あけましておめでとう、ハッピーハロウィーン、名無しが驚きそうな言葉を探す開闢の騎士。
「季節感ねぇなぁ。やっぱり、アレだよな」
イヴの夜8時、開闢の騎士はおしゃれなラッピングをした包を見て、学校の準備をした。

終業式が終わり、開闢の騎士は慌てて家に帰る。
（やっば、プレゼント家に忘れた！）
プレゼントを持って、開闢の騎士は現世へと移動した。
「おねーちゃーん……あれ？」
電気が消えている、まだ帰ってないのだろうか。
「おねーちゃん、おーい」
戦士の勘で、名無しが居るのは気付いてる。
カチッと音が鳴った。電飾が後ろでピカピカと光る。
「メリークリスマス、騎士くん！」
電気がつき、部屋が明るくなる。
「メリークリスマス、おねーちゃん」
やっと名無しの顔が見えた。名無しは少し照れくさそうにしながら微笑んでいる。
「おねーちゃん、はいっ、プレゼント！　開けてっ！」
「ペンポーチ、嬉しい……ありがとう、騎士くん」
「へへへ、可愛いのが良いか綺麗なのが良いか判らなくてそれにしたけど、気に入ってくれて良かったぜ」
「私からも」
「えっ！？　プレゼント！？　そんな良いのに〜！　サンキュー！」
開けると財布が入っていた。
「高くなかった！？」
笑ってはぐらかされてしまった……。腑に落ちないが嬉しい気持ちになった開闢の騎士であった。