11 関ジャニ∞って、素敵だね。
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忠義と別れて、
渋谷さんに話をしてから、3か月。
忠義からは、一切連絡が来なくなった。
…これで、いい。
できれば早く、あなたの記憶からも
消え去らなきゃ…
あれから私の日常は、
忠義と会う前のものにすっかり戻り、
忠義は、テレビで見ることがすごく多くなった気がする。
順調なんだね。
忠義が笑ってるのを見ると、ほっとする。
あなたはもう、私のことなんて忘れてる?
今、幸せですか?
ふと、メールの着信音が鳴って
携帯を開くと、
「…うそ…。」
ディスプレイに映ったのは、
予想だにしなかった文字。
「……錦戸、さん…?」
≪テレビ局に来い。話ある。≫
…なんで、いまさら?
わけもわからず、とりあえず言われたとおり
テレビ局に行くと、
受付の前に錦戸さんが立っていて、
挨拶も早々に力任せに
腕を引っ張られてついた先は、
人目も少ない、薄暗い廊下の突き当たり、
そこには関ジャニ∞のメンバーがそろっていた。
渋谷さんと、彼を除いて。
亮[…連れてきた。]
そういって、みんな前に突き出された。
どうしたらいいかわからずに戸惑っていると、
突然、ヒナさんに胸ぐらをつかまれて、
すぐそばの壁に勢いよく叩きつけられた。
雛[っお前…っどういうつもりじゃコラァ!!!(怒)]
丸[ちょっ、信ちゃんっ!
女の子に乱暴したらあかんっ(汗)]
横[そうや。落ち着け、ヒナ。]
横にいた丸ちゃんさんと侯隆さんの制止で、
ヒナさんは私を振り払うように手を放した。
叩きつけられた反動で
一瞬息ができなくて、
手を離されてから、必死で息を整えていた。
安[…ちいちゃん、
大倉と、別れたんやってな?]
…なんで?
やっと、やっと整理がつきかけてたのに、
やっと…思い出にできると思ったのに…っ
「………」
亮[…だんまりもええけど、
お前、男なめんのもたいがいにせぇよ。]
なんなのよ…
丸[悪いけど、たっちょんから全部
聞かせてもらった。
…なあ、どういうことなん?]
みんなして…
横[…ただジャニーズと付き合ってみたかったってだけで、
大倉やなくてもよかった。
…そういうことか?]
うるさい…
雛[………っなんとか言えやコラァ!!]
うるさい、うるさい…
「……ふふっ(笑)」
雛[あ?なに笑てんね…]
もう、たくさん。
「…だったらなんなの?(妖笑)」
雛[なんなのって、お前…っ(怒)]
横[っヒナ!!
おちつけ。]
たぶん、侯隆さんがとめなかったら、
ヒナさんは私に殴り掛かっていただろう。
忠義が言ってたことを思い出す、
ヒナさんは、すごく友情に厚い人。
仲間思いで、関ジャニ∞のお母さんみたいなんだって、
うれしそうに話してたね。
これからも、その大きな愛情で、
忠義を包んであげてください。
安[ちいちゃん、ふざけんとってーな。
なんか、理由があるんやろ?(汗)]
丸[っそや、たっちょん、最近ほんま元気なくて、
ちょっと無理やり事情聞いたら、
ちいちゃんと、3か月以上も前に別れたって…っ
なあ、俺らじゃ、相談相手になれんかな…?]
章大さん、本当に優しい人。
メンバーのことをよく見ていて、
何かあった時、一番に気付いてくれるのはいつもヤスやって
なんでか忠義が自慢げに話してるの、
何度も聞いてたよ。
丸ちゃんさんも、優しくて、
丸の元気は伝染すんねんって、
たまにうっとーしいなんていいながらも、
話してる忠義のほっぺた、緩んでたの知ってる?
二人とも、忠義にとっては
モチベーションの源みたいなものだったのかな、
これからも、不器用な彼を、どうか支えてあげて。
「…理由なんてない。」
横[…説明せぇや。]
「侯隆さんの言った通りですよ。
たまたま告白してきたジャニーズが忠義だっただけ。
あんまりにも必死だから、ちょっと遊んであげたの。(妖笑)」
横[…っ!]
