06 仲間
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ー二人が帰った後、事務所では。
《なかなか、賢いお嬢さんで助かったよ。
ごめんね、光一。せっかく来てもらったのに(笑)》
光[や、俺はええけど…
アレは、けっきょくせんでええんやろ?]
《そうだね。相手のお嬢さんが
もっと聞き分けの悪い子だったら、
体でいうことを聞かせるしかないかと思ったんだけど…
必要なかったみたいだね。》
光[まあ、あんないかにも純粋そうな
年端もいかん女の子を無理やり犯すなんて
できればやりたくないからなあ、
よかったわ(笑)]
ーその頃のちいとすばる。
昴[…っちい、おいちい!
とまれってっ!!]
「…あ、ごめん、なさい…」
夢中になって事務所を飛び出してから、
あまり記憶がない。
ここがどこかも、よくわからない…
昴[なにがあってん…なあ、
なんで…こんなに泣いてんねん…っ]
悲しそうな顔で、
私の涙の跡の付いたほほに触れた。
その手のぬくもりに…私はまた、涙がこぼれた。
しばらく、静かに涙を流す私を見て
少し動揺していた渋谷さんは、
次の瞬間、私の後頭部を持って、自分の胸に押し付けた。
昴[…っああっ、もう!
泣くなって~っ(汗)
こんなとこ大倉に見られたら
俺が殺されるっちゅーねん!]
口調はちょっと荒っぽいけど、
背中に感じる優しいリズムに、
自然と、涙が止まってく。
どれくらい、こうしてたんだろう。
ふと、渋谷さんを見上げると、
昴[落ち着いたか?]
って、優しく笑った。
もう、泣かない。
「…はいっすみませんでした!
ご心配、おかけしちゃって…(笑)」
ちゃんと、笑えてるかな?
笑うんだ。笑え…笑え…
昴[…話せるか?]
なるべく、私が話しやすいように
諭すように、聞いてくれる渋谷さん。
こんなに優しい人、他にいないよ…
だから、ごめんなさい。
傷つけたくない。
たとえあなたに、嘘をついても…
「本当に、なんでもないんです!
それより、びっくりしちゃいましたっ
渋谷さん、登場の仕方かっこよすぎますよっ(笑)」
昴[っあれはっ(照)
たまたま俺も用事で事務所来てて、
社長にあいさつしとこー思たら
部屋ん中から、っ、…お前の声聞こえるから…]
「ふふっ、ちいって、呼んでくれないんですか?(笑)」
昴[…っ(照)
どーでもえーわっ
ほら、もういくで!]
そういうと、渋谷さんは
照れた顔を隠すように、行ってしまった。
私が慌てて後を追うと、
さりげなく、歩幅を合わせてくれて、
ただ顔は、そっぽ向いたままだけどね?(笑)
忠義、幸せだね。
こんなに暖かい人たちが、そばにいてくれる。
忠義の幸せ、まもるから。