20 My heart will never forget you . <fin.>
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「ねぇ、章ちゃん?
あたし、あなたに逢えて…」
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『…ん、……ちい…っ
…はぁ、夢…』
忠[なんや章ちゃん、寝ぼけてたでー?(笑)]
何年か振りに、彼女の夢を見た
僕らの物語は、このセリフで終わってる
聞けなかった、言葉の続き
君は、僕に逢えて…幸せやった?
それとも…
出逢わなければ、よかったんかな…
今、彼女は幸せだろうか
僕が愛した、最後の女の子…
忠[…章ちゃん?]
『…え?大倉?
なに?』
忠[もうっ、やから、なに寝ぼけてんのー?]
『ああ、懐かしい夢見てもーて…(苦笑)』
ーガチャ、
錦[おーっす。]
横[おーどっくん!おはよ!]
錦[ヤスは?]
忠[あ、亮ちゃん!こっち~、寝ぼけてんでー(笑)]
『亮?』
楽屋に入ってくるなり亮が真剣な顔で
俺のほうに歩いてきた。
錦[…ヤス、お前まださ、
ちいのこと引きずってるん?]
…あんな夢見た直後に、こんな話題。
まるで、神様に試されてるみたいや…
『…今、久々にちいの夢見てた。
俺さ、入院してる時、
ちいが話した言葉の続き、まだ聞いてないねん。』
忠[言葉の続きってー?]
そう、夢にも出てきた、
あのセリフ…
『…“あなたに逢えて”。
ちいは、さ、
俺と出逢ったこと後悔してるかな…?
俺、今回のソロでさ、勝手にこのセリフの
アンサーソングみたいな意味合いつけてん。
歌でなら、
ちいのところまでいけるかもしれんやろ?』
考えても、考えても、
答えなんかなくて、
ただ、俺の心しか見えてこん…
『…亮、
俺、こんなに女々しいよ。
未練たらしくて、みっともないやつやねん。
こんなやつが、こんなに愛した女をやで?
一生かかっても忘れれるわけないやん…。
たぶん、俺、生まれ変わっても……っ』
そう、情けないほどちいが好きな、
この曇った心しか…
もう一度会えたら、俺はこの続きを聞いて…
錦[……その大好きなちいが、
もし今この楽屋の前におったりしたら…っ?!]
『っ?!?!?!』
ーッバン!!!ッゴン!
「っ?!?!?!」
亮のその言葉に、考えるより先に体が動いた。
そんな、冗談みたいな言葉さえ
信じてしまうのは、
あんな夢を見たせいやろう。
おそらく俺が勢いで開けた扉に
ぶつかった人がうずくまってる
『あぁ?!ごめんなさい!!俺っ…
……え…?』
慌てて顔を覗くとその人は、
会いたくて会いたくて、
涙が出るほど、愛しい…
「章、ちゃん…っ」 『…ちい……?』
お互い、身動きが取れなかった。
なんでここにおんの。
いままでどこにおったん。
おでこ大丈夫?
ごめんなさい。ありがとう。
会いたかった。
俺な、記憶戻ってん。
ちい…
ああ、こんなに、
愛してる…
言いたいことも、
聞きたいことも、山ほどあったけど、
なによりも先に、
おれはその、細い体を抱きしめた。
それだけで、
たったそれだけで、
すべてが伝わる気がしたのは、きっとお互い様。
涙を流しながら、
俺とちいは抱き合って、
人目も気にせず、
数年ぶりのキスを交わした。
ちいの唇は、
昔と変わらず柔らかくて、ずっと触れていたかった。
『「愛してる。」』
二人で重ねたその言葉は、
俺らの失った数年を取り戻すにはまだ足りないけど、
これから先離れることなく歩いて行ける、
そんな未来を確信するには十分すぎた。
俺らはもう一度抱き合い、
涙でぐしゃぐしゃの顔で笑いあった。
丸[章ちゃん~?
って、
えぇぇ?!ちいちゃん?!?!?!]
「…えへ、丸ちゃん♪」
忠[え?!ちい?!
ほんまやー!いつ帰ってきてたんよ!]
「たっちょんも、
ごめんね、連絡もなしに…(汗)」
雛[ちい?!
おっ前、ちょおこっちこい!]
「ヒナちゃんっ、
ご、ごめん…んね?(苦笑)」
横[ちいか?!久々やなぁ!
おいヒナ、お前八重歯伸びてんぞ…?(汗)]
「侯くんっ、そーなの助けて~(汗)」
昴[…おかえり。]
「すばちゃん…、
うん、ありがと(照)」
錦[(笑)]
「亮ちゃん、
ほんとにありがとうね…。」
…相変わらず、すぐみんなに取られるちい…(汗)
話したいことも、聞きたいことも、
ほんまは山ほどあるんやけど…
「章ちゃん?
ほら、いこ(笑)」
そうやって手ぇ引いてくれるちいがおるから、
今日はみんなにゆずったる。
ちい、
俺らが失った時間は果てしない。
失ったものも大きすぎる。
でもこれからの人生、ちいとおれるなら、
その何倍もの幸せが待ってるって、
俺は確信できんねん。
一生かけて、幸せにしたい。
幸せに、する。
『…ちい、
俺と結婚してください。』
[[?!?!?!?]]
「…!
…はい、もちろん!」
[[えぇぇぇぇぇぇ?!?!?!(汗)]]
俺らはきっと、運命で繋がってるから。
何回離れても、何回でも惹かれあう。
頭が忘れても、心は君を離さない。
この唐突のプロポーズから半年後、
俺らはほんまに入籍した。
世間には騒がれたし、
いろんな大人に迷惑いっぱいかけたけど、
それはこれから一生かけて返していく。
かけがえのないこの人が、
俺の隣にいてくれる限り、
俺は、どんなことでもできるから。
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