まってしまった…
雛[どーも!すいません~。
着いた早々うるさぁて、主にこいつっ]バシッ
そういって雛ちゃんは章大の頭をはたいた。
「ったい!信ちゃん!(泣)
ちい抱いてんねんから丁寧に扱って!(怒)」
光[相変わらずやな(笑)
…え?
ヤス…その子…]
気づいた…?(汗)
どうしよう…まだ章大に言ってないのに…っ
「あぁ、紹介しますわ!
こいつ、ちいって言いましてっ
俺の…
彼女っす…(照)」
そういって、
はにかみながらあたしの肩を抱きよせる章大。
そうだ、
動揺するな。
あたしは、章大の彼女なんだから。
『…初めまして。
如月ちいです。』
そういってお辞儀した。
大丈夫、笑えてる。
光[…あぁ、
初め、まして…。]
戸惑っただろうに、光ちゃんも
“初めまして”
って言ってくれて、
あたしに合わせてお辞儀してくれた。
これでいいんだ。
今さら、
出逢うべきじゃなかった二人。
雛[…っまあ、立ち話もなんですし、
光一くんっ
お邪魔さしてもらってもいいっすかねぇ?]
あたしと光ちゃん、そして章大の間に流れる
空気を察知してか、
口を開いたのは雛ちゃん…
光[あぁ、そうやな。
入りや。]
光ちゃん、…
光一さんに招かれて
みんなで光一さんの家に入った。
パーティーが始まる。