09 Are you my girlfriend ?
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妃《…そろそろ、行くね?
マネージャー待たせてるからさ…》
――――――――――――――
《…章大……》
――――――――――――――
俺の名前を呼ぶのは…誰?
――――――――――――――
《…章大…………人だね。ちい、さん?…
ここにも、…………………るんでしょう?
メンバーから…………………たいだし、
…
…でもね、だめ…っ
あたし、やっぱり……………
章大が…………
……きなの…っ(泣)》
――――――――――――――
声が小さくて、ところどころ聞き取れんけど…
泣いて、る?
なんで、泣いてるん?
“ちい”って、だれ?
――――――――――――――
《…だから、
あきらめるね…》
――――――――――――――
…え?
――――――――――――――
《章大のこと、…………なの。
…………好きな人と、
幸せになって…………
それが、あたしの幸せだから…っ》
――――――――――――――
この人は、誰?
なんで、こんなに…
――――――――――――――
《…幸せになって…、
それから、……………あげてね?
…………だよ…っ》
――――――――――――――
鼻をつく薬品のにおいに目を覚ますと、
何本ものビニールの管に繋がれた、俺。
…ここ、どこ?
体を起こすと、少し気だるさが残っていた。
ーッガタ!!!
ぅわっ…なに?(汗)
雛[…ヤス……?]
『あれ?信ちゃん?
おはよ~(笑)』
丸[…や、やった…目ぇ覚めたんやなっ!!]
昴[心配かけやがって!このチンパ!]
『…丸?すばるくんも、
え、なんで…てか、ここどこ?(汗)』
横[お前、覚えてへんのか?!
何ヶ月も前に大阪で事故って、
いままでずーっと寝とってんぞ!!]
『あ、横ちょ。
ってか、は?事故?…俺が?
…や、でも、どこもけがしてなくない?(笑)』
昴[おっま、俺らがどんなけ心配したと…っ]
丸[まぁ、無事で何よりやけどな(笑)]
穏やかに笑うみんなを不思議な目で見てた。
ってか…っ
『横ちょ、さっき“何ヶ月も”とか
ゆわんかった?(汗)』
横[まぁ、ざっくり4ヶ月くらい?]
そんなに寝てたんかっ
『っ仕事は?!?!??』
雛[そんなん心配せんでええ。
何のための俺らやねん(笑)]
『信ちゃん…そっか、おん…ありがとう(笑)』
しばらくみんなで他愛のない話をした。
したら突然、
昴[っヤス!お前そういえば、記憶は?!?!]
突然すばるくんが叫んだ。
『…は?記憶?(汗)』
横[っそやった!
…まぁ、俺らの名前わかってたし、
仕事のことも気にしとったし、
ちょっと話した感じからも、
特に問題ないんちゃう?]
雛[そーいえば大倉と亮に連絡せなあかんな!
ちょっと出てくるわ。]
丸[信ちゃん、あの子も忘れずに(笑)]
雛[任せんかい(笑)]
あの子?
ちょっと引っかかったけど、
なんや俺事故ったみたいやし←
変なことゆーて心配かけたないから、
あえて黙ってた。
でもそーかぁ、そんなに寝てたんかぁ…
なんやもったいないなぁ~
そんなことを考えてたら、
程なく大倉がすごい勢いで入ってきた。
ーッバン!!!
忠[っヤス!!(汗)]
『おぉ、大倉!久しぶり?(笑)』
雛[…な?ゆーたやろ?(笑)]
忠[…帰って寝るわ。]
『えぇぇえええぇえ?!?
ちょ、待てって~(汗)』
横[なにゆーたん?ヒナ。]
雛[別にぃ?
“うざいくらいケロッとしとるで”ゆーただけ(笑)]
忠[俺の心配と全力疾走を返せ!!(怒)]
そんなんゆわれてもな~(汗)
丸[あ、そやっ
すばるくん!すばるくん!あれっやろっ(笑)]
昴[えぇぇ~、やんのぉ?(汗)
いらんやん~チンパ元気やん~]
忠[なんか知らんけどやって。
俺にここまで走ってきた意味を頂戴。(拗)]
雛[大倉拗ねとるからやったれ!(笑)]
丸[すばるくんとなっ、
章ちゃんの快気祝いの一発ギャグ考えてんっ(笑)]
昴[ちょ、ほんまに嫌やねんけど~(汗)]
横[えーからっほら、前いって!(笑)]
丸[ほらっすばるくん!…いくで(笑)
……筋肉と…]
昴[…っ、筋肉が……(照)]
丸昴[……ひしめき合う~~~~~~~っ!!!]