「でも、時間の無駄でしたっ。
忠義、芸能人の割にぜんっぜんつまんないんだもん、
…っ見かけ倒し、ですよねぇ?(笑)」
侯隆さん、関ジャニ∞の最年長で、
普段はふざけてて子供みたいやけど、
肝心な時には、やっぱり頼りになるって、本当だね。
こんな生意気な女にも、
歯を食いしばって、冷静に話そうとしてくれる。
忠義、ちょっと甘えたなところあるし、
侯隆さん、任せたよ?
亮[…最低女。]
…錦戸さん。
亮ちゃんは口は悪いけど、
ほんまは誰より仲間思いで、
関ジャニ∞のことが大好きなんやでって、
はじめ、錦戸さんを怖がってた私に
笑って話してくれたね。
忠義を大事に思ってるから、
その忠義を傷つけた私を、
そんな怖い目で睨んでるんでしょう?
これからも、その不器用な優しさで、
忠義のこと、守ってあげてね…
ヒナさん、章大さん、丸ちゃんさん、侯隆さん、錦戸さん。
それから、渋谷さん。
こんなに頼もくって優しい仲間に
囲まれた忠義なら、きっと大丈夫だね。
私につけられた傷なんて、まるで夢みたいに、
この人たちが包み込んで癒してくれるよ。
最後まで勝手ばかりだけど、忠義のこと、
どうかよろしくお願いします。
「なんとでも呼べば?
話それだけですか?じゃ、失礼しま…」
昴[…ちょぉ待てや。]
その場を立ち去ろうとした
私の目の前に立ちはだかったのは、
「…渋谷…さん?」
[[っすばる(くん)!]]
昴[なんやねんお前ら、
こんなとこに女一人連れ込んで集団リンチかっ(怒)]
亮[っだって、すばるくん!
この最低女、大倉に…っ]
昴[っ亮!!! …謝れ。]
そういって、私の肩を抱く渋谷さん。
やめてよ…
いいの、私を憎んでいいんだよ…っ
亮[っなんでや!すばるくん、どーしたん?!
こいつは大倉の気持ち踏みにじったんやで?!
…っバカにしやがってっ
ほんまに最低なやつを最低って言って何が悪いねん!!]
昴[っ、亮ぉ!!(怒)]
…っやめて!!
ーガッ…!
渋谷さんが錦戸さんに殴り掛かろうとしたから、
私は咄嗟に、錦戸さんの前に躍り出た。
左ほほに、鋭い痛み。
ねえ、これ以上、
私なんかのせいで誰も傷つかないで…っ
亮[…っ?!]
昴[っちい…?!?!?!]
すぐさま、渋谷さんが床に倒れこんだ私の体を抱き起こす。
「…っ大丈夫、かすっただけだよ…」
昴[…っごめん、俺…っ]
私は、にこって笑って、
渋谷さんの唇に人差し指を押し付けた。
“お願い、このことは誰にも言わないで。”
あの約束、覚えてるよね?
昴[…!…っ]
渋谷さんは黙って私を立たせた。
「じゃあ、私、帰りますね?
もう話も終わったし。
さよなら!」
なるべく笑顔を作って、
私は足早にその場を走り去った。
頭が混乱していたからか、
すぐ角を曲がったところに忠義が立っていたことに、
私は気づけなかったんだ…
忠義、関ジャニ∞って、
本当にいいグループだね。
みんなが、忠義のために本気で怒って、
心配して、助けようとしてくれてる。
あの人たちがそばにいる限り、
私なんかいなくたって、忠義の未来はきっと輝いてるよ。
自分と、メンバーを信じて、
忠義の足で、確実に、未来を歩いて行ってね。
ねえもしも、もしもあなたが、
こんな私をまだ好きでいてくれたなら、
少しだけ、ほんの少しだけ、
都合のいい言い方をするけど…
…隣にいてあげられなくて、ごめんね。