[[…あっはっはっはっは(笑)]]
昴[も~~っ恥ずかしいわ~~(汗)]
『あっはは、丸っすばるくんっ
それ最高や~っ(笑)』
そう言ってみんなで笑い合ってると、
不意に病室のドアが開いた。
「章、ちゃん…っ」
目をやると、ドアのところに
亮と…見覚えのない女の子が立ってて、
女の子の方が俺の名前を呼んだかと思ったら、
いきなりベッドの上の俺に飛びついてきたっ(汗)
『…お?』
びっくりしてみんなの方を見ると、
なぜかにやにやしてるメンバー。
亮と一緒に来たってことは、亮の彼女とか?
あれ?俺会ったことあったっけ?(汗)
雛[お姫様の登場か(笑)]
横[あ、俺ら邪魔?w]
え、ちょ、信ちゃん?
横ちょもなにゆーてん…
「…章ちゃん、よかったぁ…っ(泣)」
しょ、章ちゃん?(汗)
え、てか、亮の前で俺に飛びつくとか…ええの?
丸[ほんまさっき目ぇ覚ましたとこやねん。
心配してた記憶障害やけど、
事故に逢ったらへんのことは
なんか曖昧っぽいけど、
俺らのことも自分のことも覚えとるし、
普通に生活する分には大丈夫そうやねっ]
昴[記憶障害どころか、
こいつ自分がなんで今病院おるかもわからんくらい
元気やからな(笑)]
忠[ちい来て、さらに元気なったんちゃう?(笑)]
“ちい”?
それがこの子の名前なんかな?
ん?“ちい”?
その名前…どっかで…
てか、俺この子とどんな関係なん?!(汗)
錦[おーいヤス~っ
俺も来たこと忘れんなよっ(笑)]
「よかったっ章大ぁ!
心配したよ~っ(泣)」
『…お、おぉ(汗)』
なんや泣いてるしっ(汗)
とりあえず苦笑いして見せたけど、
なんや部屋の雰囲気がぎこちないような…
雛[…なんやヤス、俺らの前やからって遠慮してんのか?]
忠[いっつも楽屋であんなけ見せつけといて
遠慮もなんもないやろ!(笑)]
横[もー思う存分いちゃついてくれて結構ですよ~]
え、ちょ、もう…なんのこと?
わけわからん…
もーえーや、ゆーてまえ!
『…え、てか、ごめん…
君、誰やっけ?』
その瞬間、時間が止まったみたいやった。
え、俺そんなおかしいことゆーた?(汗)
錦[…う、そやろ?ヤス…
っよぉ見ろや!ちいやぞ?!?!
なぁヤス!!]
亮が必死に俺に詰め寄る。
『…え、おん、なん、亮の彼女さん?(苦笑)』
ちょ、ほんまに意味わからん(汗)
昴[…ぉい、冗談きついぞヤス…]
丸[まさか、ちいちゃんのこと…っ(汗)]
なんなん、みんなして…
そんなにこのちいチャンと俺って仲良かったん?
「…うそ………っ」
錦[っちい!!!]
そういって、ちいチャンは病室を飛び出し、
後を追って亮も走っていった。
…なに、なにが起きてるん?!(汗)
雛[…ヤス、ほんまに、ちいが分からんのか?]
真剣な顔の信ちゃん。
『…ごめん(汗)
そんなに、俺とちいチャンって仲良かったん?
亮の彼女ちゃうん?(汗)』
昴[っおま、ちいはっ]
横[すばる!!
まず、先生に言いにいこ。
話はそっからや。]
雛[…そやな。亮らも呼んでこな。
ヤス、ちょっと待っとってな。]
そう言って、みんなは部屋を出てってもーた。
なんやな、つまらんのー
暇つぶしに、ケータイを開いて
メールボックスなどを見ていると、
『…うわ、“ちい”ばっかり…』
これが、さっきのちいチャンなんかな?
めっちゃ連絡してるやん…
もしかしてこの子って…
『…っつ!!』
…え?なに?!
なんか思い出しかけたのに…
すごい頭痛が走って忘れてもーた…(汗)
ま、えーか。
あれ?
『…“妃愛”?』
この子とも、ちいチャンと同じくらい連絡取ってる…
しかも…
おそらく俺が事故にあった日、
4か月前の最後の通話履歴、【妃愛】。
この子やったら、もしかしてなんか知ってるかな…
そんなことを考えてたら、不意に、
部屋のドアが開いた。
ーガチャ…
『おー早かったな、もう話し終わったん…
て、え?』
妃《…章、ちゃん?
目、覚めたの……っ?!》
そこにいたのは、
ーッズキ!
『っつ!』
妃《っ章ちゃん?!?!》
頭を押さえてうずくまる俺に、
心配そうに近づくその子。
『…妃、愛…?』
覚えてる…
この子が、【妃愛】…
妃《…あたしのこと、わかるの?
そうだよ…っ妃愛だよ!
…章ちゃん…っ(泣)》
妃愛の目からは、綺麗な涙が流れてた。
…俺、この涙を…知ってる…?
…そうや、
『…妃愛、“ちい”チャンって、知ってる?』
妃《ちい、ちゃん?
…ううん、
知らないよ?(汗)》
この時、一瞬妃愛の表情が曇ったことに気づいていれば、
あんなことにならずに済んだんかな…
もう、遅いけど…
『…そっか。
なあ、変なこと、聞いてええ?』
妃《…いいよ、なんでも、聞いて?》
『俺いま、ちょっと記憶が混乱してるみたいで…
妃愛は、俺の、その、なんなん?』
妃《…え?(汗)》
『…あ、ごめん、こんなん聞かれても、困るよな(汗)
や、なんか、けっこう連絡取り合ってたみたいやし、
俺が事故にあったっぽい日の
最後の通話履歴が【妃愛】やったからさ…
なんか、』
妃《彼女だよ。》
『…え?』
妃《…あたしは章大の彼女だよ…?》
…まじで?
『…え、それって…その…(汗)』
妃《ほんと。
章大が事故に逢った日、最後に会ったのはあたしなの。
今日もこうして会いに来てるでしょ?》
たしかに…。
てことはほんまに、彼女…?
『…ごめん、俺、彼女んこと忘れるなんか…っ』
そういうと、妃愛は俺をふわっと抱きしめてくれた。
妃《…大丈夫。章ちゃんが忘れても、
あたしがちゃんと覚えてるから…
また、一から思い出作り直そう?
…ふたりで…》
『…妃愛…っ』
なんて、優しい愛情。
俺は羽を休める鳥のように、
すべてを妃愛の胸に預けて…
その優しさに安らぎを覚え、
頬からは、自然と笑みがをこぼれていた。
ーガラッ
雛[…おぅヤス、待たした…な…
って…妃愛?(汗)]
信ちゃんがノックもせんと入ってくるから、
びっくりして俺は妃愛の胸からばっと離れた。
『っし、信ちゃん?!みんな、
ノックくらいしてやっ(汗)』
昴[おい、なんでお前がここにおんねん(怒)]
でも、そんな俺の言葉には耳もくれず、
なぜか全員が妃愛を睨み付け、
妃愛は困ったように視線を泳がせる。
『…っちょ、すばるくん?(汗)』
忠[…まだなんか用でもあるん?]
妃《…っ》
『大倉も、みんなどーした…』
錦[っ、出てけや。邪魔。]
そういって、妃愛の腕をつかんで
強引につまみ出そうとする亮ちゃん。
『っちょっと、待ってや!!』
ーバッ
[[っ?!?!]]
「……章ちゃん?(汗)」
俺はベッドから飛び出して、
妃愛を守るように抱きしめた。
丸[っ章ちゃん?!何してんの!(汗)]
横[おいふざけんな!]
『うっさい!そっちこそなんやねん!
それが見舞いに来てくれた彼女に取る態度なん?!』
腹立ったから怒鳴ったら、
メンバーは目を真ん丸にしてて、
なぜかちいチャンは今にも泣きだしそう。
…ほんま、みんなして何のつもりなん?(汗)
雛[…ヤス、彼女って、そいつか?]
そういってうかがうように妃愛を指さす信ちゃん。
『そや?あれ、みんなに話してなかったっけ?
なあ、妃愛?』
妃《………っ》コクッ
俺の腕の中で、恥ずかしそうにうなずく妃愛。
その姿に、愛しさを思い出した気がした。
錦[おい、ちょーしのるんもたいがいに…っ]
「っ亮ちゃん!!…だめ、先生に言われたでしょ?(汗)」
俺に詰め寄ってきた亮の腕を引いて、
ちいチャンが涙をいっぱいに溜めた目で訴える。
ほら、やっぱ亮の彼女なんやん(苦笑)
横[…今日は、みんな帰ろ。
妃愛、お前もや。
ヤスもまだ、混乱してるから…
話は明日や。…ええな?]
横ちょがそういうと、
メンバーとちいチャンは意味深にうなずいて、
妃愛も、俺の腕からすり抜けて
荷物をまとめた。
みんなが黙って部屋を出て、
「……また、来るね。(笑)」
そう言って、最後にちいちゃんが出た。
…なんかようわからんけど…
初対面のはずなやのに、
ちいチャンの笑顔は、妙に懐かしさを帯びてるような、
不思議な感覚がする…
そんなことを思いながら、
一人になった病室の静けさに誘われて、
いつのまにかまた、眠りに落ちていた。